
1988年にスタジオジブリが制作し、宮崎駿監督が手掛けた長編アニメーション映画『となりのトトロ』は、公開から30年以上が経った現在も幅広い世代に愛され続ける国民的作品です。サツキとメイの姉妹が田舎に引っ越し、森に住む不思議な生き物トトロと出会う心温まるストーリーは、日本のアニメーション映画史に残る名作として語り継がれています。本記事では、『となりのトトロ』のキャスト・声優陣の魅力やあらすじ、作品の見どころを余すことなくお伝えします。
- 『となりのトトロ』の主要キャスト・声優8名の経歴と代表作を網羅的に紹介
- サツキ役の日髙のり子やメイ役の坂本千夏など、声優陣の演技の魅力を詳しく解説
- お父さん役にコピーライターの糸井重里が起用された経緯と背景
- 久石譲が手掛けた音楽や主題歌「さんぽ」「となりのトトロ」の制作エピソード
- 作品の舞台となった埼玉県所沢市近郊の聖地巡礼情報
- DVD/Blu-ray購入やTSUTAYA DISCASなど現在の視聴方法を徹底ガイド
id=”となりのトトロキャスト声優の基本情報”>『となりのトトロ』キャスト・声優の基本情報
『となりのトトロ』は1988年4月16日に東宝系で公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画です。宮崎駿が監督・脚本・原作を務め、高畑勲監督の『火垂るの墓』と同時上映されたことでも知られています。昭和30年代の日本の田舎を舞台に、姉のサツキと妹のメイが森の精霊トトロと出会い交流する物語は、公開当時こそ興行収入約11.7億円と控えめでしたが、その後のビデオ販売やテレビ放映を通じて爆発的な人気を獲得しました。声優陣には実力派の声優に加え、コピーライターの糸井重里が起用されるなど、独特のキャスティングが話題を呼びました。ここでは、そんな『となりのトトロ』のキャスト・声優について詳しく見ていきましょう。
- 主人公サツキの声優は『タッチ』浅倉南役でも知られる日髙のり子
- メイの声優は子役出身の坂本千夏で、幼い少女の天真爛漫さを見事に表現
- お父さん役は声優ではなくコピーライターの糸井重里が担当
- お母さん役の島本須美は『風の谷のナウシカ』ナウシカ役の実力派声優
- トトロの声を担当した高木均はベテラン俳優で『ムーミン』ムーミンパパ役でも有名
基本情報
『となりのトトロ』は宮崎駿監督によるオリジナル作品で、スタジオジブリの長編アニメーション映画としては『天空の城ラピュタ』に続く3作目にあたります。上映時間は88分で、音楽は久石譲が担当し、美術監督には男鹿和雄が起用されています。作画監督は佐藤好春、色彩設計は保田道世が担当しました。昭和30年代前半の埼玉県所沢市近郊をモデルとした田園風景は、男鹿和雄の繊細な背景美術によって美しく描かれています。
id=”キャスト声優一覧テーブル形式”>キャスト・声優一覧(テーブル形式)
| 役名 | 声優 | 代表作 |
|---|---|---|
| 草壁サツキ | 日髙のり子 | 『タッチ』浅倉南 |
| 草壁メイ | 坂本千夏 | 『それいけ!アンパンマン』てんどんまん |
| 草壁タツオ | 糸井重里 | コピーライター・「ほぼ日」主宰 |
| 草壁ヤス子 | 島本須美 | 『風の谷のナウシカ』ナウシカ |
| トトロ | 高木均 | 『ムーミン』ムーミンパパ |
| ネコバス | 龍田直樹 | 『ドラゴンボール』ウーロン |
| カンタのばあちゃん | 北林谷栄 | 日本映画を代表するおばあちゃん女優 |
| カンタ | 雨笠利幸 | – |
| カンタの母 | 丸山裕子 | – |
| カンタの父 | 広瀬正志 | – |
| 学校の先生 | 鷲尾真知子 | – |
主要キャスト紹介
ここからは『となりのトトロ』で主要な役どころを演じたキャスト・声優を一人ずつ紹介していきます。
日髙のり子(草壁サツキ役)
日髙のり子は1962年5月31日生まれの声優・女優で、代表作に『タッチ』の浅倉南役があります。草壁サツキ役では、11歳のしっかり者の姉として妹メイの面倒を見ながらも、年相応の子どもらしさを持つ少女を見事に演じ切りました。入院中の母親に代わって家事をこなし家族を支えるサツキの健気さと芯の強さは、日髙のり子の豊かな表現力があってこそ成立しています。『らんま1/2』天道あかね役など数多くのアニメ作品で活躍し、現在も第一線で活動中です。
坂本千夏(草壁メイ役)
坂本千夏は1959年8月17日生まれの声優で、子役から芸能活動を始めた経歴を持ちます。草壁メイ役では4歳の幼い少女の天真爛漫な性格と好奇心旺盛な行動力を、リアリティあふれる声の演技で表現しました。トトロとの初対面シーンでの無邪気な反応や、お母さんに会いたくて一人で病院へ向かう場面での切ない演技は、観る者の心に深く刻まれています。代表作には『それいけ!アンパンマン』のてんどんまん役があります。
糸井重里(草壁タツオ役)
糸井重里は1948年11月10日生まれのコピーライター・実業家で、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の主宰者として知られています。宮崎駿監督が「普通のお父さん」の声を求めて起用した経緯があり、職業声優ではない素朴な語り口が、大学で考古学の非常勤講師を務める優しい父親像にぴったりマッチしています。プロの声優ではないからこそ出せる自然体の演技が、作品にリアリティを与える重要な要素となりました。
島本須美(草壁ヤス子役)
島本須美は1954年12月8日生まれの声優で、宮崎駿作品との縁が深い人物です。『風の谷のナウシカ』のナウシカ役、『ルパン三世
カリオストロの城』のクラリス役など、清楚で芯の強いヒロイン像を数多く演じてきました。『となりのトトロ』では病気で入院中ながらも穏やかで優しい母親を演じ、出番は多くないものの、病院で子どもたちを迎えるシーンでの温かみのある声が作品全体に安心感をもたらしています。
高木均(トトロ役)
高木均は1925年2月26日生まれの俳優・声優で、2004年2月11日に逝去されました。『ムーミン』のムーミンパパ役で広く知られ、トトロ役では台詞らしい台詞はなく、独特のうなり声や雄叫びで森の主の存在感を表現しました。重厚で包容力のある声質が、巨大でありながら威圧感のない、どこか愛嬌のあるトトロの魅力を生み出しています。
あらすじ
物語の舞台は昭和30年代前半の日本の田舎。小学6年生のサツキと4歳のメイは、入院中のお母さんの療養先に近い田舎の一軒屋へ、お父さんと一緒に引っ越してきます。引っ越し先の古い家では「まっくろくろすけ」と呼ばれる不思議な黒い生き物を見つけるなど、最初から不思議な出来事が起こります。
ある日、メイは庭で小さなトトロ(小トトロと中トトロ)を追いかけて森の奥へ入り込み、巨大なクスノキの根元で眠っている大きなトトロと出会います。しかし、お父さんやサツキを連れて戻ってみるとトトロの姿はなく、お父さんは「森の主に会ったんだね」と優しく受け止めます。
その後、雨の降る夜のバス停で、サツキとメイはお父さんを待っている最中にトトロと再会します。サツキが傘を貸してあげると、トトロは喜んでお返しに木の実の包みを渡してくれます。姉妹がそれを庭に埋めると、真夜中にトトロたちがやってきて不思議な踊りを踊り、一晩で巨大な木が育つ夢のような体験をします。
物語の終盤、お母さんの容態が悪くなったと知ったメイは、自分で病院へ行こうとして行方不明になります。必死に探すサツキはトトロに助けを求め、トトロの呼んだネコバスに乗ってメイのもとへ駆けつけます。そして二人はネコバスで病院へ向かい、お母さんが元気でいることを確認します。エンドロールでは、退院したお母さんと一緒に笑顔で暮らす家族の姿が描かれ、温かなハッピーエンドを迎えます。
id=”となりのトトロキャスト声優の見どころと作品の魅力”>『となりのトトロ』キャスト・声優の見どころと作品の魅力
『となりのトトロ』が公開から30年以上経った今なお愛され続ける理由は、声優陣の魅力的な演技だけにとどまりません。久石譲による心に残る音楽、宮崎駿が描く緻密な世界観、そして日本の原風景への郷愁を呼び起こす美しい映像表現が一体となって、唯一無二の作品世界を作り上げています。ここでは、キャスト・声優の演技をさらに際立たせている音楽の魅力や、作品の舞台となった場所の聖地巡礼情報、知られざる制作秘話や受賞歴について掘り下げていきます。
- 久石譲が手掛けた音楽は映画音楽の傑作として国内外で高い評価を獲得
- オープニング曲「さんぽ」は小学校の音楽教科書にも掲載される国民的楽曲に
- 日本の主要動画配信サービスでは未配信だがDVD/Blu-rayで視聴可能
- 第12回日本アカデミー賞特別賞など複数の映画賞を受賞した実力派作品
- 埼玉県所沢市の松郷地区が舞台のモデルとなり聖地巡礼スポットとして人気
音楽と主題歌
『となりのトトロ』の音楽を担当したのは、宮崎駿監督作品には欠かせないパートナーである作曲家の久石譲です。オープニング主題歌「さんぽ」は中川李枝子が作詞、久石譲が作曲を手掛け、井上あずみと杉並児童合唱団が歌唱しています。軽快なリズムと親しみやすいメロディは子どもたちに大人気で、小学校の音楽教科書にも掲載されるほどの国民的楽曲となりました。
エンディング主題歌「となりのトトロ」は宮崎駿自身が作詞を担当し、久石譲が作曲、歌唱は井上あずみが務めています。1988年3月25日に徳間ジャパンコミュニケーションズからシングルとしてリリースされました。透き通るような井上あずみの歌声がトトロとの不思議な出会いを歌い上げ、映画を観た後の余韻をさらに深めてくれます。
劇中音楽では「風のとおり道」をはじめとする楽曲群が、田園風景の美しさや不思議な出来事の神秘性を見事に表現しています。久石譲のサウンドトラックは映画音楽の傑作として高い評価を受け、作品の世界観を音楽面から強力に支える存在となっています。
配信・視聴方法
スタジオジブリ作品は日本国内の主要な動画配信サービス(Netflix、Amazon
Prime
Video、Hulu、U-NEXT、Disney+など)では配信されていません。これはスタジオジブリの方針によるもので、海外では一部地域でNetflixが配信権を取得していますが、日本国内は対象外となっています。
日本国内で『となりのトトロ』を視聴するには、DVD/Blu-rayを購入するのが最も確実です。レンタルで視聴したい場合はTSUTAYA
DISCASの宅配レンタルサービスが利用可能です。また、日本テレビ系列の「金曜ロードショー」で不定期に地上波放送されており、放送のたびに高い視聴率を記録しています。
制作秘話と受賞歴
『となりのトトロ』は『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』に続くスタジオジブリ長編アニメーション映画の3作目として制作されました。公開時は高畑勲監督の『火垂るの墓』と同時上映という異例の形式が取られています。
興行収入は約11.7億円で、当時としては大ヒットとまではいかない数字でしたが、ビデオソフトの販売で驚異的な売上を記録し、テレビ放映を重ねるごとに知名度と人気が急上昇しました。受賞歴としては第12回日本アカデミー賞の特別賞、毎日映画コンクールの日本映画大賞、キネマ旬報ベストテンの日本映画第1位など、権威ある映画賞を数多く受賞しています。
トトロのキャラクターはスタジオジブリのシンボルマークにも採用されており、三鷹の森ジブリ美術館のマスコットとしても親しまれています。2005年の愛知万博(愛・地球博)ではサツキとメイの家が実物大で再現され、博覧会終了後も常設展示として公開が続けられています。
お父さん役の糸井重里の起用は宮崎駿監督のこだわりから生まれたものです。宮崎監督は「演技の上手な声優ではなく、普通のお父さんの声が欲しい」という思いから、プロの声優ではない糸井重里にオファーしました。糸井重里の飾らない自然体の話し方が、作品のリアリティを高める結果となったのです。
舞台の聖地巡礼
『となりのトトロ』の舞台は昭和30年代前半(1958年頃)の埼玉県所沢市近郊の農村地帯がモデルとされています。具体的には所沢市の松郷地区が主要な舞台のモデルとして知られており、ファンの間では聖地巡礼の人気スポットとなっています。
作中に登場するいくつかの場所にはモデルとなった実在の場所があります。サツキとメイが雨の中でトトロを待つ稲荷前バス停のモデルは、所沢市内にあったとされるバス停です。また、お母さんが入院する七国山病院は東京都東村山市の八国山緑地付近にあった病院がモデルといわれています。トトロの住む大クスノキには所沢市内の神社にある御神木がイメージの元になったという説もあります。
愛知県長久手市にある「サツキとメイの家」は、2005年の愛知万博のパビリオンとして建設され、草壁家が忠実に再現されています。博覧会後も「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内で常設公開されており、多くのファンが訪れる人気スポットです。
所沢市では「トトロの森」として知られる狭山丘陵の保全活動も行われており、公益財団法人トトロのふるさと基金が里山の自然環境を守る取り組みを進めています。
id=”となりのトトロキャスト声優まとめ”>『となりのトトロ』キャスト・声優まとめ
- サツキ役の声優は日髙のり子で、『タッチ』浅倉南役でも知られるベテラン声優である
- メイ役の声優は坂本千夏で、4歳の無邪気な少女を天真爛漫に演じ切った
- お父さん役はコピーライターの糸井重里が担当し、自然体の素朴な演技が好評だった
- お母さん役は島本須美で、『風の谷のナウシカ』ナウシカ役の実力派声優である
- トトロ役は高木均が担当し、重厚で包容力のある声で森の主の存在感を表現した
- ネコバス役は龍田直樹、カンタのばあちゃん役は北林谷栄など脇を固めるキャストも豪華
- 監督・脚本・原作はすべて宮崎駿が務めたオリジナル作品である
- 音楽は久石譲が担当し、映画音楽の傑作として国内外で高く評価されている
- オープニング曲「さんぽ」は小学校の音楽教科書にも掲載される国民的楽曲となった
- エンディング曲「となりのトトロ」は井上あずみの歌唱で作品の余韻を深めている
- 日本国内の動画配信サービスでは未配信のためDVD/Blu-ray購入やレンタルで視聴可能
- 金曜ロードショーで不定期に放送され、そのたびに高視聴率を記録している
- 第12回日本アカデミー賞特別賞など複数の映画賞を受賞した名作である
- 舞台のモデルは埼玉県所沢市の松郷地区で、聖地巡礼スポットとして人気
- 愛知県長久手市の「サツキとメイの家」は草壁家を忠実に再現した常設展示施設
- 公開当初は興行収入約11.7億円だったがビデオ販売とテレビ放映で国民的作品に成長した
『となりのトトロ』は日髙のり子、坂本千夏、糸井重里、島本須美、高木均をはじめとする声優陣の心のこもった演技と、宮崎駿監督の緻密な演出、久石譲の美しい音楽が三位一体となった傑作アニメ映画です。公開から30年以上が経った今も色あせることなく、世代を超えて愛され続けるこの作品の魅力を、ぜひ改めて味わってみてください。
公式情報・出典(参照元)
- 映画.com – となりのトトロ
- Wikipedia – となりのトトロ
- ORICON NEWS – となりのトトロ特集
- アニメイトタイムズ – となりのトトロ
- 映画ナタリー – となりのトトロ
- MOVIE WALKER PRESS – となりのトトロ
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