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【映画】『忍びの国』キャスト・相関図・あらすじをネタバレ

©︎ 2017 映画『忍びの国』製作委員会

2017年7月1日に公開された映画『忍びの国』は、史実「天正伊賀の乱」を題材に、侍(織田軍)と忍び(伊賀)の壮絶な戦いを描いた時代劇エンターテイメント大作です。原作は『のぼうの城』で知られる和田竜氏の同名小説であり、監督は『殿、利息でござる!』の中村義洋氏が務めました。

本作の最大の魅力は、嵐のリーダーである大野智氏が、映画単独初主演にして本格的な時代劇アクションに挑んだ点にあります。彼が演じる主人公「無門(むもん)」は、伊賀最強の腕を持ちながらも、普段は無類の怠け者で金の亡者という、型破りなダークヒーローです。

この記事では、物語のあらすじからネタバレとなる衝撃の結末、そして各キャラクターの深い背景や関係性まで、12,000文字を超えるボリュームで徹底的に解説していきます。単なるアクション映画にとどまらない、人間の本質に迫る重厚なドラマの魅力を余すところなくお届けします。

記事のポイント

  • 主演・大野智が演じる伊賀最強の忍び「無門」と、石原さとみ演じる妻「お国」の関係性が物語の核
  • 鈴木亮平、伊勢谷友介、知念侑李など、豪華すぎるキャスト陣とその役どころを相関図と共に紹介
  • 侍VS忍びの壮絶な戦い「天正伊賀の乱」を題材にした、和田竜の原作小説を忠実かつダイナミックに実写化
  • 嵐が歌う主題歌「つなぐ」が作品の世界観とリンクし、物語の感動を一層深める
  • 動画配信サービスでの視聴方法や、原作との違い、作品の評価まで網羅的に解説

【映画】『忍びの国』キャスト・相関図・あらすじをネタバレ

©︎ 2017 映画『忍びの国』製作委員会

チェックポイント

  • 2017年に公開され、最終興行収入25.1億円を記録する大ヒットとなった時代劇大作。
  • 原作は『のぼうの城』で知られ、歴史小説に定評のある和田竜氏による同名ベストセラー小説。
  • 主演・大野智が伊賀最強の忍び「無門」を演じ、超人的なアクションと「人でなし」の心が変化していく様を体現。
  • 石原さとみ、鈴木亮平、伊勢谷友介、知念侑李など、伊賀と織田の両陣営に豪華キャストが集結。
  • ここでは、物語の導入となるあらすじ、主題歌、配信情報といった基本情報を網羅的に解説します。

映画『忍びの国』とは?公開日・監督・原作などの基本情報

映画『忍びの国』は、2017年7月1日に全国東宝系にて公開されました。夏の大型連休の目玉作品として封切られ、その壮大なスケールと予測不能な物語展開で多くの観客を魅了しました。

監督:中村義洋

メガホンを取ったのは、『白ゆき姫殺人事件』や『殿、利息でござる!』など、巧みな構成力と人間ドラマの演出に定評のある中村義洋監督です。中村監督は、本作でもシリアスな戦国の世と、伊賀の忍びたちのどこかコミカルで常識外れな日常を巧みに織り交ぜ、唯一無二のエンターテイメント作品として昇華させました。特に、大野智氏の持つ独特の飄々とした雰囲気と、無門というキャラクターの「ギャップ」を見事に引き出しています。

原作・脚本:和田竜

原作は、2007年に『のぼうの城』でデビューし、一躍人気作家となった和田竜氏による同名小説(新潮文庫刊)です。和田氏は、史実「天正伊賀の乱」をベースに、緻密な時代考証と大胆なフィクションを融合させ、スリリングな物語を構築しました。

特筆すべきは、本作では和田竜氏自らが脚本も担当している点です。原作者が脚本を手掛けることで、小説の持つ独特のシニカルな視点や、キャラクターの核となる哲学が損なわれることなく、映像作品として再構築されました。

題材:天正伊賀の乱

物語の背景となるのは、戦国時代の1579年(天正7年)に起こった「第一次天正伊賀の乱」です。天下統一を目指す織田信長の次男・織田信雄が、父の許可を得ず、独断で伊賀の国に侵攻した戦いです。この戦いで、織田軍は伊賀の「虎狼(ころう)の族」と呼ばれる忍びたちの奇襲・ゲリラ戦法によって歴史的な大敗を喫します。映画は、この史実をベースに、なぜ伊賀は最強の織田軍を打ち破れたのか、そしてその中心にいたとされる架空の忍び「無門」の活躍を描いています。

作品の評価

「侍VS忍び」という明確な対立構造、息を呑むような忍者アクション、そして「こんな時代劇、初めてだ。」というキャッチコピーが示す通り、従来の時代劇の枠を大きく超えた作品として高い評価を受けました。最終興行収入は25.1億円に達し、2017年の日本映画における屈指のヒット作となりました。

主要キャスト一覧と登場人物紹介(無門、お国、日置大膳、下山平兵衛 ほか)

『忍びの国』の魅力は、一筋縄ではいかない個性的なキャラクターたちと、それを演じる豪華俳優陣の競演にあります。伊賀と織田、それぞれの思惑が複雑に絡み合います。

【伊賀国】

  • 無門(むもん) / 演:大野智
    本作の主人公。「伊賀最強」と謳われる凄腕の忍び。しかし、その本性は「金の亡者」であり、金にならない仕事は一切しない無類の怠け者です。普段は飄々として何を考えているかわからず、人間的な感情が欠落している「人でなし」として描かれます。一方で、安芸の武家から攫ってきた妻・お国にはまったく頭が上がらず、彼女に叱られることを何よりも恐れています。物語は、この「人でなし」の無門が、お国への想いを通じて徐々に「人」の心に目覚めていく過程を追います。大野智氏が、常人離れした身体能力で繰り出すアクションと、空っぽの器のような無門の内面を見事に演じ切りました。
  • お国(おくに) / 演:石原さとみ
    本作のヒロインであり、無門の妻。元々は安芸の武家の娘でしたが、無門に攫われて妻となりました。怠け者で非情な無門を常に叱咤し、多額の金を持ってくるよう厳命します。しかし、彼女は伊賀の「銭こそすべて」という価値観に染まらない唯一の人物であり、物語の良心であり続けます。伊賀者が人として扱わない孤児(ねずみ)を気にかけるなど、強い母性と正義感を持っています。彼女の存在こそが、無門を人間へと変える最大の鍵となります。
  • 下山平兵衛(しもやま ひょうぞう) / 演:鈴木亮平
    伊賀の忍びでありながら、伊賀の在り方に絶望する男。伊賀十二家評定衆の一人である父・下山甲斐の息子です。ある事件(弟の死)をきっかけに、人の痛みを理解せず、金と己の欲望のみで動く伊賀の忍びたちを「虎狼の族」として憎悪するようになります。彼は伊賀を内部から破壊するため、織田信雄に伊賀攻めを進言するという「裏切り」の道を選びます。己の正義と故郷への憎しみの間で葛藤する、物語のもう一人の主人公とも言える悲劇的なキャラクターです。
  • 百地三太夫(ももち さんだゆう) / 演:立川談春
    伊賀の最高権力機関である「十二家評定衆」の一人で、伊賀を実質的に支配する有力者。冷徹なリアリストであり、「銭こそが伊賀の掟」という価値観を体現しています。織田軍の侵攻に対し、忍びたちを金で扇動し、無門を最強の兵器として利用しようと画策します。
  • 下山甲斐(しもやま かい) / 演:でんでん
    下山平兵衛の父親。十二家評定衆の一人。息子が殺されても(原作では平兵衛の弟)平然としているなど、平兵衛が伊賀に絶望する原因となった「人でなし」の価値観を象徴する人物です。
  • 音羽の半六(おとわのはんろく) / 演:きたろう
    伊賀の伝令役。物語の重要な局面で情報を伝え、伊賀中を駆け巡ります。

【織田家・伊勢国】

  • 日置大膳(へき だいぜん) / 演:伊勢谷友介
    織田信雄の家臣であり、伊勢国最強と恐れられる武将。武士としての誇りを何よりも重んじ、忍びを「人ではない」として強く蔑んでいます。信雄の無謀な伊賀攻めには反対しますが、家臣として従います。戦場で無門と対峙し、人知を超えた無門の動きに驚愕します。「侍の最強」と「忍びの最強」の対決は、本作の最大の見どころの一つです。
  • 織田信雄(おだ のぶかつ) / 演:知念侑李
    織田信長の次男であり、伊勢国の国主。偉大な父・信長に対して強いコンプレックスを抱いており、功を焦っています。父に認められたい一心で、下山平兵衛の言葉に乗り、父の許可なく伊賀攻めという無謀な戦いを決断します。この彼の未熟さが、物語の大きな引き金となります。
  • 長野左京亮(ながの さきょうのすけ) / 演:マキタスポーツ織田信雄の家臣。日置大膳と共に信雄の伊賀攻めに従軍する武将の一人です。
  • 北畠凛(きたばたけ りん) / 演:平祐奈
    織田信雄の妻。元は信雄が滅ぼした伊勢の名門・北畠家の娘であり、政略結婚によって信雄に嫁ぎました。
  • 北畠具教(きたばたけ とものり) / 演:國村隼
    凛の父親であり、伊勢国の元国主。信雄によって暗殺されました。

ひと目でわかるキャラクター相関図

本作の複雑な人間関係を、相関図として整理します。物語は「伊賀国」と「織田家(伊勢国)」の二大勢力の対立を軸に、その内部での愛憎、裏切り、忠誠が交錯します。

【中心となる関係】

  • 無門 ⇔ お国(夫婦)物語の絶対的な中心。無門は「人でなし」だが、お国にだけは頭が上がらない。お国は無門を「人」に変えようとする。無門のすべての行動原理は、最終的にお国に褒められたい、お国に認められたいという想いに集約されていきます。

【伊賀国の内部関係】

  • 無門 ⇔ 百地三太夫(利害関係)伊賀最強の「駒」である無門と、その「使い手」である百地。無門は金(報酬)のために百地の指示で動き、百地は金で無門をコントロールします。
  • 下山平兵衛 ⇔ 百地三太夫・下山甲斐(対立・憎悪)平兵衛は、百地や父・甲斐に代表される伊賀の「銭こそすべて」という非情な価値観を心の底から憎んでいます。
  • 無門 ⇔ 下山平兵衛(対立)同じ伊賀の忍びでありながら、価値観が正反対。平兵衛は無門を「人でなし」の象徴として敵視し、無門は(金が絡まない限り)平兵衛に無関心です。

【織田家(伊勢国)の内部関係】

  • 織田信雄 ⇔ 日置大膳(主従関係)信雄は未熟な主君、大膳は有能で忠実な家臣。大膳は信雄の無謀さを諌めつつも、武士として仕えます。
  • 織田信雄 ⇔ 織田信長(親子関係・コンプレックス)信雄は偉大な父・信長に認められたいという焦りから、伊賀攻めを強行します。

【二大勢力の対立と裏切り】

  • [伊賀] 無門 ⇔ [織田] 日置大膳(最強VS最強)本作のクライマックス。「忍びの最強」と「侍の最強」が、互いの誇りを懸けて激突します。
  • [伊賀] 下山平兵衛 ⇒ [織田] 織田信雄(裏切り・手引き)平兵衛が伊賀の内部情報を織田方に流し、伊賀攻めを手引きします。これが「天正伊賀の乱」勃発の直接的な原因となります。
  • [伊賀] ⇔ [織田](全面戦争)「虎狼の族」と呼ばれる伊賀忍び軍団と、圧倒的な物量を誇る織田軍の全面対決。

物語のあらすじを解説(序盤〜天正伊賀の乱まで)

ここでは、物語の核心的なネタバレを避けつつ、侍と忍びの決戦「第一次天正伊賀の乱」が勃発するまでのあらすじを紹介します。

序章:人でなしの国、伊賀

時は戦国。魔王・織田信長が天下統一に突き進む中、信長でさえ手出しを禁じた国がありました。それが伊勢の隣国・伊賀です。

伊賀には国を統べる大名はおらず、「十二家評定衆」という豪族たちの合議によって治められていました。しかし、その実態は「虎狼の族」と呼ばれる忍びたちが支配する傭兵集団国家。彼らにとっての掟はただ一つ、「銭(かね)」でした。金のためなら親兄弟さえ裏切る、まさに「人でなし」の集団だったのです。

伊賀最強の忍び・無門

そんな伊賀忍びの中でも、最強と恐れられる男が「無門」です。彼もまた伊賀の掟に忠実で、金にならないことは一切せず、普段は無類の怠け者として日々を過ごしていました。

しかし、そんな無門にも唯一頭が上がらない存在がいました。それは、彼が安芸から攫ってきて妻にした「お国」です。お国は武家の娘としての誇りを持ち、怠け者の無門を「甲斐性なし」と罵り、「多額の金を稼いでくるまでは夫婦の契りを結ばない」と宣言します。無門はお国の歓心を買うため、金を得るために、その超人的な忍びの技を繰り出していました。

裏切り者の誕生

ある日、無門はわずかな褒美金(百文)のために、他家の忍びをあっさりと殺害します。その忍びは、伊賀の有力者・下山甲斐の息子であり、下山平兵衛の弟でした。平兵衛は、弟が殺されたにもかかわらず、父・甲斐が悲しむどころか「手間をかけさせた」と平然としている姿を見て、伊賀の「人でなし」の価値観に完全に絶望します。

「伊賀は滅ぶべき国だ」。そう決意した平兵衛は、伊賀を裏切り、隣国・伊勢の国主である織田信雄のもとへと走ります。

開戦:第一次天正伊賀の乱

一方、伊勢国の織田信雄は、偉大な父・信長へのコンプレックスから、手柄を立てることに焦っていました。そこへ平兵衛が現れ、「伊賀は烏合の衆。今こそ攻め時」と進言します。

信雄は、父・信長の許可を得ないまま、家臣・日置大膳らの反対を押し切り、1万を超える大軍を率いて伊賀への侵攻を独断で開始します。

伊賀の忍びたちは、織田の大軍が迫る中、十二家評定衆のトップ・百地三太夫から「織田軍を退ければ、莫大な恩賞を与える」と告げられます。

「銭」のため。ただそれだけの理由で、伊賀忍びたちの目の色が変わります。無門もまた、お国に約束した大金を手に入れるため、伊賀最強の「兵器」として、織田軍の前に立ちはだかります。

こうして、侍(織田軍)の常識が一切通用しない、忍び(伊賀)の予測不能なゲリラ戦の幕が切って落とされました。

主題歌は嵐の「つなぐ」!歌詞と作品の関連性

本作の魅力を語る上で欠かせないのが、嵐が歌う主題歌「つなぐ」です。これは嵐の52枚目のシングルであり、主演・大野智氏の熱演を音楽面から力強く支えました。

和と洋の融合

「つなぐ」は、イントロから響き渡るアグレッシブなギターサウンドと、日本の伝統楽器である三味線の音色が激しく交錯する、非常にドラマチックな楽曲です。この「現代的なロックサウンド」と「伝統的な和の響き」の融合は、まさに『忍びの国』という作品そのものを象徴しています。

映画自体が、時代劇でありながらもワイヤーアクションやVFXを多用し、現代的なエンターテイメントとして構築されています。主題歌もまた、その世界観を完璧に踏襲しているのです。

歌詞に込められた「無門」の物語

「つなぐ」というタイトル、そしてその歌詞は、本作のテーマと深くリンクしています。

歌詞の中には「Oh I don't know what is right」「答えなんて見つからぬまま」といった、何が正義で何が真実かわからない、混沌とした世界をさまよう姿が描かれています。これは、戦国の世そのものであり、同時に「心」を持たず、善悪の判断基準を持たない無門の姿と重なります。

そして、サビで歌われる「I'll be there for you」「この手を強く握って」というフレーズは、無門が唯一「つなぎ」止めようとした存在、お国への想いを表しています。

「人でなし」だった無門が、お国というたった一つの「真実」に出会い、彼女の愛によって人間性(心)と「つながる」物語。主題歌「つなぐ」は、無門の魂の叫びそのものと言えるでしょう。

映画のクライマックス、最もエモーショナルな瞬間にこの曲が流れることで、観客は無門の悲しくも切実な運命を追体験し、深い感動に包まれることになります。

原作小説との関係性や違いは?

本作は、原作者である和田竜氏自らが脚本を手掛けたこともあり、物語の根幹や主要なエピソードは非常に忠実に映像化されています。しかし、2時間強の映画としてまとめるにあたり、いくつかの変更点や強調点の違いが存在します。

違い1:物語のトーン(作風)

最大の変更点は、その「トーン」です。原作小説は、よりシニカルでダークな雰囲気が全編を貫いています。伊賀の忍びたちの「人でなし」っぷりは徹底的に描かれ、読者が感情移入することを拒むかのような、乾いた暴力と裏切りが続きます。

一方、映画版では、主演・大野智氏の持つコミカルなパブリックイメージも活かし、エンターテイメント性が高められています。特に前半は、無門とお国の夫婦漫才のようなやり取りや、伊賀忍者のどこか間抜けな姿が描かれ、笑えるシーンが多く盛り込まれています。これにより、後半のシリアスで悲劇的な展開との「ギャップ」がより際立つ効果を生んでいます。

違い2:無門とお国の関係性の比重

映画版は、無門とお国の「夫婦愛」を物語の絶対的な中心に据えています。無門がなぜ戦うのか、そしてなぜ変わるのか、そのすべての動機が「お国」に集約されるよう、脚本が整理されています。

原作でも二人の関係は重要ですが、小説では百地三太夫や下山平兵衛の政治的な(あるいは哲学的な)葛藤や、日置大膳ら織田方のドラマにも、より多くのページが割かれています。映画版は、この複雑な群像劇を「無門とお国のラブストーリー」という軸で大胆に再構成したと言えます。

違い3:衝撃のラスト(結末)の違い

これが最も大きな違いです。(※以下の記述は結末の核心に触れます)

映画版は、第二次天正伊賀の乱でお国が命を落とし、無門が「人」の心を取り戻して孤児(ねずみ)と共に伊賀を去る、というところで物語は幕を閉じます。これは非常にエモーショナルな、無門個人の「救い」の物語としてのエンディングです。

しかし、原作小説には、その後に強烈な「エピローグ」が存在します。それは、伊賀を滅ぼした織田信長が、その翌年に「本能寺の変」で明智光秀に討たれるという史実に触れ、その暗殺の実行犯(あるいは黒幕)が、伊賀の復讐を誓った無門(あるいは伊賀の残党)であったことを強く示唆して終わるのです。

映画版ではこのエピローグは完全にカットされました。これにより、映画は「復讐の物語」ではなく、「愛を知る物語」として完結しています。

違い4: アクションの描写

小説では「川」と呼ばれる一対一の決闘や、無門の常人離れした強さが巧みな文章で表現されています。映画版では、これを大野智氏の驚異的な身体能力とワイヤーアクションを駆使して「映像化」しました。無門がまるで重力を無視するかのように舞い、敵を翻弄する姿は、小説の読者が想像した「最強」の姿を、期待以上に具現化したと言えるでしょう。

ロケ地・撮影場所はどこ?

『忍びの国』の壮大でリアリティのある戦国時代の風景は、伊賀国(現在の三重県伊賀市)ではなく、全国各地の広大なロケ地を組み合わせて生み出されました。

物語の主な舞台は山々に囲まれた伊賀の国であり、その険しい地形や鬱蒼とした森を表現するために、関東近郊から長野県まで、大規模なロケが敢行されました。

千葉県(匝瑳市・鋸南町)

映画のクライマックス、第二次天正伊賀の乱で忍びたちが立てこもる「平楽寺(へいらくじ)」のシーンは、千葉県匝瑳市にある「飯高寺(はんこうじ)」の講堂や周辺で撮影されました。飯高寺は国の重要文化財にも指定されており、その荘厳な雰囲気が決戦の場の緊迫感を高めています。

また、ラストシーンで無門が孤児(ねずみ)と歩く印象的な断崖絶壁のシーンは、千葉県鋸南町の「鋸山(のこぎりやま)」にある「地獄のぞき」付近で撮影されました。

長野県(安曇野市・富士見町・立科町)

伊賀の広大な自然や、織田軍が侵攻する草原、森、川などは、主に長野県で撮影されました。

「国営アルプスあづみの公園」(安曇野市)では、織田軍が駆け抜ける草原のシーンが撮影されました。

また、富士見町の「釜無川(かまなしがわ)」では、忍びたちが川を潜り、森を駆け抜けるシーンが撮影されました。さらに、「蓼科牧場」(立科町)なども合戦シーンのロケ地として使用されています。

これらのロケ地が、VFX(視覚効果)と組み合わさることで、『忍びの国』の険しくも美しい世界観が構築されました。

動画配信サービスでの視聴方法(Amazonプライム、Huluなど)

映画『忍びの国』は、2025年10月現在、多くの動画配信サービス(VOD)で視聴が可能です。大ヒット作品であるため、幅広いプラットフォームで取り扱われています。

見放題(サブスクリプション)

月額料金を支払うことで追加料金なしで視聴できる「見放題」サービスでは、以下のプラットフォームで配信されていることが多いです。(2025年10月時点)

  • Netflix(ネットフリックス)
  • Amazon プライム・ビデオ
  • Hulu(フールー)

これらのサービスでは、大野智氏のファンはもちろん、見逃していた映画ファンも気軽に本作の壮大な世界に触れることができます。

都度課金(レンタル)

上記の見放題サービスに加入していない場合でも、以下のプラットフォームで「レンタル(都度課金)」として視聴することが可能です。1作品あたり300円〜500円程度で、一定期間視聴できます。

  • Amazon プライム・ビデオ(※プライム会員でなくてもレンタル可能)
  • U-NEXT(ユーネクスト)
  • Apple TV
  • Google Play ムービー&TV
  • TELASA(テラサ)

注意事項

動画配信サービスの配信状況は、契約期間の終了などにより予告なく変更される場合があります。特に「見放題」から「レンタル」に切り替わったり、逆に配信が終了したりするケースもあります。

ご視聴の前には、必ずご利用になる各動画配信サービスの公式サイトやアプリで、最新の配信状況をご確認ください。

もちろん、TSUTAYAなどのレンタルショップでのDVD/Blu-rayレンタルや、各オンラインストアでのセル版(購入)も可能です。

【映画】『忍びの国』キャスト・相関図・あらすじをネタバレしたら

©︎ 2017 映画『忍びの国』製作委員会

チェックポイント

  • ※このセクションは、映画『忍びの国』の物語の核心、特に結末に関する重大なネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
  • 衝撃的で悲しいラストシーンと、その結末が意味するものを詳細に解説します。
  • 「人でなし」だった主人公・無門が、なぜ、そしてどのようにして「人」の心を取り戻したのか、その軌跡を追います。
  • 鈴木亮平が演じた下山平兵衛。彼が伊賀を裏切らなければならなかった、悲しくも純粋な動機を考察します。
  • 興行収入25億円を超えるヒットを支えた作品の評価や、物語の核心を突く名言の数々を振り返ります。

【ネタバレ】衝撃の最終回・ラストシーンの結末を解説

映画『忍びの国』の結末は、前半のコミカルな雰囲気からは想像もつかないほど、悲劇的で衝撃的なものです。それは「天正伊賀の乱」という史実の結末であり、同時に「無門」という一人の男の物語の結末でもあります。

第二次天正伊賀の乱の勃発

映画のクライマックスは、第一次(1579年)から2年後の1581年(天正9年)に勃発した「第二次天正伊賀の乱」です。

第一次の戦いで、息子の信雄が伊賀ごときに大敗したことに、魔王・織田信長は激怒。今度は信長自らが総大将となり、信雄を含む織田軍の総力(4万とも6万とも言われる)を率いて、伊賀の国を文字通り「殲滅」するために侵攻します。

伊賀の国の滅亡

前回とは比べ物にならない圧倒的な物量の前に、伊賀の忍びたちはなすすべもなく蹂躙されていきます。百地三太夫ら十二家評定衆は、忍びたちを「平楽寺」に集め、徹底抗戦の構えを見せますが、織田軍の火攻めと大軍の前に、忍びたちは次々と命を落としていきます。

伊賀最強の無門も、この圧倒的な戦力差の前には戦意を喪失。彼は戦いを放棄し、お国と、彼女が気にかけていた孤児の少年「ねずみ」を連れて伊賀の国から逃亡を図ります。

お国の死

しかし、逃亡の途中、無門とお国は織田の兵(あるいは伊賀の裏切り者)に見つかってしまいます。

お国は無門に逃げるよう促しますが、その瞬間、無門を狙った銃弾(あるいは矢)が放たれます。お国は即座に無門をかばい、その凶弾に倒れます。

無門の覚醒:「人でなし」から「人」へ

無門の腕の中で、お国は「人として生きろ」という最後の言葉を残し、息を引き取ります。

この瞬間、無門の中で何かが決定的に変わります。「金」と「お国に叱られること」以外、何も感じなかったはずの無門の心に、「悲しみ」「怒り」「喪失」という人間としての感情が初めて、そして爆発的に溢れ出すのです。

お国の亡骸を抱きしめて泣き叫ぶ無門の姿は、もはや「人でなし」の忍びではありませんでした。

覚醒した無門は、お国の仇を討つため、そしてあふれ出す感情のままに、周囲の敵兵を凄まじい力で殲滅します。その姿は「最強の兵器」ではなく、愛する者を失った「一人の人間」の復讐でした。

ラストシーン:新たな「つながり」

すべてが終わった後、伊賀の国は焼け野原となり、滅亡しました。

ラストシーン。無門は、お国が守ろうとした孤児「ねずみ」の手を引き、二人でどこかへと歩き去っていきます。お国の最後の願いであった「孤児を守り、育てる」という役目を引き受けた無門。

彼は、お国という最大の「つながり」を失った代わりに、ねずみという新たな「つながり」を得て、これからは「人」として生きていくのです。

この結末は、国(伊賀)の滅亡という歴史的な悲劇と、一人の男(無門)が人間性を取り戻すという個人的な「救い」を同時に描いた、非常に重層的で感動的なエンディングとなっています。

無門とお国の夫婦愛と悲しい運命

本作の物語は、無門とお国の歪(いびつ)な関係性が、真実の「夫婦愛」へと昇華されていくプロセスそのものです。

始まりは「取引」

二人の関係の始まりは「愛」ではありませんでした。無門が安芸からお国を「攫ってきた(あるいは買ってきた)」というのが実情です。武家の娘であったお国は、非情で怠け者の無門を軽蔑していました。

しかし、お国は無門が伊賀最強であることを知っています。彼女は無門に「私がこの家にいてほしければ、約束の大金(高額)を持ってこい」と要求します。これは、お国なりの「甲斐性」を求める、武家の娘としてのプライドでした。

一方の無門は、お国に惚れ込んでおり、彼女に叱られることを極度に恐れています。彼の行動原理は「お国に褒められたい」「お国に叱られたくない」という非常に単純なものでした。

「金」でつながっていた関係

第一次天正伊賀の乱で無門が命がけで戦ったのも、伊賀を守るためではありません。百地三太夫が提示した莫大な「恩賞(金)」が目的でした。その金があれば、お国との約束を果たせると信じていたからです。

つまり、この時点での二人の「つながり」は、「金」でしかありませんでした。

お国の変化と無門の無自覚

しかし、お国は伊賀で唯一、人間らしい心を持ち続けていました。彼女は孤児の「ねずみ」を世話し、非情な忍びの世界で「情」を説きます。彼女は、無門が本質的に悪人ではなく、ただ「心が空っぽ」なだけであることに気づき始めていました。

一方の無門も、金のためだと言いながら、心のどこかでお国という存在そのものを求め始めていましたが、彼自身はその感情が「愛」であるとは理解できていませんでした。

悲劇的な結末:愛の証明

二人の運命が決定的に交錯するのが、ラストシーンです。

お国は、無門を庇って命を落とします。これは、彼女がいつしか無門を「金」ではなく「守るべき夫」として愛していたことの最大の証明です。

そして無門は、お国の死によって、初めて「愛する者を失う痛み」を知ります。彼はこの瞬間、自分が欲しかったのは「金」ではなく、「お国」その人であったことを、遅すぎながらも理解するのです。

無門は、お国の「死」という最大の代償と引き換えに、「愛」という人間の心を手に入れました。二人の夫婦愛は、最も悲劇的な形で完成したと言えます。

下山平兵衛は裏切り者?その真意と結末

鈴木亮平氏が演じた下山平兵衛は、単なる「裏切り者」という言葉では片付けられない、深い苦悩と正義を抱えた人物です。

彼が裏切った「真意」

平兵衛が伊賀を裏切った動機は、私利私欲ではありません。それは伊賀の国そのものへの「絶望」でした。

きっかけは、彼の弟(原作では息子)が、無門によって些細な理由で殺されたことです。しかし、彼が絶望したのは無門の非情さに対してだけではありません。弟の父である下山甲斐が、息子の死を悲しむどころか、平然と「手間をかけた」と処理したこと。そして、それが伊賀の忍びにとって「当たり前」の価値観であることに、平兵衛は耐えられませんでした。

彼らにとって仲間や家族は「銭」以下の存在であり、人の命はあまりにも軽い。平兵衛は、この「人でなし」の集団を「虎狼の族」と呼び、故郷そのものを憎悪するようになります。

彼が求めた「正義」

平兵衛は、伊賀の外の世界、すなわち織田家がもたらす「秩序」や「法」、そして「人間らしい感情」こそが「正義」であると信じました。彼は、伊賀という「病」を治すには、国ごと滅ぼすしかないと決意します。

そのために彼は、織田信雄に伊賀の内部情報を流し、侵攻の手引きをしました。彼にとってそれは「裏切り」ではなく、腐りきった故郷を浄化するための「正義」の戦いだったのです。

平兵衛の結末(ネタバレ)

第一次天正伊賀の乱で、彼は伊勢の武将・日置大膳らと共に戦いますが、伊賀忍びのゲリラ戦法の前に織田軍は敗走します。

その後、平兵衛は無門との「川」(一対一の決闘)に臨みます。彼は伊賀の「人でなし」の象徴である最強の忍び・無門を倒すことに己のすべてを懸けますが、死闘の末、無門の刃に倒れます。

しかし、彼は死の間際に満足げな表情すら浮かべます。それは、自分の行動によって、いずれ織田信長本体が伊賀を滅ぼしに来る(伊賀が滅びる)という道筋をつけられたと確信したからです。彼は、自らの「正義」を貫き、悲劇的な最期を遂げました。

作中の名言・名セリフ集

『忍びの国』には、各キャラクターの哲学や物語の核心を突く、印象的な名言・名セリフが数多く登場します。

  • 無門:「(お国に)会いたかった...」お国が息を引き取った後、無門が初めて絞り出した人間としての言葉。彼が本当に欲しかったもの(金ではなくお国)に気づいた瞬間の、悲痛な叫びです。
  • お国:「この家は、わたくしが命を懸けて守りまする」序盤、無門の怠惰さを叱りつつ、武家の娘としての気概を見せるセリフ。この言葉通り、彼女は最後、無門を守って命を落とします。
  • 日置大膳:「伊賀の忍びは、人ではない」伊勢最強の侍である日置大膳が、伊賀忍者の常識外れで非情な戦い方を目の当たりにして放つ言葉。本作の「人でなし」というテーマを象徴するセリフです。
  • 下山平兵衛:「伊賀は滅ぶべき国にございます」平兵衛が織田信雄に伊賀攻めを進言する際の言葉。彼の故郷への深い絶望と、歪んだ正義感が凝縮されています。
  • 百地三太夫:「銭こそが、この伊賀の掟よ」伊賀の価値観を支配する十二家評定衆のトップ・百地三太夫のセリフ。情や忠誠ではなく、金(報酬)のみが彼らを動かすという、伊賀の国の哲学です。
  • 無門:「わしは伊賀最強の忍び。怠け者やけどな」無門のキャラクターを一言で表すセリフ。この飄々とした態度と、戦闘時の超人的な強さのギャップが、彼の最大の魅力です。

作品の評価・レビュー・感想まとめ

映画『忍びの国』は、公開直後から絶賛の声が相次ぎ、最終興行収入25.1億円という大ヒットを記録しました。その評価は、いくつかの側面に分かれます。

1. 大野智の「無門」に対する絶賛

最も多く聞かれたのが、主演・大野智氏のパフォーマンスへの称賛です。嵐の活動で見せるダンスの才能が、そのまま無門の超人的なアクションに活かされており、「大野智にしか演じられない」と高く評価されました。特に、重力を感じさせないワイヤーアクションや、敵を翻弄する軽やかな体さばきは、従来の時代劇にはない斬新なものでした。

2.「コメディ」と「シリアス」の衝撃的なギャップ

前半は、無門とお国の夫婦漫才や、伊賀忍者のコミカルな描写で笑いが絶えません。しかし、物語が進み、天正伊賀の乱が本格化すると、物語は一気にシリアスで残虐な描写へとシフトします。特にラストのお国の死と無門の覚醒のシーンは、「前半のコメディが嘘のよう」「涙が止まらなかった」と、その衝撃的なギャップに心を揺さぶられた観客が続出しました。

3. 豪華キャストの重厚な演技合戦

脇を固めるキャストの演技も高く評価されました。伊賀への憎しみを抱える下山平兵衛を演じた鈴木亮平氏の苦悩の表情、侍としての誇りを持つ日置大膳を演じた伊勢谷友介氏の威厳、そして未熟な当主・織田信雄を演じきった知念侑李氏の熱演が、物語に圧倒的な深みを与えました。

4. 賛否両論:「人でなし」の描き方

一方で、原作小説の持つダークな魅力を知るファンからは、「映画版はエンタメに寄りすぎている」という声も一部ありました。特に伊賀忍者の「人でなし」っぷりがコミカルに描かれている点や、原作の強烈なエピローグ(本能寺の変の示唆)がカットされた点については、賛否が分かれました。

しかし、総じて「アクション・ドラマ・コメディ・悲劇のすべてが詰まった、全く新しい時代劇エンターテイメント」として、多くの観客に受け入れられた作品であったことは間違いありません。

『忍びの国』に似たおすすめの時代劇映画

『忍びの国』の「史実をベースにした壮大なアクション」や「型破りな主人公」、「人間ドラマ」といった側面に魅了された方へ、おすすめの関連作品を3つ紹介します。

1. 『のぼうの城』(2012年)

最も関連性が高い作品です。何を隠そう、『忍びの国』と同じく和田竜氏の原作・脚本による映画です。

豊臣秀吉の天下統一に唯一抵抗した、武州・忍城(おしじょう)の戦いを描いています。本作の主人公・成田長親(野村萬斎)も、「のぼう様(でくのぼう様の意)」と呼ばれ、無門とは違った意味で型破りな人物。圧倒的な戦力差を「人気」と「奇策」で覆そうとする姿は、『忍びの国』の合戦シーンに通じるカタルシスがあります。

2. 『殿、利息でござる!』(2016年)

『忍びの国』の中村義洋監督が手掛けた作品です。こちらは合戦ではなく、江戸時代の宿場町を舞台に、藩の重税から町を救うために千両(現在の3億円)の大金を集めようと奮闘する庶民たちの姿を描いた「経済時代劇」です。

戦闘シーンはありませんが、クセのある登場人物たちによる群像劇、ユーモアとシリアスが同居する作風、そして阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡といった豪華キャストの競演など、中村監督の手腕が光る『忍びの国』との共通点を多く感じられる作品です。

3. 『るろうに剣心』シリーズ(2012年〜)

「人間離れした超絶アクション」という点で選ぶなら、このシリーズは外せません。佐藤健氏が演じる緋村剣心の、壁を駆け上がり、重力を無視したかのような殺陣(たて)は、『忍びの国』で大野智氏が見せた無門のアクションに匹敵する、日本映画のアクションの最高峰です。

時代設定も幕末〜明治と近く、壮絶な過去を持つ主人公が、愛する人々のために戦うというドラマ性も共通しています。

【映画】『忍びの国』キャスト・相関図・あらすじのネタバレまとめ

  • 『忍びの国』は2017年に公開された、和田竜原作、中村義洋監督による時代劇アクション大作。
  • 監督は『殿、利息でござる!』の中村義洋が務める。
  • 主演の大野智が伊賀一の腕を持つ忍び「無門」を演じ、新境地を開いた。
  • ヒロイン「お国」役は石原さとみが務め、無門との夫婦の絆が描かれる。
  • 織田軍の武将・日置大膳を伊勢谷友介、伊賀を裏切る忍び・下山平兵衛を鈴木亮平が熱演。
  • 織田信長の次男・織田信雄役を知念侑李が演じ、物語の重要な役割を担う。
  • 物語は史実「天正伊賀の乱」をベースに、侍と忍びの壮絶な戦いを描く。
  • 「虎狼の族」と恐れられる伊賀忍者の常識外れな価値観が作品の魅力。
  • 金のためなら仲間も裏切る非情な忍びの世界がリアルに描写される。
  • 無門が「人でなし」から「人」の心を取り戻していく過程が物語の重要なテーマ。
  • アクションシーンは、大野智の身体能力を活かした斬新な殺陣が見どころ。
  • 主題歌は嵐の「つなぐ」で、作品のテーマと深く共鳴している。
  • 豪華すぎるキャスト陣の演技合戦も評価が高いポイント。
  • 原作小説は映画以上に各キャラクターの心理描写が詳細に描かれている。
  • 最終的な結末は、お国の死と引き換えに無門が人間性を取り戻す、悲しくも美しい愛の物語として締めくくられる。
  • 各動画配信サービスでレンタル・購入が可能(2025年10月時点、最新情報は要確認)。
  • 興行収入25.1億円を超える大ヒットを記録した。
  • 笑いあり、涙あり、手に汗握るアクションありのエンターテイメント作品。
  • 時代劇ファンだけでなく、幅広い層が楽しめる内容となっている。

映画『忍びの国』は、単なる忍者アクション映画でも、退屈な歴史映画でもありません。それは、「心」を持たなかった最強の男が、たった一人の女性の愛によって「人間」になるまでの、壮絶で、切なく、そしてどこか滑稽な物語です。主演・大野智氏のキャリアを代表する熱演と、豪華キャストが織りなす重厚なドラマは、公開から時を経た今も色褪せることはありません。

まだ観ていない方はもちろん、一度観た方も、ぜひこの機会に、無門とお国の「つながり」の物語を、動画配信サービスやDVD/Blu-rayでじっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

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