
2015年の秋、日本中を胸キュンの渦に巻き込んだドラマ『5→9〜私に恋したお坊さん〜』。石原さとみさん演じる、ニューヨークで働くことを夢見る英会話講師・桜庭潤子と、山下智久さん演じる、彼女に一途な愛を捧げるイケメン僧侶・星川高嶺。出会うはずのなかった二人の恋模様は、多くの視聴者の心を掴みました。本作は単なるラブコメディにとどまらず、仕事、結婚、家族、そして夢といった、誰もが抱えるテーマを織り交ぜながら、登場人物たちの成長を丁寧に描いています。また、back numberによる主題歌「クリスマスソング」は、ドラマの世界観と見事にシンクロし、社会現象ともいえる大ヒットを記録しました。この記事では、今なお多くのファンに愛され続ける『5→9〜私に恋したお坊さん〜』の魅力について、豪華キャスト陣が織りなす複雑な人間関係がわかる相関図や、1話から最終回までの詳細なあらすじ、作品を彩る様々な要素を徹底的に解説していきます。
記事のポイント
- 石原さとみと山下智久が主演を務めた2015年放送のフジテレビ系月9ドラマ
- 英会話講師とイケメン僧侶の異色の組み合わせによるラブコメディ
- 原作は相原実貴による人気少女漫画『5時から9時まで』
- back numberが歌う主題歌「クリスマスソング」も社会現象的な大ヒットを記録
- 複雑に絡み合う恋愛模様を描いた相関図と各話のあらすじを詳しく解説
【ドラマ】『私に恋したお坊さん』キャスト・相関図とあらすじ

本作の魅力は、何と言っても個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間ドラマです。主人公の潤子と高嶺を中心に、彼らを取り巻く人々の恋愛模様や葛藤が複雑に絡み合い、物語に深みを与えています。ここでは、豪華キャスト陣の紹介から、一目で関係性がわかる相関図、そして波乱万丈な恋の行方を描いた全話のあらすじまで、物語の核心に迫ります。
チェックポイント
- 豪華キャスト陣が演じる個性的なキャラクターたちの詳細な紹介
- 複雑な人間関係をわかりやすく整理したオリジナルの相関図
- 出会いから結婚に至るまでの潤子と高嶺の恋の軌跡を追う
- 各話の胸キュンシーンや見逃せない重要ポイントを徹底解説
- 原作漫画との違いにも触れながらドラマ版の魅力を深掘り
『5→9〜私に恋したお坊さん〜』とは?放送時期・基本情報
まずは、ドラマの基本情報を確認しておきましょう。本作がどのような背景で制作され、多くの人々に愛される作品となったのか、その概要を振り返ります。
基本情報
項目 | 詳細 |
タイトル | 5→9〜私に恋したお坊さん〜 |
放送期間 | 2015年10月12日〜2015年12月14日 |
放送枠 | フジテレビ系 月曜21時(月9) |
話数 | 全10話 |
原作 | 相原実貴『5時から9時まで』(小学館 月刊『Cheese!』連載) |
脚本 | 小山正太 |
音楽 | 出羽良彰、羽深由理 |
主題歌 | back number「クリスマスソング」(ユニバーサルシグマ) |
演出 | 平野眞、谷村政樹、相沢秀幸 |
プロデュース | 後藤博幸、金城綾香 |
制作著作 | フジテレビ |
『5→9〜私に恋したお坊さん〜』は、2015年10月12日から12月14日まで、フジテレビの看板ドラマ枠である「月9」で放送されました。原作は、小学館の月刊『Cheese!』で連載されていた相原実貴先生による人気漫画『5時から9時まで』です。
海外生活を夢見る英会話講師と、由緒正しい寺の跡継ぎである僧侶という、全く異なる世界の二人が恋に落ちるという斬新な設定が大きな話題を呼びました。脚本は『失恋ショコラティエ』などを手掛けた小山正太さん、演出は『HERO』シリーズなどで知られる平野眞さんらが担当し、原作の魅力を活かしつつ、ドラマならではのテンポの良いラブコメディに仕上げています。
音楽は、出羽良彰さんと羽深由理さんが担当し、ロマンティックなシーンからコミカルなシーンまで、物語を巧みに彩りました。そして、このドラマを語る上で欠かせないのが、back numberが書き下ろした主題歌「クリスマスソング」です。切ないメロディと歌詞がドラマのクライマックスを劇的に盛り上げ、オリコン週間シングルランキングで1位を獲得するなど、2015年を代表する大ヒット曲となりました。
主要キャストと登場人物一覧(石原さとみ、山下智久、田中圭、高梨臨ほか)
本作の成功は、魅力的なキャラクターを見事に演じきった豪華キャスト陣の存在なくしては語れません。ここでは、物語の中心となる登場人物たちを、演じた俳優陣とともに詳しく紹介します。
主要キャスト
- 桜庭 潤子(さくらば じゅんこ) - 演:石原さとみ
本作の主人公。英会話スクール「ELA(English Language Academy)」の非常勤講師。海外、特にニューヨークで働くことを夢見ており、仕事にも自分磨きにも一切手を抜かない努力家。29歳の誕生日を目前に、突然訪れたモテ期に戸惑いながらも、自分の夢と恋愛の間で揺れ動きます。明るく前向きな性格ですが、思ったことをすぐ口に出してしまうサバサバした一面も。 - 星川 高嶺(ほしかわ たかね) - 演:山下智久
潤子のお見合い相手。由緒正しい一橋寺の跡継ぎである僧侶。東京大学文学部卒という高学歴で、容姿端麗、高身長、高収入と三拍子揃ったハイスペック男子。しかし、性格は堅物でマイペース、恋愛経験は皆無。お見合いで出会った潤子に一目惚れし、常識外れな方法で猛アプローチを開始します。一途で純粋な想いを持ち続けますが、その愛情表現は時に潤子を困惑させます。 - 清宮 真言(きよみや まこと) - 演:田中圭
潤子が学生時代から憧れていた上司。ELAのゼネラルマネージャーで、潤子を正社員に推薦してくれます。優しく紳士的で、仕事もできる理想の上司ですが、実はELAの社長令嬢と婚約中。潤子のことを気にかけており、高嶺の登場によって、潤子への秘めた想いを自覚していきます。 - 三嶋 聡(みしま さとし) - 演:古川雄輝
潤子の大学時代のサークル仲間で、現在はエリート商社マン。ELAの生徒でもある。大学時代から潤子に想いを寄せており、高嶺が現れたことをきっかけに、積極的にアプローチを始めます。潤子の夢を最も理解し、応援してくれる存在の一人です。 - 山渕 百絵(やまぶち ももえ) - 演:高梨臨
潤子の同僚で、ELAの正社員講師。美人で仕事もできるキャリアウーマンですが、実はBL(ボーイズラブ)好きという隠れた趣味を持っています。恋愛には奥手で、アーサーに想いを寄せています。潤子の良き相談相手であり、親友です。 - 毛利 まさこ(もうり まさこ) - 演:紗栄子
ELAの事務員。受付嬢として働きながら、合コンに明け暮れ、お金持ちとの結婚を夢見ています。鋭い観察眼を持ち、潤子たちの恋愛模様を的確に分析しては、アドバイスを送ります。蜂屋との出会いを経て、本当の愛に目覚めていきます。 - アーサー・ラング - 演:速水もこみち
ELAで一番人気のイケメン講師。その甘いルックスと優しい性格で、多くの女性生徒から絶大な人気を誇ります。百絵の好意に気づきながらも、なかなかその想いに応えられないでいます。 - 蜂屋 蓮司(はちや れんじ) - 演:長妻怜央(当時ジャニーズJr.)
ELAに通う高校生。渋谷のスクランブル交差点で出会った潤子に一目惚れし、「渋谷王子」としてストーカーまがいの行為を繰り返します。まさこのことが気になっており、彼女をからかいながらも、次第に惹かれていきます。 - 伊能 蘭(いのう らん) - 演:中村アン
ELAの事務員で、まさこの同僚。クールな性格で、まさことは対照的に恋愛にはあまり興味がないように見えますが、的確なツッコミで場を和ませる存在です。 - 桜庭 寧々(さくらば ねね) - 演:恒松祐里
潤子の妹。高校生。姉とは対照的に、大人しく控えめな性格。潤子と三嶋の関係を応援しており、由希に想いを寄せています。 - 星川 天音(ほしかわ あまね) - 演:志尊淳
高嶺の弟。幼い頃に京都の寺へ修行に出されていましたが、物語中盤で一橋寺に戻ってきます。兄である高嶺を敵視しており、潤子と高嶺の仲を引き裂こうと画策します。 - 寺田 光栄(てらだ こうえい) - 演:小野武彦
一橋寺の執事。高嶺の身の回りの世話をしており、彼の良き理解者です。 - 星川 ひばり(ほしかわ ひばり) - 演:加賀まりこ
高嶺の祖母。一橋寺の事実上の最高権力者。寺の伝統と格式を何よりも重んじており、潤子が高嶺の嫁にふさわしいか厳しく見定めます。二人の結婚に猛反対し、様々な試練を与えます。
一目でわかる!登場人物の相関図
複雑に絡み合う登場人物たちの関係性を、オリジナルの相関図で整理しました。誰が誰に想いを寄せ、どのような関係にあるのか、この図を見れば一目瞭然です。
コード スニペット
graph TD
subgraph ELA英会話スクール
A[桜庭 潤子<br>(石原さとみ)]
B[清宮 真言<br>(田中圭)]
C[三嶋 聡<br>(古川雄輝)]
D[山渕 百絵<br>(高梨臨)]
E[アーサー・ラング<br>(速水もこみち)]
F[毛利 まさこ<br>(紗栄子)]
G[蜂屋 蓮司<br>(長妻怜央)]
A -- 憧れ --> B
B -- 部下 --> A
C -- 好き --> A
A -- 同僚・親友 --> D
D -- 好き --> E
F -- 好き --> C
G -- 好き --> A
G -- 気になる --> F
end
subgraph 一橋寺
H[星川 高嶺<br>(山下智久)]
I[星川 ひばり<br>(加賀まりこ)]
J[星川 天音<br>(志尊淳)]
H -- 孫 --> I
J -- 孫 --> I
H -- 兄弟・ライバル --> J
end
subgraph 桜庭家
K[桜庭 寧々<br>(恒松祐里)]
A -- 姉妹 --> K
end
A -- 好き・結婚? --> H
classDef protagonist fill:#f9f,stroke:#333,stroke-width:2px;
class A,H protagonist;
相関図のポイント解説
- 潤子を巡る四角関係: 物語の中心は、主人公・潤子と、彼女にアプローチする高嶺、清宮、三嶋の四角関係です。高嶺の一方的で強引なアプローチに戸惑いながらも、潤子の心は揺れ動きます。長年の憧れの存在である清宮、学生時代からの友人である三嶋もそれぞれ潤子への想いを募らせ、恋のバトルが繰り広げられます。
- ELA内の恋愛模様: 潤子たちの同僚の間でも、様々な恋が生まれます。百絵は人気講師のアーサーに片思いし、まさこはエリート商社マンの三嶋を狙いつつも、高校生の蜂屋から猛アタックを受けます。それぞれの恋の行方も、物語の大きな見どころの一つです。
- 一橋寺の跡目争い: 高嶺と潤子の結婚に立ちはだかる最大の壁が、祖母のひばりです。さらに、高嶺の弟・天音の登場により、一橋寺の跡継ぎを巡る問題が二人の関係に暗い影を落とします。
1話から最終回までの全話あらすじをネタバレありで紹介
ここからは、1話から最終回までのストーリーを、各話の見どころや重要な展開を含めて詳しく振り返ります。潤子と高嶺の恋がどのように進展し、どのような結末を迎えるのか、その軌跡を追っていきましょう。
第1話「ありえないプロポーズ!?」
英会話講師の桜庭潤子(石原さとみ)は、もうすぐ29歳の誕生日を迎える。ニューヨークで働くという夢を追いかける彼女は、彼氏もおらず恋愛は二の次。そんなある日、潤子は寺で行われた葬儀で、足のしびれから大失敗をし、僧侶である星川高嶺(山下智久)に焼香の灰を頭から浴びせてしまう。最悪の出会いだったはずが、後日、家族に騙されて参加したお見合いの席に現れたのは、なんと高嶺だった。高嶺は潤子に「あなたを私の妻にして差し上げます」と一方的に宣言。さらに、潤子が働く英会話スクール「ELA」に生徒として現れ、流暢な英語でプロポーズをするなど、常識外れの猛アタックを開始する。潤子は迷惑がるが、高嶺の純粋でまっすぐな想いに、少しずつ心を動かされ始める。
第2話「あなたじゃないとダメなんです! 私は絶対に離れない」
高嶺からの猛アプローチは続く。潤子は、憧れの上司・清宮(田中圭)から正社員試験のチャンスを与えられ、夢への一歩を踏み出す。しかし、高嶺は「試験に落ちたら結婚する」という約束を取り付け、潤子を寺に監禁。なんとか脱出した潤子だったが、試験の準備に追われる中、高嶺の存在が気になって集中できない。一方、潤子の大学時代の友人・三嶋(古川雄輝)も彼女にアプローチを開始。潤子を巡る恋のバトルが本格化していく。高嶺は、潤子の誕生日を祝うためにELAの教室をサプライズで飾り付け、彼女を喜ばせる。その一途な姿に、潤子の心は大きく揺れる。
第3話「あなたを好きになることは一生絶対にありません!」
潤子は正社員試験に不合格となってしまう。傷心の潤子を慰めたのは高嶺だった。高嶺は、潤子の祖母の一周忌の法要を取り仕切ることになり、彼女の家族とも交流を深めていく。その中で、潤子は高嶺の優しさや誠実な人柄に触れ、徐々に惹かれていく。しかし、高嶺の祖母・ひばり(加賀まりこ)は、潤子が嫁にふさわしくないと猛反対。潤子はひばりから厳しい言葉を浴びせられ、高嶺に「あなたを好きになることは一生絶対にありません!」と言い放ってしまう。
第4話「大波乱!!一触即発の四角関係!!禁断の秘密、バレる」
潤子は、ELAの人気講師アーサー(速水もこみち)と親しげに話しているところを高嶺に目撃され、誤解されてしまう。高嶺は嫉妬心から、アーサーに敵意むき出しの態度をとる。そんな中、ELAのハロウィンパーティーが開催される。潤子は高嶺と気まずい関係のままだったが、パーティー会場で高嶺と鉢合わせ。高嶺は潤子を許し、二人は仲直りする。しかし、パーティーの場で、清宮が社長令嬢と婚約していることが発覚。潤子の長年の恋は、あっけなく終わりを告げる。落ち込む潤子を、高嶺は優しく抱きしめるのだった。
第5話「イケナイ一夜!?大波乱の四角関係に禁断のジエンド」
清宮への失恋で傷ついた潤子は、高嶺からの電話にも出ず、一人で過ごしていた。心配した高嶺は潤子の自宅を訪れる。潤子は高嶺の優しさに触れ、彼に「恋人になってさしあげます」と告げる。ついに二人は恋人同士に。しかし、幸せな時間も束の間、高嶺の弟・天音(志尊淳)が京都から戻ってくる。天音は兄である高嶺を敵視しており、潤子と高嶺の仲を裂こうと画策し始める。
第6話「ハッピーウェディングは悪夢!?最強のライバル現る」
恋人になった潤子と高嶺は幸せな日々を送っていた。しかし、ひばりは二人の交際に猛反対。潤子に「嫁になるならELAを辞めろ」と迫る。さらに、天音は「兄に代わって自分が住職になる」と宣言。ひばりは天音を次期住職にすると決め、高嶺は寺を追い出されてしまう。潤子は、自分のせいで高嶺が窮地に立たされたことに責任を感じ、高嶺と別れることを決意する。
第7話「今夜決着! 負けたら終わり! ラブトーナメント決勝!」
潤子と別れた高嶺は、寺を離れ、質素なアパートで暮らし始める。潤子は高嶺のことが忘れられず、仕事にも身が入らない。一方、高嶺も潤子への想いを断ち切ることができずにいた。そんな中、潤子は清宮からニューヨーク行きを打診される。夢が叶うチャンスだったが、潤子の心は揺れる。清宮は、そんな潤子に「好きだ」と告白。潤子は清宮の想いを受け入れようとするが、やはり高嶺のことが忘れられない自分に気づく。
第8話「今夜限定! 二人に訪れる切なすぎるラブエピソード」
潤子は清宮に別れを告げ、高嶺の元へと走る。二人は再会し、改めてお互いの気持ちを確かめ合う。潤子は高嶺と結婚するために、ELAを辞めることを決意。ひばりに結婚を認めてもらうため、花嫁修業を始める。しかし、ひばりの態度は変わらず、潤子に厳しい試練を与え続ける。そんな中、天音が画策した一橋寺の解体計画が明らかになる。
第9話「さよなら潤子さん…引き裂かれる恋、衝撃のラスト」
潤子は、ひばりに結婚を認めてもらうため、ELAに退職届を提出。高嶺と共に何度もひばりの元を訪れるが、門前払いされてしまう。潤子を心配した高嶺は、彼女の幸せを考え、別れを決意。「あなたとは結婚できません」と潤子に告げ、彼女の前から姿を消す。突然の別れに、潤子は泣き崩れる。
第10話(最終回)「聖なる夜に恋の奇蹟! 涙、涙のラストサプライズ」
高嶺と別れた潤子は、失意のどん底にいた。清宮の計らいでELAに復職するが、心は晴れない。クリスマスが近づく中、潤子は高嶺のことが忘れられずにいた。一方、高嶺も潤子を想い続けていた。ひばりは、そんな高嶺の姿を見て、ついに二人の結婚を許すことを決意。クリスマスイブの夜、潤子がELAで残業をしていると、教室に高嶺が現れる。高嶺は、潤子のために用意したたくさんの靴と、「私から離れるのは許しません」という言葉で、再びプロポーズする。潤子は涙ながらにそれを受け入れ、二人は固く抱きしめ合う。ラストシーンでは、結婚式の後、潤子がニューヨークのELAで働く姿と、それを迎えに来た高嶺の姿が描かれ、二人が夢と愛の両方を手に入れたことが示唆される。
原作漫画『5時から9時まで』との違いや共通点
ドラマは原作漫画をベースにしていますが、ストーリー展開やキャラクター設定など、いくつかの点でオリジナル要素が加えられています。
主な相違点
- 潤子のキャラクター設定: 原作の潤子は、より現実的で打算的な一面を持つキャラクターとして描かれています。一方、ドラマ版の潤子は、夢に向かって一直線な、より純粋で応援したくなるヒロイン像になっています。
- 高嶺のキャラクター設定: 原作の高嶺は、より変人奇人ぶりが強調されています。ドラマ版では、山下智久さんが演じることで、堅物ながらも誠実で魅力的なキャラクターとして描かれました。
- ライバルたちの存在: ドラマオリジナルのキャラクターとして、清宮真言(田中圭)やアーサー(速水もこみち)が登場します。彼らの存在により、潤子を巡る恋愛模様がより複雑でドラマティックなものになりました。
- ストーリー展開: ドラマでは、一橋寺の跡目争いや、天音の陰謀などが大きくクローズアップされ、サスペンス要素が加えられています。
- 結末: 原作では、潤子と高嶺が結婚し、寺で暮らしながら二人の子供をもうけるまでが描かれています。ドラマのラストは、結婚式後の二人がニューヨークで再会するシーンで締めくくられており、視聴者の想像に委ねる形となっています。
これらの変更点は、原作ファンからは様々な意見がありましたが、ドラマならではの魅力を生み出すことに成功し、多くの視聴者を惹きつけました。
主題歌 back number「クリスマスソング」の魅力と歌詞
本作を語る上で絶対に外せないのが、back numberが書き下ろした主題歌「クリスマスソング」です。
どこかで鐘が鳴って らしくない言葉が浮かんで
寒さが心地よくて あれ なんで恋なんかしてんだろう
この印象的な歌い出しから始まる楽曲は、ドラマの放送開始と共に瞬く間にお茶の間に浸透しました。冬のきらめきと、恋するもどかしさや切なさを見事に表現した歌詞、そして清水依与吏さんのエモーショナルな歌声が、潤子と高嶺の恋模様と完璧にリンクし、視聴者の感情を揺さぶりました。
特に、ドラマのクライマックスシーンでこの曲が流れると、その相乗効果は絶大で、「クリソンがかかるタイミングが神がかっている」とSNSでも大きな話題となりました。ドラマのヒットと共に楽曲の人気も急上昇し、2015年の冬を象徴するウィンターソングとして、今なお多くの人に愛され続けています。
ELA英会話や一橋寺など印象的なロケ地・撮影場所
ドラマの魅力を高めた美しいロケ地も、多くのファンの関心を集めました。
- ELA(English Language Academy): 潤子たちが働く英会話スクールのロケ地となったのは、神奈川県横浜市にある「リスト関内ビル」です。スタイリッシュで開放的なオフィスは、潤子たちの都会的なライフスタイルを象徴していました。
- 一橋寺: 高嶺が住職を務める由緒正しいお寺のロケ地は、埼玉県飯能市にある「大光山 圓泉寺」が使用されました。美しい庭園や荘厳な本堂は、高嶺のキャラクターに説得力を持たせ、ドラマの世界観を深めました。
- 潤子と高嶺がデートした場所: 二人がデートを重ねた場所も、人気のスポットとなりました。特に、最終回で高嶺が潤子に再プロポーズしたイルミネーションが美しい場所は、「よみうりランド ジュエルミネーション」で撮影され、多くのカップルが訪れる聖地となりました。
これらのロケ地は、放送後、多くのファンが「聖地巡礼」として訪れ、ドラマの世界観に浸っていました。
平均視聴率と当時のSNSでの反響
『5→9〜私に恋したお坊さん〜』は、視聴率の面でも大きな成功を収めました。
全話視聴率
話数 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
第1話 | 2015年10月12日 | ありえないプロポーズ!? | 12.6% |
第2話 | 2015年10月19日 | あなたじゃないとダメなんです! 私は絶対に離れない | 12.1% |
第3話 | 2015年10月26日 | あなたを好きになることは一生絶対にありません! | 10.7% |
第4話 | 2015年11月2日 | 大波乱!!一触即発の四角関係!!禁断の秘密、バレる | 11.6% |
第5話 | 2015年11月9日 | イケナイ一夜!?大波乱の四角関係に禁断のジエンド | 12.1% |
第6話 | 2015年11月16日 | ハッピーウェディングは悪夢!?最強のライバル現る | 10.6% |
第7話 | 2015年11月23日 | 今夜決着! 負けたら終わり! ラブトーナメント決勝! | 12.1% |
第8話 | 2015年11月30日 | 今夜限定! 二人に訪れる切なすぎるラブエピソード | 11.4% |
第9話 | 2015年12月7日 | さよなら潤子さん…引き裂かれる恋、衝撃のラスト | 11.6% |
最終話 | 2015年12月14日 | 聖なる夜に恋の奇蹟! 涙、涙のラストサプライズ | 12.7% |
平均視聴率 | 11.7% |
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)
初回視聴率12.6%で好スタートを切ると、その後も安定して高視聴率を記録。最終回では自己最高の12.7%を記録し、**平均視聴率11.7%**という好成績を収めました。
放送当時は、TwitterなどのSNSでも毎週大きな盛り上がりを見せました。特に、山下智久さん演じる高嶺のストレートすぎる求愛の言葉や、石原さとみさん演じる潤子のキュートなファッションは、視聴者の間で常に話題の中心でした。「#5時から9時まで」のハッシュタグは毎週のようにトレンド入りし、胸キュンシーンの感想や今後の展開予想などでタイムラインが埋め尽くされました。ドラマとSNSの親和性の高さを改めて証明した作品ともいえるでしょう。
【ドラマ】『私に恋したお坊さん』キャスト・相関図とあらすじを理解したら

物語の全体像を掴んだところで、さらに深く作品を味わうための情報をお届けします。感動的な最終回の結末の考察から、思わず真似したくなる潤子のファッション、そして気になる続編の可能性まで、ドラマをより一層楽しむためのポイントを掘り下げていきましょう。
チェックポイント
- 涙なしには見られない、感動の最終回を徹底考察
- ドラマ史に残る、数々の胸キュンシーンや名セリフをプレイバック
- 石原さとみさん、山下智久さんら主要キャストの魅力に迫る
- 気になる動画配信サービスの最新情報と、続編の可能性について
- 作品のテーマやメッセージを読み解き、その普遍的な魅力を探る
最終回の結末をネタバレ解説!潤子と高嶺の恋の行方
最終回、クリスマスイブの夜に描かれた潤子と高嶺の再会とプロポーズは、多くの視聴者の涙を誘いました。一度は夢のために高嶺との別れを選んだ潤子と、彼女の幸せを願って身を引いた高嶺。二人が再び結ばれるまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。
結末の考察ポイント
- 高嶺のプロポーズの言葉: 高嶺は、潤子のためにたくさんの靴を用意し、「私から離れるのは許しません」という言葉でプロポーズします。これは、かつて潤子が「ヒールの高い靴は好きじゃない。いつか誰かに追い抜かれそうで」と語っていたことへのアンサーです。「あなたはそのままでいい、私があなたに追いつく」という高嶺の深い愛情が込められた、最高のプロポーズでした。
- 夢と愛の両立: ラストシーンで、潤子はニューヨークのELAで働き、高嶺が袈裟姿で彼女を迎えに来ます。これは、潤子が夢を諦めることなく、高嶺との愛も手に入れたことを象徴しています。結婚が夢の終わりではなく、新しい人生の始まりであることを示唆する、希望に満ちたエンディングでした。
- ひばりの変化: 当初は二人の結婚に猛反対していたひばりが、最終的には高嶺の背中を押し、潤子を嫁として受け入れます。寺の伝統を守ることだけが全てではなく、愛する孫の幸せを願う祖母としての愛情が描かれたことも、この物語の感動を深いものにしました。
この結末は、「女性の幸せは結婚だけではない」という現代的なメッセージと、「運命の人との愛を貫く」という王道のロマンスを見事に両立させた、多くの人が納得できるハッピーエンドだったと言えるでしょう。
胸キュン必至!名シーン・名セリフ集
本作には、視聴者の心を鷲掴みにした名シーンや名セリフが数多く存在します。ここでは、その一部を厳選してご紹介します。
- 「あなたを私の妻にして差し上げます」 (第1話)お見合いの席で高嶺が潤子に放った衝撃の一言。あまりに一方的で上から目線なこのセリフから、二人の恋は始まりました。
- 「誕生日おめでとうございます。あなたが生まれた日ですから」 (第2話)潤子の誕生日をサプライズで祝った高嶺の言葉。不器用ながらも、彼のまっすぐで純粋な愛情が伝わる名シーンです。
- (潤子を抱きしめながら)「寒くありませんか?」 (第4話)失恋で落ち込む潤子を、高嶺が優しく抱きしめるシーン。多くを語らず、ただ寄り添う彼の優しさに、多くの視聴者が胸をときめかせました。
- 「私から離れるのは許しません」 (最終回)高嶺が潤子に再プロポーズした際の決めゼリフ。第1話の「妻にして差し上げます」というセリフと対比される形で、彼の成長と潤子への深い愛が表現されました。
これらの他にも、潤子と高嶺のコミカルなやり取りや、切ないすれ違いなど、記憶に残るシーンは数え切れません。あなたの心に残っているのは、どのシーンでしょうか。
石原さとみが演じる桜庭潤子のファッションやメイクが話題に
本作のもう一つの大きな魅力は、石原さとみさん演じる桜庭潤子のファッションやメイクです。
英会話講師という役柄に合わせて、オフィスシーンではきれいめのパンツスタイルや、上品なブラウスにスカートを合わせたコーディネートが多く見られました。一方で、プライベートシーンでは、カジュアルなニットやワンピースなど、親しみやすいスタイルを披露。その着こなしは「リアルに真似したい」と、多くの女性視聴者から絶大な支持を集めました。
特に、ドラマで着用したガウチョパンツや、手元を彩るダニエル・ウェリントンの腕時計などは、放送直後から問い合わせが殺到し、品切れが続出するほどの社会現象となりました。
また、ナチュラルでありながらも、意志の強さを感じさせる潤子のメイクや、シーンに合わせて変化するヘアアレンジも大きな注目を集め、「さとみ眉」「さとみリップ」といった言葉が生まれるなど、彼女のスタイルは2015年のトレンドを牽引する存在となりました。
山下智久が演じた僧侶・星川高嶺のキャラクター設定
山下智久さんが演じた星川高嶺は、これまでのドラマにはいなかった、非常にユニークで魅力的なキャラクターでした。
由緒正しい寺の跡継ぎでありながら、東大卒というハイスペック。しかし、その内面は恋愛経験ゼロの超ピュアな男性というギャップが、多くの視聴者の母性本能をくすぐりました。袈裟姿で高級外車(フェラーリ)を乗りこなし、潤子のためにカニを大量に用意したり、ストーキングまがいの行動で愛情表現をしたりと、その行動は常に予測不能。
山下智久さんは、そんな高嶺の堅物で不器用な面と、一途で情熱的な面を見事に演じ分け、新たなハマり役として絶賛されました。また、劇中で披露した流暢な英語の発音も大きな話題となり、彼の多才ぶりを改めて証明しました。
田中圭、古川雄輝など脇を固めるイケメン俳優陣
主演の二人だけでなく、脇を固める俳優陣の魅力も本作の成功に大きく貢献しました。
- 田中圭(清宮真言 役): 理想の上司でありながら、潤子への秘めた想いに苦悩する清宮を、田中圭さんが大人の色気たっぷりに演じました。彼の切ない表情や、潤子を見守る優しい眼差しは、多くの「清宮ロス」を生み出しました。
- 古川雄輝(三嶋聡 役): 潤子の夢を一番に応援する親友・三嶋を、古川雄輝さんが爽やかに演じました。高嶺とは対照的に、スマートで優しいアプローチは、多くの視聴者を「三嶋派」にさせました。
この二人の存在が、潤子と高嶺の恋にハラハラドキドキの展開をもたらし、物語を一層盛り上げました。
配信はどこで見れる?動画配信サービス情報(最新は公式で確認)
『5→9〜私に恋したお坊さん〜』をもう一度見たい、あるいは見逃してしまったという方も多いのではないでしょうか。
2024年現在、本作はフジテレビの公式動画配信サービス「FODプレミアム」で全話配信されています。FODプレミアムは、月額料金でフジテレビの名作ドラマやバラエティ、アニメなどが見放題になるサービスです。
その他の動画配信サービスでの配信状況は変動することがありますので、視聴を希望される方は、各サービスの公式サイトで最新の情報を確認することをおすすめします。
(※配信情報は2024年現在のものです。最新の配信状況は各公式サイトでご確認ください。)
続編やスペシャルドラマの可能性は?

放送終了直後から、多くのファンが「潤子と高嶺の結婚後の生活が見たい」「ニューヨークでの二人のストーリーをスペシャルドラマで」といった続編を熱望する声を上げていました。
原作漫画では、結婚後の二人の生活や、子供が生まれてからのエピソードも描かれているため、ストーリー的な余地は十分に考えられます。また、メインキャストの石原さとみさんと山下智久さんの人気も、放送当時からさらに高まっています。
しかし、現在、公式から続編やスペシャルドラマの制作に関する正式な発表はありません。とはいえ、これだけ多くのファンに愛され続けている作品ですから、いつか何らかの形で、また潤子と高嶺に会える日が来ることを期待したいですね。
【ドラマ】『私に恋したお坊さん』キャスト・相関図・あらすじのまとめ
- 『5→9〜私に恋したお坊さん〜』は2015年10月期に放送されたフジテレビ系「月9」枠のドラマ。
- 主演は英会話講師・桜庭潤子役の石原さとみと、僧侶・星川高嶺役の山下智久。
- 原作は相原実貴の漫画『5時から9時まで』で、ドラマ化にあたり一部設定が変更されている。
- ニューヨークで働くことを夢見る潤子と、彼女に一途にアプローチする高嶺の恋愛模様を描く。
- 共演者には田中圭、高梨臨、紗栄子、古川雄輝、吉本実憂など豪華なキャストが揃う。
- 登場人物たちの複雑な恋愛関係は相関図で確認するとより分かりやすい。
- 物語の舞台は英会話スクール「ELA」と由緒ある寺「一橋寺」。
- back numberによる主題歌「クリスマスソング」はドラマと共に大ヒットを記録した。
- 石原さとみの着用したファッションやアクセサリーも大きな注目を集めた。
- 山下智久が流暢な英語を披露するシーンや、袈裟姿も話題となった。
- 各話のあらすじは、二人の関係性の変化やライバルの登場など見どころ満載。
- 最終回では、一度は別れを選んだ潤子と高嶺が感動的な再会を果たす。
- ロケ地となったお寺やおしゃれなカフェなどもファンの間で聖地巡礼の対象となった。
- 平均視聴率は11.7%を記録し、高視聴率ドラマとして知られる。
- 動画配信サービスでの配信状況は変動するため、視聴前には公式サイトでの確認が必要。
- コミカルな要素と切ない恋愛模様のバランスが絶妙なラブコメディの傑作。
- 続編を望む声も多いが、2024年現在、正式な発表はない。
- 個性豊かなキャラクターたちのサイドストーリーも物語に深みを与えている。
- 潤子の家族との心温まるやり取りも見どころの一つ。
- クリスマスシーズンの放送だったこともあり、冬に見たくなるドラマとして根強い人気を誇る。
『5→9〜私に恋したお坊さん〜』は、放送から年月が経った今でも、多くの人々の心に残り続ける不朽のラブコメディです。まだ見たことがないという方はもちろん、かつて夢中になったという方も、この機会にぜひ、潤子と高嶺の胸キュン必至の恋物語を味わってみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの心にも温かい光が灯るはずです。
参照元URL
- フジテレビ公式サイト: https://www.fujitv.co.jp/b_hp/5ji9ji/
- FOD(フジテレビオンデマンド): https://fod.fujitv.co.jp/title/4711
- ORICON NEWS (主題歌「クリスマスソング」について): https://www.oricon.co.jp/news/2062497/full/