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【韓国ドラマ】『ブラインド』キャストとあらすじを解説

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2022年にtvNで放送された韓国ドラマ『ブラインド』は、2PMのオク・テギョン、実力派俳優ハ・ソクジン、そしてApinkのチョン・ウンジが織り成すクライムサスペンスの傑作です。陪審員制度を背景に展開される複雑な復讐劇と人間ドラマが、韓国はもとより日本でも大きな話題を呼びました。過去の暗い秘密と現在の事件が絡み合う重厚なストーリー展開と、豪華キャストの熱演が視聴者を最後まで釘付けにする作品となっています。

記事のポイント
• 2PMテギョンとハ・ソクジンの兄弟役の演技が見どころ
• Apinkチョン・ウンジの新たな演技の魅力を発見
• 陪審員制度を題材にした社会派サスペンス
• 全16話で描かれる複雑な復讐劇と人間ドラマ
• 平均視聴率2.6%ながら話題性の高い作品

【韓国ドラマ】『ブラインド』キャストとあらすじ

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テギョン(2PM)のリュ・ソンジュン役とプロフィール

2PMのメンバーとして活動しながら俳優業でも着実にキャリアを積んできたオク・テギョンが演じるのは、ムヨン警察署強力4チームの刑事リュ・ソンジュン役です。30歳の熱血刑事で、犯人に手錠をはめる瞬間に身体中に電気が走るような快感を求めて誰よりも早く現場に駆けつける性格。正義感が強い反面、容疑者に対して暴力をふるうことも辞さない荒っぽい一面があります。

テギョンはこの役について「普段からミステリーやスリラージャンルが好きだった」と語り、「入り組んだ登場人物の関係やお互いを疑う微妙な心理戦が魅力的だった」と出演理由を明かしています。これまでの『ドリームハイ』や『ヴィンチェンツォ』での演技とは一線を画す、より成熟した演技力を見せつけた作品となりました。

ハ・ソクジンのリュ・ソンフン役と演技力

ベテラン俳優ハ・ソクジンが演じるリュ・ソンフンは、ソンジュンの兄でムヨン地方裁判所の判事という重要な役どころです。法とルールを何よりも重んじる完璧主義者で、私情にとらわれることは一切ない冷静沈着な人物として描かれています。暴力的な弟がいつか殺人を犯すのではないかと不安を抱きながらも、弟が指名手配された際には真犯人探しに協力する複雑な兄弟愛を表現しました。

ハ・ソクジンは「ソンフンを表現しながら、2つの意味を持っている部分に気を配りました。結末を知ってから見ても、ソンフンの言葉と行動に込められた真意が理解できるよう演技しました」と語っており、その緻密な演技設計が作品の深みを増しています。

チョン・ウンジ(Apink)のチョ・ウンギ役と魅力

Apinkのメインボーカルとして活動するチョン・ウンジが演じるチョ・ウンギは、ムヨン地域児童センターに勤務する社会福祉士です。母子家庭で貧しい環境で育ったため学生時代にいじめられた経験があり、そのため固定観念や偏見で人を判断することを嫌う心優しい女性として描かれています。

チョン・ウンジはこの役について「酒飲みな都会の女性という新しいキャラクターに挑戦できて興味深かった」と語り、これまでのアイドル的なイメージとは異なる等身大の女性像を演じきりました。陪審員として事件に巻き込まれ、最終的には指名手配されたソンジュンを匿って真犯人探しに協力する勇気ある行動が印象的です。

パク・チビンのチョン・インソン役と存在感

新進気鋭の俳優パク・チビンが演じるチョン・インソンは、ITセキュリティ会社のエンジニアとして働く控えめで感じのよい青年です。いつも他人を気遣う優しい性格で、陪審員の一人として事件に関わっていきます。パク・チビンの自然体の演技が、複雑な人間関係の中で重要な役割を果たしており、ベテラン俳優陣に引けを取らない存在感を示しました。

チョ・ソフ(ソン・ソフ)の重要な役どころ

チョ・ソフが演じるソヨンは、ムヨン科学捜査研究所の検視官として登場します。ソンジュンの高校時代の同級生という設定で、事件の科学的側面から重要な情報を提供する役割を担っています。チョ・ソフの知的で冷静な演技が、サスペンス要素を高める重要な要素となっています。

陪審員キャストと豪華脇役陣

『ブラインド』の魅力の一つは、陪審員役を演じる豪華な脇役陣です。キム・ハギュンが演じる大手企業元幹部カン・ヨンギ、チョ・スンヨンが演じるテレビプロデューサーペ・チョルホ、チェ・ジヨンが演じる巫堂クォン・ギョンジャなど、それぞれが過去に「希望福祉園」と関わりを持つ複雑な人物として描かれています。

特に注目すべきは、ペク・スンヒが演じるインフルエンサーのヨム・ヘジンです。「ココママ」として知られる彼女が事件の2番目の被害者となることで、物語が新たな展開を見せます。

警察署メンバーと相関図の解説

ムヨン警察署の人間関係も『ブラインド』の重要な要素です。チョン・インギが演じる署長ヨム・ギナムは過去の秘密を抱える複雑な人物で、チョン・ウィウクが演じるチーム長オ・ヨングクはソンジュンを息子のように思う温情派の上司として描かれています。

ユン・ジョンヒョクが演じるエリート刑事カン・チャンウクは警察大学出身のプライドが高い人物で、キム・ミンソクが演じるキム・ソックはソンジュンの後輩で相棒という設定です。これらの人物関係が事件の展開に大きく影響し、視聴者に最後まで真犯人を予測させない巧妙な構成となっています。

『ブラインド』のあらすじと見どころ

物語は、ムヨン市の土手で口を切り裂かれた女子大学生ペク・ジウンの遺体が発見されることから始まります。この「ジョーカー事件」と名付けられた事件の捜査を進めるソンジュンは、容疑者チョン・マンチュンを逮捕しますが、マンチュンは容疑を否認し陪審員制度の適用を要求します。

陪審員として選定された9人の市民の中にはウンギも含まれ、裁判はソンジュンの兄ソンフンが担当することになります。しかし有罪判決が出た翌日、今度は陪審員の一人が同様の手口で殺害され、事件は思わぬ方向へと発展していきます。

この作品の最大の見どころは、20年前の「希望福祉園」での出来事と現在の連続殺人事件が複雑に絡み合う構成です。過去の児童虐待という重いテーマを扱いながら、現在の復讐劇として展開される物語は、社会の闇と人間の業の深さを浮き彫りにしています。

【韓国ドラマ】『ブラインド』キャストとあらすじを理解したら

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視聴率と韓国での反響・評価

『ブラインド』の韓国での視聴率は平均2.6%、最高視聴率は第1話の3.38%でした。tvNというケーブルチャンネルでの放送としては健闘した数字といえ、特に第1話の高い視聴率はオク・テギョン主演という話題性の高さを物語っています。

韓国の視聴者からは「重いテーマを扱いながらも最後まで見続けられる完成度の高いサスペンス」「テギョンの新境地となる演技が印象的」「複雑な人間関係と過去の秘密が巧妙に描かれている」といった評価が寄せられました。特に社会福祉施設での児童虐待という実社会の問題を題材にしたことで、多くの議論を呼んだ作品でもあります。

配信情報とどこで見れるかの詳細

『ブラインド』は現在、月額制動画配信サービスU-NEXTで全16話が見放題配信されています。新規登録者には31日間の無料トライアル期間が提供されており、この期間中に全話を視聴することが可能です。

また、WOWOWでは2024年7月26日から毎週金曜19時より2話ずつ放送されており、地上波での視聴も可能です。ホームドラマチャンネルでも日本語字幕版が放送されており、複数のプラットフォームで視聴できる環境が整っています。

残念ながらNetflixでは現在配信されていないため、視聴を希望する場合はU-NEXTやWOWOWを利用することをおすすめします。

OST(オリジナルサウンドトラック)情報

『ブラインド』のOSTは、作品の重厚なサスペンス要素を効果的に演出する楽曲群で構成されています。メインテーマは不安と緊張感を煽る弦楽器を中心とした楽曲で、事件の謎が深まるにつれて音楽も複雑さを増していく構成となっています。

特に印象的なのは、過去のフラッシュバックシーンで使用される切ないピアノ曲で、子どもたちの悲劇的な運命を表現する重要な役割を果たしています。また、兄弟の複雑な関係性を表現する楽曲も多く、感情の機微を音楽で表現する繊細な作りが評価されています。

メイキング映像と撮影秘話

『ブラインド』の撮影は2022年春から夏にかけて行われ、特に重要な場面の多くは夜間撮影で行われました。テギョンは撮影期間中、自身のInstagramでロケ地の様子を時々投稿し、ファンの注目を集めていました。

ハ・ソクジンとテギョンの兄弟役の演技については、二人が実際に兄弟のような信頼関係を築いて撮影に臨んだことが明かされています。特に感情的な場面では、互いの演技に刺激を受けながら自然な兄弟の関係性を表現できたと両者が語っています。

チョン・ウンジは初めての本格的なサスペンス作品への挑戦について「テギョンのおかげで現場の雰囲気が良く、新しいジャンルに挑戦する不安も和らいだ」と感謝の気持ちを表現しており、キャスト間の良好な関係が作品の質向上に寄与したことがうかがえます。

似たジャンルのおすすめ韓国ドラマ

『ブラインド』を楽しんだ視聴者におすすめの類似作品として、まず『マウス』が挙げられます。こちらも連続殺人事件を扱ったサスペンス作品で、人間の本性について深く掘り下げた重厚なストーリーが特徴です。

また、『悪の花』も心理サスペンスの傑作として知られており、過去の事件と現在の人間関係が複雑に絡み合う構成が『ブラインド』と共通しています。『秘密の森』シリーズも検察と警察の協力を描いたクライムサスペンスとして高い評価を得ており、社会派要素を含む作品として注目です。

より最近の作品では『地獄が呼んでいる』や『今、私たちの学校は…』なども社会問題をテーマにしたサスペンス・スリラーとして話題を集めており、『ブラインド』のファンには必見の作品群といえるでしょう。

ファンの感想と口コミ評価

日本の視聴者からは「テギョンの演技の幅広さに驚いた」「ハ・ソクジンの冷徹な判事役が印象的」「チョン・ウンジの新しい一面を見ることができた」といった俳優陣の演技に対する高い評価が寄せられています。

また、「最後まで真犯人が分からない巧妙な脚本」「過去と現在が絡み合う複雑なストーリー展開が秀逸」「韓国の社会問題を鋭く描いた社会派作品として優秀」といったストーリー面での評価も多く見られます。

一方で「重いテーマで見るのがつらい場面もある」「複雑すぎて理解が難しい部分がある」といった意見もあり、視聴者によって好みが分かれる作品でもあることがうかがえます。しかし全体的には「見応えのある本格サスペンス」として高く評価されている作品です。

各話ネタバレと考察ポイント

『ブラインド』は全16話を通じて、段階的に真実が明かされていく巧妙な構成となっています。序盤では単純な殺人事件として描かれた「ジョーカー事件」が、実は20年前の「希望福祉園」での児童虐待事件と深く関連していることが徐々に明らかになります。

特に重要な転換点となるのは中盤で、陪審員たちが次々と襲われることで事件の真の目的が復讐であることが判明する展開です。そして終盤では、主人公ソンジュン自身が過去の事件の被害者の一人であったという衝撃的な真実が明かされます。

この作品の巧妙さは、視聴者に真犯人を最後まで予測させない一方で、振り返ってみれば全ての伏線が回収されている完成度の高いプロットにあります。特に兄弟の関係性や、各陪審員の過去との関わりなど、複数の謎が同時進行で描かれる構成は見事というほかありません。

韓国の陪審員制度について

『ブラインド』を理解する上で重要なのが、韓国の陪審員制度(国民参与裁判)に関する知識です。2008年から施行されたこの制度は、重大な刑事事件において一般市民が裁判に参加し、有罪無罪や量刑について判断を下す制度です。

日本の裁判員制度と類似していますが、韓国では被告人が陪審員制度の適用を要求できるという点が特徴的です。作品中でも容疑者マンチュンが陪審員制度を要求する場面があり、これが物語の重要な転換点となっています。

この制度を題材にすることで、『ブラインド』は一般市民が司法に参加することの意義と危険性の両面を描き出しており、単なるサスペンス作品を超えた社会派ドラマとしての深みを持っています。

【韓国ドラマ】『ブラインド』キャストとあらすじのまとめ

  • 2PMテギョンとハ・ソクジンの兄弟役が見事に演じられた本格クライムサスペンス作品
  • Apinkチョン・ウンジの新境地となる社会福祉士役で話題を集めた演技派ドラマ
  • 韓国の陪審員制度を題材にした社会派要素が盛り込まれた重厚なストーリー
  • 全16話で展開される過去と現在が絡み合う複雑な復讐劇と人間関係が最大の魅力
  • U-NEXTやWOWOWなどの配信サービスで視聴可能な2022年度注目の韓国ドラマ

『ブラインド』は、豪華キャストの熱演と巧妙なプロット、そして重要な社会問題への鋭い視点を併せ持つ、韓国ドラマの傑作の一つです。単なるサスペンス作品を超えて、現代社会の闇と人間の業について深く考えさせられる作品として、多くの視聴者に強い印象を残し続けています。

  • この記事を書いた人

あらすじマスター管理人

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