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【韓国ドラマ】『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』最終回のあらすじとネタバレ解説

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イ・ジュンギとIU(イ・ジウン)という豪華キャストを迎え、皇子たちとの運命的な恋模様を描いた『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』。2016年に韓国で放送されて以来、その壮大なストーリーと美しい映像で世界中のファンを魅了し続けています。特に、多くの視聴者の涙を誘った最終回(第20話)は、放送終了後も様々な考察や議論が交わされるほど、人々の心に深く刻まれました。

高麗時代にタイムスリップした現代の女性ヘ・スと、冷徹な仮面の下に悲しみを隠す第4皇子ワン・ソ。二人の恋は、皇位を巡る激しい争いの中で、時に甘く、時に切なく、そして残酷に引き裂かれていきます。なぜ二人は結ばれなかったのか。最終回で描かれた衝撃の結末とは。

本記事では、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』の最終回のあらすじを徹底的にネタバレ解説します。ヘ・スとワン・ソが迎えた運命、残された謎、そして現代へと繋がるラストシーンの意味まで、物語の核心に迫ります。この記事を読めば、涙なしには見られない最終回のすべてが分かります。

記事のポイント

  • 本記事は『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』の最終回(第20話)のあらすじと結末をネタバレありで解説します。
  • 現代で目覚めたヘ・ス(コ・ハジン)と高麗に残されたワン・ソ(光宗)の悲しい別れが物語の核心です。
  • ワン・ソがヘ・スの死に目に会えなかった理由や、現代での再会を示唆するラストシーンの解釈を深掘りします。
  • シーズン2や特別編の可能性、原作小説との違いについても触れています。
  • 配信情報は変動するため、視聴前に最新の公式情報を確認してください。

【韓国ドラマ】『麗』最終回のあらすじとネタバレ

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多くの視聴者の心を掴んで離さない『麗』の物語は、最終回で最も切ないクライマックスを迎えます。愛するがゆえにすれ違い、血と涙の皇宮で引き裂かれた二人の運命は、時を超えてもなお、深い余韻を残します。ここでは、涙なしには語れない最終回の詳細なあらすじと、物語の核心に迫る重要なポイントを徹底的に解説します。

チェックリスト

  • 皇宮を去ったヘ・スと第14皇子ワン・ジョンの生活
  • ワン・ソがヘ・スの手紙を無視した悲劇的な誤解
  • ヘ・スの最期と、ワン・ソが知った衝撃の真実
  • 現代に戻ったコ・ハジンと高麗時代の記憶
  • ラストシーンでワン・ソがヘ・スを想い呟く言葉の意味

最終回のあらすじ:ヘ・スとワン・ソの結末

最終回は、第4代皇帝・光宗(クァンジョン)となったワン・ソの孤独と、皇宮を去ったヘ・スの最期、そして現代で再び目覚めた彼女の姿を描き、物語は幕を閉じます。

皇位を巡る争いの中で多くの血が流れ、愛する人々を失ったヘ・スは、心身ともに疲れ果てていました。かつて自分を助けてくれた第8皇子ワン・ウクが処刑されるのを目の当たりにし、さらには親友チェリョンがワン・ソの命令で杖刑に処されたことを知り、彼への信頼も揺らぎ始めます。彼女は、血塗られた皇宮から出ることを決意。第14皇子ワン・ジョンが差し伸べた手を取り、彼と結婚するという形で、ついに皇宮を去るのでした。

ワン・ソは、ヘ・スが自分のもとを去り、弟であるワン・ジョンの妻になったことに激しい嫉妬と絶望を覚えます。彼はヘ・スからの手紙を、ワン・ジョンからのものだと誤解し、開封することなく無視し続けます。しかし、その手紙には、日に日に衰弱していくヘ・スの、ワン・ソへの切ない想いと「会いたい」という最後の願いが綴られていました。

手紙が届くことのないまま、ヘ・スはワン・ジョンの腕の中で、ワン・ソへの愛を胸に静かに息を引き取ります。彼女はワン・ソとの間にできた娘を遺していました。訃報を聞き、ようやく事の真相を知ったワン・ソが駆けつけますが、そこに待っていたのは、冷たくなったヘ・スの亡骸と、彼女の遺骨が入った骨壺だけでした。愛する人の死に目にさえ会えなかったワン・ソは、深い悲しみと後悔に打ちひしがれるのでした。

時が流れ、現代。湖で溺れた後、意識を取り戻したコ・ハジンは、高麗時代での出来事をすべて夢だと思っていました。しかし、ある日、高麗時代の絵画が展示されている美術館を訪れた彼女は、ワン・ソが描かれた肖像画を目にします。その瞬間、忘れていたすべての記憶が蘇り、彼を一人残してきてしまったことに気づき、涙を流します。「ごめんなさい、一人にして…」。

その涙に呼応するように、高麗時代のワン・ソが映し出されます。彼はヘ・スの面影を追いながら、「そなたと私の世界が違うなら、私がそなたを訪ねていこう」と呟き、物語は静かに幕を閉じます。<br

参照元:

ヘ・スはなぜ皇宮を去ったのか?ワン・ジョンとの偽装結婚

ヘ・スが皇宮を去ることを選んだ最大の理由は、皇位を巡る終わりのない争いと、それによって愛する人々が次々と命を落としていく現実に、心が限界に達したからです。

彼女はもともと、自由を愛する現代の女性でした。高麗時代にタイムスリップしてからも、その奔放で明るい性格は変わりませんでしたが、皇宮という閉鎖された空間での生活は、彼女の心を少しずつ蝕んでいきました。特に、ワン・ソが皇帝(光宗)になってからは、彼の周りで粛清の嵐が吹き荒れます。

決定打となったのは、長年の友人であったチェリョンの死でした。チェリョンが第9皇子ワン・ウォンの間者であったことが発覚し、ワン・ソは彼女に過酷な杖刑を命じます。ヘ・スは必死に助命を嘆願しますが、聞き入れられることはありませんでした。目の前で友人が打ち殺される光景は、彼女に深いトラウマと、ワン・ソへの拭いきれない不信感を植え付けました。

「もう皇宮では生きていけない」。そう悟ったヘ・スは、かつて先代皇帝から下賜された「婚姻の許可」を利用し、皇宮を出ることを決意します。その相手として名乗りを上げたのが、一途にヘ・スを想い続けていた第14皇子ワン・ジョンでした。ワン・ソは激怒しますが、先帝の遺言には逆らえません。こうして、ヘ・スとワン・ジョンの「偽装結婚」が成立し、彼女はついに鳥かごのような皇宮から解放されたのです。それは愛するワン・ソとの辛い別れを意味していましたが、彼女が自分自身と、お腹の中に宿っていた新しい命を守るための、唯一の選択でした。

ワン・ソはなぜヘ・スの死に目に会えなかった?

ワン・ソが最愛の女性、ヘ・スの最期を看取れなかった理由は、一つの悲劇的な「誤解」にありました。

皇宮を去り、ワン・ジョンの屋敷で暮らし始めたヘ・スは、ワン・ソを心から想い続け、何度も彼に手紙を送ります。そこには、変わりゆく季節の様子や、彼への尽きない愛情、そして「一目だけでも会いたい」という切実な願いが綴られていました。しかし、ヘ・スの体は病に蝕まれ、日に日に弱っていきます。

一方、ワン・ソはヘ・スが自分を捨てて弟の妻になったという事実に深く傷つき、嫉妬に囚われていました。屋敷から届けられる手紙の差出人が、ヘ・スとワン・ジョンの連名になっていると勘違いし(実際はワン・ジョンがヘ・スの字に似せて宛名を書いていた)、一度も封を開けることなく、手紙を放置し続けたのです。彼にとって、その手紙は自分を裏切った二人からの幸せの報告のように思え、見るに堪えないものだったのでしょう。

天文観測官のジモンは、ヘ・スの死期が近いことを察し、ワン・ソに手紙を読むよう促しますが、彼は頑なに拒否します。そして、ついにヘ・スが息を引き取った後、訃報を聞いたワン・ソは初めて手紙を開封し、そこに綴られた彼女の本当の想いと最後の願いを知るのです。

急いで屋敷に駆けつけますが、時すでに遅く、ヘ・スは既に火葬された後でした。愛する人の亡骸にさえ触れることができず、ワン・ソはただ彼女の遺骨が入った骨壺を抱きしめ、嗚咽するしかありませんでした。ほんの少しの誤解と、彼の皇帝としてのプライドが、取り返しのつかない悲劇を生んでしまったのです。

現代での再会は?ラストシーンの意味を考察

『麗』のラストシーンは、多くの視聴者に深い感動と、解釈の余地を残しました。果たして、二人は現代で再会できたのでしょうか。

高麗での記憶をすべて失い、現代で化粧品販売員として生きていたコ・ハジン。彼女はある日、高麗の歴史に関する展示会を訪れます。そこで、第4代皇帝・光宗(ワン・ソ)の肖像画の前に立った瞬間、忘れていたすべての記憶が洪水のように蘇ります。血塗られた皇宮での日々、皇子たちとの交流、そして何よりも愛したワン・ソの姿。彼を孤独な高麗に一人残してきてしまった罪悪感と悲しみに、彼女はその場で泣き崩れます。

場面は高麗時代の皇宮に切り替わり、孤独に佇むワン・ソが映し出されます。彼はヘ・スの面影を追い求め、「もし私たちが同じ世界でないのなら、私がそなたを探しに行こう、私のスよ」と固く決意するように呟きます。この言葉で物語は終わるため、二人が現代で物理的に再会するシーンは描かれていません。

このラストシーンの解釈は、視聴者一人ひとりに委ねられています。

一つは、「悲劇的な別れ」として捉える解釈です。結局二人は異なる時代に引き裂かれたままであり、ワン・ソの言葉は、決して叶うことのない彼の切ない願いを表している、という見方です。

もう一つは、「希望に満ちた結末」として捉える解釈です。ワン・ソの強い意志と愛が、時空を超えて彼女を探し出し、いつか、どこかで二人は再会を果たすだろう、という希望的な見方です。コ・ハジンが記憶を取り戻したこと自体が、二人の魂が再び引き寄せ合っている証拠だと考えることもできます。

どちらの解釈が正しいということはありません。しかし、この切なくも美しいラストシーンが、『麗』という物語に永遠の深みを与え、多くの人々の心に残り続ける理由であることは間違いないでしょう。

各皇子たちの最終的な運命(ワン・ウク、ペガ、ワン・ウンなど)

ヘ・スとワン・ソの悲恋だけでなく、個性豊かな皇子たちが迎えたそれぞれの結末も、この物語の重要な見どころです。

  • 第8皇子 ワン・ウク(演:カン・ハヌル)ヘ・スと最初に恋に落ちますが、権力への野心と家門への責任感から、次第に冷酷な人物へと変貌していきます。最終的には、過去の罪がすべて暴かれ、光宗となったワン・ソから死罪を言い渡されます。しかし、娘の皇女からの嘆願により、死罪は免れ、故郷への帰郷を命じられます。そこで彼は、誰にも看取られることなく、孤独な最期を迎えました。
  • 第13皇子 ペガ(ワン・ウク)(演:ナム・ジュヒョク)芸術を愛し、自由な魂を持つペガは、ヘ・スの良き理解者であり続けました。後百済の生き残りの王女ウヒと深く愛し合いますが、彼女は両国の板挟みとなり、彼の目の前で自害してしまいます。愛する人を失った後も、彼はワン・ソの側近として彼を支え続け、国中を旅して回る自由な人生を送りました。
  • 第10皇子 ワン・ウン(演:ベクヒョン/EXO)いつも明るく無邪気だったワン・ウンは、政略結婚で結ばれたパク・スンドクと次第に心を通わせていきます。しかし、第3皇子ワン・ヨの反乱に巻き込まれ、夫婦ともに殺されるという悲劇的な最期を遂げました。彼の死は、ヘ・スと皇子たちの関係に大きな亀裂を生むきっかけとなります。
  • 第14皇子 ワン・ジョン(演:ジス)一途にヘ・スを想い続けた彼は、最終的に彼女を皇宮から救い出し、偽装結婚をして彼女の最期を看取りました。ヘ・スが遺したワン・ソとの娘を、自分の子として大切に育て上げます。
  • 第3皇子 ワン・ヨ(後の定宗)と第9皇子 ワン・ウォンは、権力争いの末に悲惨な死を遂げ、物語は多くの皇子たちの犠牲の上に成り立っていることを示しています。

原作小説(歩歩驚心)との結末の違い

『麗』は、中国の大人気小説・ドラマ『宮廷女官 若曦(じゃくぎ)』(原題:歩歩驚心)を原作としています。大筋のストーリーは似ていますが、ドラマ版の最終回には、原作とは異なるいくつかの重要な違いがあります。

最も大きな違いは、現代での再会の描き方です。

韓国ドラマ版『麗』では、前述の通り、現代に戻ったコ・ハジンが美術館でワン・ソの肖像画を見て記憶を取り戻し、高麗に残されたワン・ソが彼女を探しに行くことを誓う、という余韻を残した結末になっています。二人が直接再会する場面はありません。

一方、中国の原作小説およびドラマ『歩歩驚心』では、現代に戻った主人公・張暁(ちょう・しょう)が博物館を訪れた際、自分とそっくりな女性が描かれた清時代の絵を見つけます。そして、涙を流す彼女の前に、かつて愛した第4皇子・雍正帝に瓜二つの男性が現れます。二人は言葉を交わすことなくすれ違いますが、男性は彼女の涙を不思議に思い振り返ります。このシーンは、二人の魂が時を超えて再び巡り会ったことをより明確に示唆しており、韓国版に比べて希望を感じさせる結末となっています。

この違いは、制作陣の意図や国民性の違いなどが反映されているのかもしれません。韓国版の切ない結末は、視聴者に強烈なインパクトと深い悲しみを与え、それゆえに忘れられない作品として多くの人の心に刻まれています。

「愛の反対は捨てること」手紙に込められたヘ・スの想い

ヘ・スが死の直前にワン・ソへ宛てて書いた手紙にある「『愛しています』の反対は『憎む』ではなく、『捨てた』でした」という一節は、最終回のテーマを象徴する重要な言葉です。

この言葉は、二人の関係がなぜ悲劇に終わったのかを端的に表しています。

皇宮を去ったヘ・スは、ワン・ソを心から愛し続けていました。しかし、ワン・ソは彼女が自分を「捨てて」弟のもとへ去ったと思い込み、憎しみと嫉妬に囚われました。ヘ・スもまた、親友チェリョンを救えなかったワン・ソの冷酷さに絶望し、彼のもとを去るという形で彼を「捨てた」と言えます。

つまり、二人は互いを深く愛していながらも、プライドや誤解、そして厳しい現実の中で、結果的にお互いを「捨て合う」という選択をしてしまったのです。「憎しみ」は愛情の裏返しであり、まだ相手への関心が残っている状態です。しかし、「捨てる」という行為は、相手との関係を完全に断ち切ろうとする、より決定的で悲しい行為です。

ヘ・スは手紙の中で、その過ちに気づき、後悔の念を綴ります。そして、それでもなお、自分の人生はワン・ソと出会えたことで満たされていたと伝えたかったのです。この手紙を、彼女の死後に読んだワン・ソの悲しみと後悔は、計り知れないものだったでしょう。この一文は、愛するがゆえにすれ違い、互いを傷つけ合ってしまう人間の愚かさと、それでも消えることのない愛の深さを描いた、本作屈指の名台詞と言えます。

特別編や未公開シーンは存在する?

『麗』の放送終了後、多くのファンから「ハッピーエンドが見たい」という声が殺到し、特別編やシーズン2の制作を望む運動が起こりました。その中で、実は「もう一つのエンディング」が存在したことが、主演のイ・ジュンギ自身によって明かされ、大きな話題となりました。

イ・ジュンギが語ったところによると、撮影はされたものの、最終的にカットされた未公開シーンが存在するとのことです。そのシーンは、現代のシーンで、高麗時代の記憶を失っているコ・ハジン(ヘ・ス)に、スーツ姿の男性がハンカチを差し出すというもの。その男性の手元はアップで映し出され、顔は見えませんが、彼がワン・ソの生まれ変わりであることを示唆する演出だったそうです。

このエンディングが放送されていれば、二人が現代で再会したことがより明確になり、視聴者は希望を感じることができたでしょう。しかし、制作陣は最終的に、より切なく、余韻の残る現在のエンディングを選択しました。監督は「悲劇的な美しさを強調したかった」と語っており、この判断が『麗』という作品をより忘れがたいものにしたとも言えます。

この未公開シーンは、DVDやBlu-rayの特典映像にも収録されておらず、ファンの間では「幻のエンディング」として語り継がれています。

ジモンの正体と役割の再考察

物語の冒頭と最後に登場し、ヘ・ス(コ・ハジン)を高麗時代へと導くきっかけを作るホームレスの男、そして高麗時代では王の側近である天文観測官チェ・ジモン。彼は、この物語で最も謎に包まれた人物の一人です。

最終回で、彼は再び現代のコ・ハジンの前に現れます。高麗の歴史に涙する彼女に、「人生はそう簡単に変わるものではない」と意味深な言葉をかけ、去っていきます。このことから、彼もまたヘ・スと同じように、現代と高麗を行き来したタイムトラベラーであった可能性が非常に高いと考えられます。

彼の役割は、単なるストーリーテラーや案内人にとどまりません。彼は歴史の流れを知りながらも、それに直接介入することはせず、運命に翻弄される人々を静かに見守り続けます。ワン・ソには忠実な臣下として仕え、ヘ・スには時に助言を与え、時に突き放すような態度を取ります。

彼は、変えられない歴史の大きな流れ(運命)と、その中で人々が必死に生きようとする個人の意志の象徴だったのかもしれません。彼はヘ・スに「ここでは誰が正しくて誰が間違っているのかを考えてはならない。生き残ることだけを考えろ」と助言します。これは、歴史の渦の中では、個人の善悪の判断基準は無力であることを示唆しています。

最終的に彼がどちらの時代に属する人物なのかは明かされませんでしたが、時を超えて存在する彼の視点があったからこそ、『麗』の物語は、単なる恋愛ドラマを超えた、運命と人生についての深い問いを投げかける作品となったのです。

【韓国ドラマ】『麗』最終回のあらすじを理解したら

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壮絶な最終回を見届けた後も、『麗』の世界から抜け出せないという方は多いのではないでしょうか。ここでは、物語をさらに深く味わうための情報や、ファンの間で今も語られるトピックについて解説します。シーズン2の可能性から、物語を彩った音楽、そしてキャストの現在まで、『麗』をさらに楽しむための情報をお届けします。

チェックリスト

  • シーズン2の制作可能性とファンの声
  • 主要キャストの現在と放送後の影響
  • 物語の重要な鍵を握るOST・主題歌
  • 視聴者の感想・レビューで見る最終回の評価
  • 『麗』をもう一度楽しむための配信サービス情報

シーズン2の可能性と続編の噂まとめ

『麗』の放送終了直後から、特に海外のファンを中心に、シーズン2の制作を求める声が絶え間なく続いています。その主な理由は、やはりワン・ソとヘ・スに「ハッピーエンドを迎えてほしい」という強い願いがあるからです。現代での再会を明確に描く続編を望む声は、SNSやオンライン署名活動などを通じて、今なお制作陣やキャストに届けられています。

この熱い要望に応えるかのように、主演のイ・ジュンギやIUも、インタビューなどでシーズン2への意欲を度々口にしてきました。イ・ジュンギは「もし制作されるなら、すべての俳優が同じ気持ちで参加するだろう」と語り、ファンを喜ばせました。

しかし、残念ながら2024年現在に至るまで、シーズン2の制作が公式に発表されたことはありません。その理由としては、豪華キャストのスケジュールを再び合わせることの難しさや、すでに物語として美しく完結しているため、蛇足になることを懸念している、などが考えられます。

原作である中国ドラマ『歩歩驚心』には、現代を舞台にした続編『続・宮廷女官 若曦(じゃくぎ) 〜輪廻の恋』が存在します。そのため、『麗』にも続編の素地はありますが、今のところ具体的な動きはないのが現状です。ファンの熱い想いが届き、いつか奇跡が起こることを願うばかりです。

キャスト・登場人物一覧と相関図を振り返る

『麗』の魅力は、イ・ジュンギとIUが演じた主人公カップルだけでなく、彼らを取り巻く個性豊かで魅力的な皇子たちや登場人物にあります。最終回を見終えた今、改めて彼らの関係性を振り返ることで、物語の深みを再発見できます。

主要キャスト

  • ワン・ソ(第4皇子 / 後の光宗):イ・ジュンギ
  • ヘ・ス / コ・ハジン:IU(イ・ジウン)
  • ワン・ウク(第8皇子):カン・ハヌル
  • ワン・ヨ(第3皇子 / 後の定宗):ホン・ジョンヒョン
  • ワン・ウン(第10皇子):ベクヒョン(EXO)
  • ペガ(ワン・ウク)(第13皇子):ナム・ジュヒョク
  • ワン・ジョン(第14皇子):ジス
  • ファンボ・ヨナ(後の大穆王后):カン・ハンナ
  • ウヒ(後百済の王女):ソヒョン(少女時代)
  • チェ・ジモン(天文観測官):キム・ソンギュン

物語の中心にあるのは、ヘ・スを巡るワン・ソとワン・ウクの三角関係です。しかし、物語が進むにつれて、他の皇子たちもそれぞれの思惑や愛情を持ってヘ・スや皇位に関わっていきます。兄弟でありながら、時には愛のために、時には権力のために争い、裏切り合う彼らの複雑な人間関係は、このドラマの最大の見どころです。相関図を改めて確認しながら視聴すると、誰が誰と手を組み、なぜ対立するに至ったのかがより明確に理解でき、二度目の視聴がさらに面白くなるでしょう。

主題歌・OST(サントラ)が彩る名シーン

『麗』の感動を語る上で欠かせないのが、物語の世界観を完璧に表現した珠玉のサウンドトラック(OST)です。EXOのチェン、ベクヒョン、シウミンによるユニットEXO-CBXが歌う「君のために」や、少女時代のテヨンが歌う「All with You」、そしてDavichiの「あなたを忘れるということは」など、錚々たるアーティストが参加し、ドラマのヒットを後押ししました。

これらの楽曲は、単なる背景音楽にとどまらず、登場人物の心情を代弁し、視聴者の感情を揺さぶる重要な役割を果たしています。例えば、ワン・ソとヘ・スの切ないシーンで流れるEPIK HIGHとイ・ハイによる「私の心が聞こえるでしょうか」は、多くの視聴者の涙を誘いました。

最終回を見終えた後、OSTを聴き返すことで、ワン・ソの孤独、ヘ・スの悲しみ、そして二人の儚い愛の記憶が鮮やかに蘇ります。音楽配信サービスなどでサウンドトラック全曲を聴きながら、名シーンの数々を思い返してみてはいかがでしょうか。

配信情報:NetflixやU-NEXT、Amazonプライムでの視聴状況(最新は公式で確認)

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』をもう一度見たい、あるいは初めて見てみたいという方のために、主な動画配信サービスでの配信状況について解説します。

過去には様々なプラットフォームで配信されていましたが、動画配信サービスの配信状況は頻繁に変わるため、視聴前には必ず公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

  • U-NEXT:見放題作品として配信されていることが多く、多くのファンに利用されています。31日間の無料トライアル期間を利用すれば、実質無料で全話視聴することも可能です。
  • Amazon Prime Video:レンタル(都度課金)で視聴可能な場合があります。
  • Netflix:過去に配信されていたことがありますが、現在は配信終了している可能性があります。

これらの情報は変動する可能性があるため、各サービスの公式サイトで『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』と検索し、現在の配信状況をご確認ください。

DVD・Blu-rayボックスの情報と特典映像

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』は、DVDおよびBlu-rayのコンプリートBOXも発売されています。動画配信サービスでは見られない特典映像が収録されていることが多く、ファンにとっては必見のアイテムです。

特典映像には、メイキング映像やキャストのインタビュー、制作発表会の様子などが収録されており、撮影現場の和気あいあいとした雰囲気や、俳優たちが役作りに真摯に取り組む姿を見ることができます。特に、本編のシリアスな雰囲気とは異なる、キャスト同士の仲の良さが伝わるオフショットは非常に貴重です。

前述した「幻のエンディング」は残念ながら収録されていませんが、作品の世界にどっぷりと浸かりたい方や、お気に入りのシーンを高画質で手元に残しておきたい方には、DVD/Blu-rayの購入がおすすめです。

感想・レビュー:悲劇的な結末はハッピーエンドか?

『麗』の最終回に対する感想は、世界中の視聴者の間で大きく分かれています。

多くの視聴者が、そのあまりにも切なく悲しい結末に涙し、「バッドエンドだ」と感じています。愛し合った二人が結ばれることなく、一人は孤独な皇帝として、もう一人は記憶を取り戻し後悔の念に苛まれるという結末は、確かに救いがないように見えます。SNS上には、「涙が止まらなかった」「胸が張り裂けそう」といった感想が溢れています。

一方で、この結末を「究極のハッピーエンド」あるいは「美しいサッドエンディング」と捉える声も少なくありません。もしヘ・スが高麗に残り続けていたら、彼女は権力争いに巻き込まれ、さらに多くの悲しみを経験したかもしれません。彼女が現代に戻り、平和な世界で生き続けられること、そしてワン・ソが高麗最高の君主の一人として歴史に名を刻んだこと。それこそが、二人にとって最善の結末だったのではないか、という解釈です。

また、ラストのワン・ソの「私がそなたを探しに行こう」という台詞に、時空を超えた愛の永遠性を見出し、そこに希望を見出す視聴者もいます。答えの出ない問いだからこそ、放送から何年経っても人々の心に残り、語り継がれるのかもしれません。

史実との違い:光宗(ワン・ソ)の歴史上の評価

『麗』は史実をベースにしたフィクションですが、物語の重要な要素は実際の歴史に基づいています。

主人公ワン・ソのモデルは、高麗王朝第4代皇帝・**光宗(クァンジョン)**です。ドラマで描かれたように、彼は多くの兄弟や豪族を粛清し、強力な王権を確立したことで知られています。その冷徹で血も涙もない姿から「血の君主」と恐れられる一方で、奴婢按検法(不法に奴婢となった者を解放する法律)や科挙制度の導入など、後世に大きな影響を与える革新的な政策を次々と実行した名君としても評価されています。

ドラマでは、彼の冷酷な行動の裏には、ヘ・スへの愛や、彼女を守りたいという強い意志があった、というロマンティックな解釈が加えられています。しかし、史実の光宗がどのような人物であったかを知ることで、ドラマのキャラクター造形の巧みさや、歴史とフィクションの融合の面白さをより深く理解することができます。

また、ヘ・スと恋に落ちた第8皇子ワン・ウクも実在の人物ですが、彼と光宗、そしてヘ・スのモデルとなった女性との間に、ドラマで描かれたような恋愛関係があったという記録はありません。これらは、物語をより劇的にするための創作です。

ロケ地・撮影場所から見る『麗』の世界観

『麗』の魅力の一つに、息をのむほど美しい映像美が挙げられます。その世界観を作り出す上で重要な役割を果たしたのが、韓国各地の景勝地で行われたロケ撮影です。

  • 抱川アートバレー( Pocheon Art Valley)コ・ハジンが溺れ、高麗時代にタイムスリップする重要な冒頭シーンが撮影された場所です。採石場跡地を利用した神秘的な湖は、物語の始まりにふさわしい幻想的な雰囲気を醸し出しています。
  • 白帝文化団地(Baekje Cultural Land)皇宮や貴族の屋敷など、ドラマの主要な舞台の多くがここで撮影されました。古代の百済時代の建築様式を再現した広大なオープンセットで、高麗時代の華やかな宮廷生活を見事に再現しています。
  • 聞慶セジェオープンセット場(Mungyeongsaejae Open Set)多くの韓国時代劇のロケ地として有名な場所で、『麗』でも茶美院(タミウォン)や街のシーンなどが撮影されました。

これらのロケ地を訪れることは、ドラマの世界に没入し、ヘ・スや皇子たちが生きた時代に思いを馳せる素晴らしい体験となるでしょう。現在は、多くのロケ地が観光地として整備され、『麗』のファンが訪れる聖地となっています。

イ・ジュンギやIUなど出演者の関連作品

『麗』で素晴らしい演技を見せたキャストたちの、他の作品もチェックしてみてはいかがでしょうか。

  • イ・ジュンギ(ワン・ソ役)「時代劇の王」として名高い彼は、『イルジメ〜一枝梅〜』や『アラン使道伝』、『悪の花』など、数多くのヒット作に出演しています。彼の圧倒的なカリスマ性と繊細な感情表現は、どの作品でも健在です。
  • IU(イ・ジウン)(ヘ・ス役)国民的な人気を誇る歌手でありながら、女優としても高い評価を得ています。『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』や『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』では、『麗』とはまた異なる、深みのある演技で視聴者を魅了しました。
  • カン・ハヌル(ワン・ウク役)優しい青年から冷酷な悪役までこなす実力派俳優。『椿の花咲く頃』での純朴な警察官役で大ブレイクしました。
  • ナム・ジュヒョク(ペガ役)モデル出身の長身と爽やかなルックスで人気。『恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ〜』や『スタートアップ: 夢の扉』、『二十五、二十一』など、青春ロマンス作品で主演を務めています。

【韓国ドラマ】『麗』最終回のあらすじとネタバレのまとめ

  • 『麗』の最終回は、ヘ・スが高麗で生涯を終え、現代でコ・ハジンとして目覚める結末を描く。
  • ワン・ソはヘ・スの死に目に会えず、彼女を永遠に想い続ける孤独な皇帝として残される。
  • ヘ・スは第14皇子ワン・ジョンの元で娘を出産し、静かに息を引き取る。
  • ワン・ソとヘ・スの誤解が、二人の悲劇的な別れを決定的にした。
  • ラストシーンは現代の美術館で、コ・ハジンが高麗時代の記憶を取り戻し涙する場面で終わる。
  • ワン・ソの「そなたと私の世界が違うなら、私がそなたを訪ねていこう」という台詞が深い余韻を残す。
  • 原作小説とは異なり、ドラマ版では現代での明確な再会は描かれていない。
  • 各皇子たちも、処刑や病死など悲劇的な運命を辿る人物が多い。
  • 最終回の脚本は、愛と運命、そして人生の儚さというテーマを強く印象付ける。
  • 放送終了後もシーズン2を望む声が根強く、ファンの熱意は高い。
  • イ・ジュンギ、IUをはじめとするキャストの熱演が、物語の感動を一層深めた。
  • OSTや主題歌は、各シーンの感情を効果的に演出し、作品の世界観を構築している。
  • 視聴者の間では、結末の解釈について様々な議論や考察が交わされている。
  • 史実をベースにしつつ、ドラマティックな脚色が加えられている点が魅力の一つ。
  • 配信サービスを利用すれば、全話を通して伏線や各キャラクターの心情の変化を再確認できる。
  • 悲劇的ながらも美しいラブストーリーとして、多くの視聴者の心に刻まれる作品となった。
  • 未公開シーンを含む特別編の存在が噂されたが、公式な発表はない。
  • ヘ・スの残した娘のその後は描かれておらず、想像の余地を残している。
  • 最終回は、時を超えても変わらない深い愛の存在を問いかける内容となっている。
  • 視聴する際は、ハンカチが必須の感動的かつ切ない結末に注意。

時を超えた壮大な愛と、権力に翻弄される人々の運命を描いた『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』。その最終回は、決してハッピーエンドとは言えないかもしれません。しかし、二人の愛が偽りではなかったこと、そして互いを想う強い気持ちが時を超えて繋がっていることを感じさせてくれる、美しくも切ない結末でした。この忘れられない余韻こそが、本作が今なお多くの人々に愛され、語り継がれる理由なのでしょう。まだ見ていない方はもちろん、すでにご覧になった方も、この記事を参考に、もう一度彼らの運命の物語に触れてみてはいかがでしょうか。

  • この記事を書いた人

あらすじマスター管理人

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