
『渡る世間は鬼ばかり』は、TBS系で1990年10月から2011年9月まで全10シリーズが放送されたホームドラマです。通称は「渡鬼(わたおに)」。脚本は橋田壽賀子さん、プロデューサーは石井ふく子さん。TBSの開局40周年記念企画として始まり、連続ドラマ終了後も2019年まで単発スペシャルが作られました。通算の放送回数は511回にのぼります。
物語の中心は、岡倉大吉・節子夫婦と5人の娘たち。娘たちはそれぞれ嫁ぎ先で姑や小姑、夫や子どもとぶつかり、悩みがあると実家の「おかくら」に帰ってきます。約30年続いたぶん登場人物は非常に多く、役者の交代や、亡くなった出演者も少なくありません。
2026年10月時点では、BS-TBSで第8シリーズの再放送が続いています。この記事では、岡倉家と5つの嫁ぎ先ごとにキャストを相関図のように整理し、配役の交代、亡くなった出演者、全シリーズのあらすじ、2025年に放送された「AI橋田壽賀子」による番外編・令和版まで、まとめて紹介します。
- 1990年〜2011年に全10シリーズ、2012年〜2019年にスペシャルを放送。通算511回
- 五人姉妹は長山藍子さん、泉ピン子さん、中田喜子さん、野村真美さん、藤田朋子さん
- 父・大吉役は第7シリーズまで藤岡琢也さん、第8シリーズから宇津井健さん
- 母・節子(山岡久乃)は第4シリーズで急死。初期の主人公は節子だった
- 相関図は「岡倉家」と5つの嫁ぎ先(野田家・小島家・高橋家・大原家・本間家)で整理すると分かりやすい
- 2021年に橋田壽賀子さんが亡くなり、2019年のスペシャルでシリーズは完結
- 2025年にはAIが脚本を書いた『番外編』『令和版』がBS-TBSで放送された
『渡る世間は鬼ばかり』キャスト・相関図|岡倉家五人姉妹と嫁ぎ先の人物関係

まずは作品の基本情報と相関図の全体像を押さえ、主要キャストを家族ごとに紹介します。
- 物語の軸は岡倉大吉・節子夫婦と5人の娘たち
- 次女・五月が嫁いだ中華料理店「幸楽」の小島家が、もう一つの中心
- 大吉役は藤岡琢也さんから宇津井健さんへ交代している
- 文子の姓は「高橋」、葉子の三度目の夫は徳重聡さん演じる大原透
- 山岡久乃さん、藤岡琢也さん、宇津井健さん、赤木春恵さんら多くの出演者がすでに亡くなっている
作品の基本情報
『渡る世間は鬼ばかり』は、TBSの木曜21時枠で放送された連続ドラマです。1シリーズを1年間かけて放送する形をとり、第1シリーズ(1990年)から最終シリーズ(2010年〜2011年)まで、数年おきに新シリーズが作られました。
タイトルは、ことわざの「渡る世間に鬼はなし」をもじったものです。石井ふく子さんは、相手を鬼だと思う自分がすでに鬼なのだ、という意味を込めたと語っています。音楽は羽田健太郎さん、ナレーションは石坂浩二さん。石坂さんは第1シリーズから最後まで語りを務めました。
BS-TBSの番組紹介によると、第1シリーズの平均視聴率は18.2%。第3シリーズは平均26.6%、最高34.2%を記録し、シリーズ屈指の人気となりました。
相関図の全体像
人物関係は、岡倉家を中心に5人の娘の嫁ぎ先が枝分かれする形で整理できます。
- 岡倉家:父・大吉、母・節子。お食事処「おかくら」を営む。大吉の姉・森山珠子(森光子)はハワイ在住
- 野田家(長女・弥生):夫・良、娘・あかり、息子・武志
- 小島家(次女・五月):夫・勇、姑・キミ、娘・愛、息子・眞。小姑の久子・邦子も同じ建物で暮らす時期がある
- 高橋家(三女・文子):夫・亨、息子・望、姑・年子
- 大原家(四女・葉子):三度目の夫・大原透、双子の娘ゆき・みき
- 本間家(五女・長子):夫・英作、娘・日向子、姑・常子、英作の妹・由紀
物語の舞台として特に重要なのが、大吉の店「おかくら」と、五月が嫁いだ中華料理店「幸楽」です。娘たちは嫁ぎ先で困ったことがあると「おかくら」に集まり、「幸楽」では五月と姑キミのぶつかり合いが長く描かれました。
主要キャスト紹介
岡倉大吉役:藤岡琢也(第1〜第7シリーズ)→ 宇津井健(第8シリーズ〜)
5人の娘の父親です。会社勤めを辞めて板前に転身し、お食事処「おかくら」の主人になります。口では文句を言いながらも、娘たちが大好きで子離れできない父親です。
第1シリーズから第7シリーズまでは藤岡琢也さんが演じました。BS-TBSの番組紹介でも、第7シリーズは「藤岡琢也が岡倉大吉を演じた最後のシリーズ」とされています。第8シリーズ(2006年)からは宇津井健さんが大吉を演じ、2013年のスペシャルまで出演しました。藤岡さんは2006年10月、宇津井さんは2014年3月に亡くなっています。
岡倉節子役:山岡久乃
大吉の妻で、5人の娘の母です。ものごとをはっきり言う厳しい性格で、第1〜第3シリーズの主人公は節子でした。娘たちの家庭を訪ねて回り、嫁ぎ先の親と対立する場面も多く描かれます。
山岡久乃さんのレギュラー出演は第3シリーズまで。第4シリーズで、節子はニューヨーク旅行中に急死したという設定になりました。山岡さんは1999年2月に亡くなっています。
野田弥生役:長山藍子
岡倉家の長女です。のんびりした優しい性格ですが、頑固な一面もあります。長く専業主婦でしたが、生きがいを求めて結婚前の看護師の仕事に戻ります。その後も夫の良とともに食堂「ごはんや」を開いたり、保育園で働いたりと、家庭の外に居場所を見つけていきます。
小島五月役:泉ピン子
岡倉家の次女で、中華料理店「幸楽」に嫁ぎました。勝ち気ですが我慢強い性格で、姑のキミや小姑たちに振り回されながら店を支えます。第4シリーズ以降は物語の中心となり、作品の顔と言える存在です。
公式リンク:泉ピン子所属事務所 Pi企画(公式サイト)
高橋文子役:中田喜子
岡倉家の三女です。第1シリーズでは食品会社の研究職として働くキャリアウーマンで、仕事と子育ての両立に悩みます。のちに旅行業の資格を取り、富裕層向けの旅行代理店「FTトラベル」を経営。夫の亨とは、結婚と離婚を何度も繰り返します。
公式リンク:ホリプロ 公式プロフィール / オフィシャルブログ
大原葉子役:野村真美
岡倉家の四女です。照明デザイナーから一級建築士へと仕事一筋で、姉妹の中でいちばん恋愛遍歴が多い人物です。最初の夫・竹原洋次(唐沢寿明)、二度目の夫・宗方直之(井上順)と別れたあと、仕事仲間の大原透と結ばれ、最終シリーズで双子を出産します。
公式リンク:東宝芸能 公式プロフィール / オフィシャルブログ
本間長子役:藤田朋子
岡倉家の五女で、甘えん坊でちゃっかりした末っ子です。最初の夫・遠山昌之(香川照之)と死別したあと、医師の本間英作と結婚します。姑の常子とはぶつかり続けますが、実家の「おかくら」で暮らした期間は姉妹でいちばん長く、晩年の大吉と一緒に暮らしてきました。
公式リンク:ホリプロ 公式プロフィール / オフィシャルブログ
小島勇役:角野卓造
五月の夫で「幸楽」の二代目店主です。料理の腕は確かですが、母のキミや妹たちには頭が上がりません。第9シリーズでは幼なじみたちと「おやじバンド」を結成し、最終シリーズではCDデビューまで果たします。2025年の『令和版』にも出演しています。
公式リンク:文学座 公式プロフィール
小島キミ役:赤木春恵
勇の母で、五月の姑です。夫の幸吉と屋台から始めて「幸楽」を築いた人物で、嫁の五月には厳しく、実の娘やその子どもには甘い、まさに「鬼」の姑として描かれました。第7シリーズで脳血栓に倒れてニューヨークで療養し、最終シリーズの最終回で「幸楽」に戻ってきます。赤木春恵さんは2018年11月に亡くなりました。
小島眞役:えなりかずき
五月と勇の長男です。子役時代から出演し、成長とともに物語の中心人物になりました。一浪して東京大学に合格し、公認会計士の試験にも合格。第9シリーズで出会った大井貴子(清水由紀)と、最終シリーズの最終回で結婚式を挙げます。
公式リンク:オフィシャルブログ「えなリズム」
田口愛役:吉村涼
五月と勇の長女で、眞の姉です。派遣先で知り合った田口誠と結婚し、2007年に長女・さくらが生まれます。結婚後は「幸楽」の経理を担い、夫婦で店を継ぎました。2025年の『番外編』『令和版』では「幸楽」の女将として物語の中心に立っています。
田口誠役:村田雄浩
愛の16歳年上の夫です。第8シリーズから登場し、勤めていた会社を辞めて「幸楽」で修業。最終シリーズで勇から三代目の主人を任されます。気が弱く愛には頭が上がりませんが、家族思いの人物です。
公式リンク:村田雄浩 公式HP
野田良役:前田吟
弥生の夫です。第1シリーズではサラリーマンでしたが、のちに会社を辞め、弥生と「ごはんや」を始めたり、庭師に転身したりと人生を変えていきます。
本間英作役:植草克秀
長子の夫で、大阪の本間病院の跡取りとして育った医師です。第2シリーズから2019年のスペシャルまで演じました。過労で倒れて脳外科の手術ができなくなったあとは訪問診療に転じ、在宅医療専門の「本間クリニック」を開きます。2025年の『令和版』では岡田浩暉さんが英作を演じています。
公式リンク:植草克秀オフィシャルウェブサイト
高橋亨役:三田村邦彦
文子の夫です。脱サラして自然食品店を開いたあと、ハワイでホテル経営を始めます。文子とは離婚と復縁を繰り返し、最終シリーズでは文子の旅行代理店の顧問に収まりました。
大原透役:徳重聡
第8シリーズから登場した、葉子の三度目の夫です。設計の仕事をしていた若者で、一級建築士の資格を取って葉子と設計事務所を持ちます。
公式リンク:ホリプロ 公式プロフィール
家ごとのそのほかの主なキャスト
- 岡倉家まわり:森光子さん(大吉の姉・森山珠子)、野村昭子さん(おかくらを手伝う青山タキ)、長谷川純さん(板前の森山壮太)、池内淳子さん(大吉が惹かれる小宮怜子)
- 野田家:山辺有紀さん(あかり)、岩渕健さん(武志)、杉山とく子さん(良の母・ハナ)
- 小島家・幸楽:沢田雅美さん(小姑・久子)、東てる美さん(小姑・邦子)、岸田敏志さん(久子の夫・健治)、岡本信人さん(店員・周平)、中島唱子さん(聖子)、宇野なおみさん(加津)、清水由紀さん(眞の妻・貴子)
- 高橋家:冨田真之介さん(望)、河内桃子さん(亨の母・年子)
- 大原家・葉子の周辺:唐沢寿明さん(竹原洋次)、船越英一郎さん(山口太郎)、草笛光子さん(太郎の母・政子)、井上順さん(宗方直之)
- 本間家:京唄子さん(英作の母・常子)、小林綾子さん(英作の妹・由紀)、香川照之さん(長子の最初の夫・遠山昌之)
キャスト交代・配役変更のまとめ
長く続いたシリーズのため、途中で演じる俳優が変わった役がいくつもあります。
- 岡倉大吉:藤岡琢也さん(第1〜第7シリーズ)→ 宇津井健さん(第8シリーズ〜2013年スペシャル)
- 本間英作:植草克秀さん(第2シリーズ〜2019年スペシャル)→ 岡田浩暉さん(2025年の令和版)
- 本間由紀:片岡京子さん(第2シリーズ)→ 小林綾子さん(第4シリーズ〜)
- 加奈(久子の娘):米沢由香さん(第2シリーズまで)→ 上戸彩さん(第6・第8・最終シリーズ)
- 本間日向子:子役が数回交代し、第5シリーズから大谷玲凪さん
- さくら(愛の娘):久保田さくらさん → 小宮未鈴さん → 安藤美優さん(2016年〜)
亡くなった主な出演者・スタッフ
30年近い歴史の中で、作品を支えた多くの人がこの世を去りました。主な人を没年順に挙げます。
- 河内桃子さん(高橋年子役):1998年11月
- 山岡久乃さん(岡倉節子役):1999年2月
- 藤岡琢也さん(初代・岡倉大吉役):2006年10月
- 羽田健太郎さん(音楽):2007年6月
- 池内淳子さん(小宮怜子役):2010年9月
- 森光子さん(森山珠子役):2012年11月
- 宇津井健さん(二代目・岡倉大吉役):2014年3月
- 杉山とく子さん(野田ハナ役):2014年8月
- 京唄子さん(本間常子役):2017年4月
- 赤木春恵さん(小島キミ役):2018年11月
- 橋田壽賀子さん(脚本):2021年4月
- 野村昭子さん(青山タキ役):2022年6月
『渡る世間は鬼ばかり』あらすじを全シリーズ解説|スペシャル・AI令和版・再放送と配信情報

ここからは、シリーズ構成とあらすじを時期ごとに紹介します。結末までのネタバレを含みます。
- 全10シリーズ+放送の合間の特番4本+最終シリーズ後のスペシャル7作で通算511回
- 第4シリーズで母・節子が急死し、物語の中心は大吉と五月へ移る
- 最終シリーズの最終回で、キミが「幸楽」に戻り、眞と貴子が結婚する
- 2015年のスペシャルで大吉が亡くなり、遺産相続をめぐる話が描かれた
- 2025年にAI脚本の『番外編』『令和版』が放送され、2026年はBS-TBSで再放送中
シリーズ一覧と放送期間
連続ドラマとして放送されたのは次の10シリーズです。
- 第1シリーズ:1990年10月11日〜1991年9月26日(全48回)
- 第2シリーズ:1993年4月15日〜1994年3月31日(全49回)
- 第3シリーズ:1996年4月4日〜1997年3月27日(全50回)
- 第4シリーズ:1998年10月1日〜1999年9月30日(全51回)
- 第5シリーズ:2000年10月5日〜2001年9月27日(全50回)
- 第6シリーズ:2002年4月4日〜2003年3月27日(全51回)
- 第7シリーズ:2004年4月1日〜2005年3月31日(全51回)
- 第8シリーズ:2006年4月6日〜2007年3月29日(全50回)
- 第9シリーズ:2008年4月3日〜2009年3月26日(全49回)
- 最終シリーズ:2010年10月14日〜2011年9月29日(全47回)
シリーズの合間には、1994年の「秋のスペシャル」、1995年の「年末スペシャル」、1999年の「二時間年末特別企画」、2000年の「春の二時間スペシャル」も放送されています。最終シリーズ後のスペシャルは、2012年・2013年・2015年が前後編、2016年が二夜連続、2017年・2018年・2019年が敬老の日の3時間スペシャルでした。
第1〜第3シリーズ:五人姉妹の結婚と嫁ぎ先の苦労
第1シリーズでは、大吉が定年後に会社を辞めて小料理屋の板前になり、妻の節子と対立します。弥生は看護師に復帰しますが、倒れた姑ハナの介護のために仕事を辞めることに。五月は舅・幸吉の急死で、店の遺産相続問題に直面します。文子は仕事と子育ての両立に悩み、葉子はハワイで知り合った竹原洋次と結婚。長子は交通事故がきっかけで、子連れの遠山昌之と結婚を決めます。
第2シリーズで大吉は調理師試験に合格し、念願の「おかくら」を開店。五月は新しくなった「幸楽」のビルで姑キミ、小姑の久子一家と同居します。長子は夫・昌之に先立たれたあと、医師の本間英作と結ばれます。第3シリーズでは「おかくら」が岡倉家の自宅を改装して再出発し、文子はアルツハイマー病になった姑・年子の介護に向き合いました。
第4〜第7シリーズ:節子の死と孫世代の成長
第4シリーズでは、ニューヨーク旅行中の節子が急死します。一人になった大吉を支えるため、近所に住む青山タキが「おかくら」を手伝うようになりました。幸楽には邦子の再婚相手の娘・加津が身を寄せ、キミに取り入る聖子も現れて、嫁と姑の争いがさらに激しくなります。
第5シリーズ以降は、愛や眞といった孫世代の進学・就職・恋愛が大きなテーマになります。文子は旅行代理店を開業し、良はリストラ担当として自らも会社を辞めます。第7シリーズでは眞が一浪の末に東大に合格し、葉子は病気が見つかった宗方との結婚を決意。キミは脳血栓で倒れ、療養のためニューヨークへ渡りました。
第8シリーズ〜最終シリーズ:大吉役の交代と次の世代へ
第8シリーズから大吉を宇津井健さんが演じます。愛は田口誠と結婚し、長女さくらが誕生。葉子は宗方と離婚して大原透と暮らし始め、長子は「おかくら」を手伝うようになります。第9シリーズでは勇が「おやじバンド」を結成し、眞は大井精機の社長令嬢・貴子と出会います。大吉は小宮怜子と惹かれ合い、再婚話まで持ち上がりました。
最終シリーズでは、誠が「幸楽」の三代目主人になり、おやじバンドがCDデビュー。葉子は双子を出産し、文子は元夫の亨を旅行代理店の顧問に迎えます。弥生と良は、母親を亡くした少年・篤の里親になりました。
最終シリーズの結末
最終シリーズの最終回(2011年9月29日)では、ニューヨークで療養していたキミが「幸楽」へ帰ってきます。久子は自分のマンションで母を引き取ろうとしますが、キミは「幸楽」こそ自分の生きる場所だと打ち明けます。五月もキミの帰りを本当は待っていたことから、キミは再び小島家で暮らすことになりました。
同じ最終回で、眞と貴子が正式に結婚式を挙げます。病気の父を抱える貴子は一度は結婚をあきらめていましたが、壮太やまひるの後押しを受けた眞のプロポーズを受け入れました。キミは孫夫婦の門出を見届け、連続ドラマとしての物語は幕を閉じます。
スペシャル(2012年〜2019年)のあらすじ
2012年の「ただいま!!2週連続スペシャル」では、店で転倒したキミの介護を勇が引き受け、壮太とまひるが結婚します。2013年は文子と亨の三度目の結婚と、眞・貴子夫婦の離婚騒動が描かれました。
2014年秋にも新作の収録が予定されていましたが、宇津井健さんが亡くなったため、2015年のスペシャルは大吉が心筋梗塞で亡くなった後の岡倉家が舞台になりました。姉妹は約1億円の遺産の扱いを話し合い、板前を目指す日向子のために「おかくら」を残すことを決めます。
2016年は「幸楽」の改装をめぐる騒動、2017年は眞と貴子の長男・香の誕生後の家族の揺れ、2018年は勇の大けがが描かれました。最後のスペシャルとなった2019年9月16日の放送では、キミの四十九日法要が営まれ、キミが遺産を五月に譲るという遺言を残していたことが明かされます。
橋田壽賀子さんの死去とシリーズの完結
2021年にも敬老の日の放送が予定されていましたが、橋田壽賀子さんが2021年4月4日に亡くなったため実現しませんでした。2019年のスペシャルが、橋田さんの脚本による最後の『渡る世間は鬼ばかり』です。
なお、連続ドラマの終了は2010年8月に発表されていました。当時TBS側は「出演者の皆さんが元気なうちに美しく切り上げたい」として、第10シリーズで区切りをつけると説明しています。
AI橋田壽賀子『番外編』『令和版』
橋田壽賀子さんの生誕100年を記念して、2025年5月11日にBS-TBSで『AI橋田壽賀子企画 渡る世間は鬼ばかり 番外編』(30分)が放送されました。橋田作品の特徴を学習したAIが脚本を書いた作品で、プロデューサーは石井ふく子さん、ナレーションは石坂浩二さんです。舞台は「幸楽」で、大学生になったさくらが親に隠れてメイド喫茶でアルバイトしていたことが発覚し、愛と誠が向き合う物語でした。
続編の『AI橋田壽賀子 渡る世間は鬼ばかり 令和版』は、2025年12月20日・21日にBS-TBSで前後編が放送されました。コロナ禍を乗り越えた「幸楽」で、餃子工場の権利をめぐって愛と誠が大げんか。葉子は中学生になった双子の子育てに悩み、長子は夫・英作が仕事中に倒れるという試練に直面します。出演は吉村涼さん、村田雄浩さん、角野卓造さん、中田喜子さん、野村真美さん、藤田朋子さん、沢田雅美さん、小林綾子さん、岡田浩暉さんら。BS-TBS公式YouTubeでは、関連するショートドラマも公開されました。
【15秒予告】AI橋田壽賀子 渡る世間は鬼ばかり 令和版(BS-TBS公式チャンネル)
テーマ曲とナレーション
テーマ曲は羽田健太郎さんが作曲したインストゥルメンタルで、作品を象徴するメロディーです。2016年のスペシャルからはこの曲に歌詞がつき、天童よしみさんが「人生讃歌 〜渡る世間は鬼ばかり〜」として歌っています。
人生讃歌~渡る世間は鬼ばかり~ – 天童よしみ(YouTube)
ナレーションは石坂浩二さんが担当し、AI脚本の『番外編』『令和版』でも語りを務めました。
作品の特徴:長ぜりふと現実に合わせた時間の流れ
『渡る世間は鬼ばかり』は、ひとりのせりふが非常に長いことで知られています。台本の見開き1ページがまるごと1人のせりふ、ということも珍しくありません。また、劇中の時間はおおむね放送時期に合わせて進み、季節の行事も放送の時期に合わせて描かれました。
登場人物の職業に自営業が多いのも特徴です。大吉、良、亨と、第1シリーズで会社員だった男性たちが次々に脱サラし、「おかくら」「幸楽」「ごはんや」といった店が人の集まる場所になっていきます。
再放送・配信情報
2026年10月時点では、BS-TBSで第8シリーズが平日夕方(16時59分〜)に再放送されています。番組情報サイトによると、2026年7月〜8月は第7シリーズ、8月下旬からは第8シリーズが放送されています。
配信では、旧TBSオンデマンドの後継サービスだったParaviで、第1シリーズから最終シリーズ、スペシャルまでが順次配信されていました。Paraviは2023年6月にU-NEXTへ統合され、U-NEXTでも一部のシリーズが配信されています。『番外編』については、BS-TBSの番組ページでTVerでの配信が案内されていました。配信の状況は変わることがあるため、見る前に各サービスで最新の情報を確認してください。
『渡る世間は鬼ばかり』キャスト・相関図・あらすじまとめ
- TBS系で1990年10月〜2011年9月に全10シリーズを放送
- 2012年〜2019年に単発スペシャルを放送し、通算511回
- 脚本は橋田壽賀子さん、プロデューサーは石井ふく子さん
- 音楽は羽田健太郎さん、ナレーションは石坂浩二さん
- 物語の中心は岡倉大吉・節子夫婦と5人の娘
- 長女・野田弥生は長山藍子さん、次女・小島五月は泉ピン子さん
- 三女・高橋文子は中田喜子さん、四女・大原葉子は野村真美さん、五女・本間長子は藤田朋子さん
- 大吉役は藤岡琢也さん(〜第7シリーズ)から宇津井健さん(第8シリーズ〜)へ交代
- 節子役の山岡久乃さんは第3シリーズまで出演し、節子は第4シリーズで急死
- 幸楽の勇は角野卓造さん、姑キミは赤木春恵さん
- 眞はえなりかずきさん、愛は吉村涼さん、愛の夫・誠は村田雄浩さん
- 英作は植草克秀さん、令和版では岡田浩暉さん
- 第3シリーズは平均視聴率26.6%、最高34.2%を記録
- 最終シリーズの最終回でキミが幸楽に戻り、眞と貴子が結婚
- 2015年のスペシャルで大吉が亡くなり、遺産相続が描かれた
- 2019年9月16日の3時間スペシャルが最後の橋田脚本作品
- 橋田壽賀子さんは2021年4月4日に亡くなった
- 2025年5月にAI脚本の『番外編』、12月に『令和版』がBS-TBSで放送
- 2016年からはテーマ曲に歌詞がつき、天童よしみさんが「人生讃歌 〜渡る世間は鬼ばかり〜」を歌った
- 2026年10月時点でBS-TBSが第8シリーズを再放送中
参照元
- TBS『渡る世間は鬼ばかり』公式サイト
- BS-TBS『渡る世間は鬼ばかり』第3シリーズ 番組詳細
- BS-TBS『渡る世間は鬼ばかり』第8シリーズ 番組詳細
- BS-TBS『AI橋田壽賀子企画 渡る世間は鬼ばかり 番外編』
- BS-TBS『AI橋田壽賀子 渡る世間は鬼ばかり 令和版』
- MANTANWEB 渡る世間は鬼ばかり:新作を「AI橋田壽賀子」が執筆
- ITmedia AI+ AI活用の新作ドラマ「渡る世間は鬼ばかり 令和版」12月に放送へ
- GIGAZINE 「渡る世間は鬼ばかり」が第10シリーズで終了
- ザテレビジョン 吉村涼 出演番組(BS-TBS再放送予定)
- Wikipedia『渡る世間は鬼ばかり』
- Wikipedia『渡る世間は鬼ばかりの登場人物』
関連記事
https://arasuji-summary.com/%e3%80%90%e3%83%89%e3%83%a9%e3%83%9e%e3%80%91%e3%80%8e3%e5%b9%b4b%e7%b5%84%e9%87%91%e5%85%ab%e5%85%88%e7%94%9f%e3%80%8f%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bb%e7%9b%b8%e9%96%a2%e5%9b%b3%e3%81%a8/
https://arasuji-summary.com/%e3%80%90%e3%83%89%e3%83%a9%e3%83%9e%e3%80%91%e3%80%8e%e3%81%b2%e3%81%a8%e3%81%a4%e5%b1%8b%e6%a0%b9%e3%81%ae%e4%b8%8b%e3%80%8f%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bb%e7%9b%b8%e9%96%a2%e5%9b%b3/
https://arasuji-summary.com/%e3%80%90%e3%83%89%e3%83%a9%e3%83%9e%e3%80%91%e3%80%8e%e7%be%a9%e6%af%8d%e3%81%a8%e5%a8%98%e3%81%ae%e3%83%96%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%80%8f%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bb%e7%9b%b8/
© TBS
この作品はどこで見れる?
主要な動画配信サービスでの配信状況をご確認ください(最新情報は各サービス公式でチェック)。
- Disney+(ディズニープラス)
— マーベル/スター・ウォーズ/ピクサー/スターブランド作品が見放題。
- Amazon Prime Video
— 邦画・洋画・アニメが豊富。単話レンタルにも対応。
- クランクイン!ビデオ
— 見放題サービスにない新作映画・アニメ・ドラマがレンタル可能。
※本セクションはアフィリエイトリンクを含みます(PR)。