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【ドラマ】『BOSS』キャスト・相関図・あらすじをネタバレ

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2009年、そして2011年。平成の刑事ドラマ史に燦然と輝く、痛快でスタイリッシュな作品が誕生しました。その名も『BOSS』。天海祐希演じるクールで有能な女性キャリアを「ボス」に据え、一癖も二癖もある訳ありの刑事たちが難事件に挑む姿は、多くの視聴者を魅了しました。単なる勧善懲悪の物語にとどまらず、プロファイリングや科学捜査を駆使した本格的な捜査、軽妙なテンポで展開される人間ドラマ、そしてSuperflyが歌うパワフルな主題歌。そのすべてが完璧に融合し、本作は社会現象ともいえるほどの人気を博しました。この記事では、今なお語り継がれる伝説の刑事ドラマ『BOSS』のキャストと相関図、シーズン1・2のあらすじから最終回の結末まで、あらゆる情報を徹底的にネタバレ解説していきます。

記事のポイント

  • 基本情報・キャスト・あらすじ・見どころを整理
  • 天海祐希演じる元キャリア女性室長と、一癖も二癖もある刑事たちの活躍を描く刑事ドラマ
  • シーズン1(2009年)とシーズン2(2011年)のキャストと相関図、各話のあらすじを網羅
  • 竹野内豊、戸田恵梨香、玉山鉄二など豪華俳優陣のキャラクターと関係性
  • Superflyが担当した主題歌や、作品の視聴率・評価についても解説
  • 動画配信サービスの視聴状況は変動するため、最新の公式情報を確認

【ドラマ】『BOSS』キャスト・相関図とあらすじをネタバレ

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チェックポイント

  • 警視庁に新設された「特別犯罪対策室」の個性豊かなメンバーを徹底解剖
  • 天海祐希演じる大澤絵里子と竹野内豊演じる野立信次郎の絶妙な関係性
  • シーズン1で描かれる各事件と、チームが一つになっていく過程
  • シーズン2で登場する新キャラクターと、巨大な敵「黒い月」との対決
  • 物語の始まりから衝撃のラストまで、全シーズンのストーリーをネタバレありで詳述

『BOSS』とは?放送時期・基本情報(フジテレビ系)

ドラマ『BOSS』は、フジテレビ系列の「木曜劇場」枠で放送された刑事ドラマです。2シーズンにわたって制作され、多くのファンを獲得しました。

  • 1stシーズン: 2009年4月16日から6月25日まで放送。全11話。
  • 2ndシーズン: 2011年4月14日から6月30日まで放送。全11話。

物語の舞台は、多様化する凶悪犯罪に対応するために警視庁に新設された「特別犯罪対策室」。室長として着任したのは、訳あってアメリカのFBIで研修を終えて帰国したばかりの女性キャリア・大澤絵里子(天海祐希)。しかし、彼女の下に集められたのは、能力は高いものの素行に問題があったり、組織になじめなかったりする「はみ出し者」の刑事たちでした。

そんな個性派集団が、それぞれの専門知識や特技を活かし、プロファイリングや科学捜査といった最新の捜査手法を駆使して、次々と巻き起こる難事件の真相に迫っていきます。脚本は『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』や『医龍-Team Medical Dragon-』など、数々のヒット作を手掛けた林宏司が担当。シリアスな事件を描きながらも、クスッと笑えるコミカルなやり取りや、胸が熱くなるチームの絆を織り交ぜた絶妙なストーリーテリングで、視聴者を釘付けにしました。

主要キャストと登場人物一覧・相関図(大澤絵里子、野立信次郎ほか)

『BOSS』の最大の魅力は、なんといってもその個性豊かなキャラクターたちです。ここでは、特別犯罪対策室のメンバーを中心に、主要な登場人物とその関係性を詳しく解説します。

【警視庁捜査一課 特別犯罪対策室】

  • 大澤 絵里子(おおさわ えりこ) / 演 - 天海祐希
    本作の主人公。対策室の室長で、階級は警部。かつては警視庁のキャリアとして将来を嘱望されていましたが、とある事件の責任を取る形で渡米。FBIでプロファイリングなどの最新捜査技術を学んで帰国しました。頭脳明晰で、鋭い洞察力と行動力を併せ持つ完璧な女性に見えますが、私生活では結婚願望が強く、恋愛には不器用というギャップも。部下たちの能力を誰よりも信じ、時に厳しく、時に優しく導く理想の「ボス」です。同期である野立のことは「野立」と呼び捨てにし、軽口を叩き合える唯一無二の存在です。
  • 野立 信次郎(のだて しんじろう) / 演 - 竹野内豊
    絵里子を対策室の室長に推薦した張本人。階級は参事官補佐(シーズン1)→参事官(シーズン2)。絵里子とは同期入庁で、彼女の最大の理解者です。出世欲が強く、常に上層部の顔色を窺うプレイボーイな一面もありますが、その実、非常にキレ者。絵里子や対策室が窮地に陥った際には、裏で手を回して彼らをサポートする頼れる存在です。絵里子との軽妙洒脱な会話は、本作の見どころの一つとなっています。
  • 木元 真実(きもと まみ) / 演 - 戸田恵梨香
    対策室のメンバー。元・科学捜査研究所所属で、科学捜査や法医学の知識に長けています。しかし、朝起きるのが極端に苦手で社会性に乏しく、遅刻の常習犯。当初はやる気のない態度が目立ちましたが、絵里子や仲間たちと事件を解決していく中で、刑事として、一人の人間として大きく成長していきます。特に絵里子には強く心酔しており、彼女のような強い女性になることを目標としています。
  • 片桐 琢磨(かたぎり たくま) / 演 - 玉山鉄二
    対策室のクールな一匹狼。元・捜査一課の敏腕刑事でしたが、とある事件で容疑者に発砲したことが問題となり、対策室へ左遷されました。無口で協調性がなく、常に単独行動を好みますが、刑事としての腕は超一流。特に聞き込みや尾行、格闘能力に優れています。仲間に対してはぶっきらぼうな態度を取りますが、内には熱い正義感を秘めており、いざという時には体を張って仲間を守ります。
  • 花形 一平(はながた いっぺい) / 演 - 溝端淳平
    対策室のムードメーカー的存在の若手刑事。「元気・やる気・勇気」がモットーの熱血漢ですが、単純でお調子者なため、空回りすることも多いです。絵里子のことを「ボス」と呼び、純粋に尊敬しています。体力には自信があるものの、経験不足から捜査では足を引っ張ることも。しかし、その真っ直ぐな正義感と人間性は、時に事件解決の重要な鍵となります。
  • 山村 啓輔(やまむら けいすけ) / 演 - 温水洋一
    落とし物のプロフェッショナル。「落とし物のヤマさん」の異名を持ち、どんな些細な遺留品からも犯人の手がかりを見つけ出す特殊能力を持っています。おっとりとした性格で、いつもニコニコしていますが、その観察眼は侮れません。対策室の中では癒やし系の存在であり、彼の発見が捜査の突破口を開くことが多々あります。
  • 岩井 善治(いわい ぜんじ) / 演 - ケンドーコバヤシ
    暴力的な捜査を得意とする武闘派刑事。元・組織犯罪対策課所属で、見た目通り強面ですが、意外と人情に厚い一面も。特に片桐とは、口ではいがみ合いながらも、実力は認め合っている様子。体力と腕力に任せた捜査スタイルは、時に強引すぎると問題になることもありますが、ここ一番という場面では非常に頼りになります。
  • 奈良橋 玲子(ならはし れいこ) / 演 - 吉瀬美智子
    元・鑑識課の検視官で、類まれなる美貌の持ち主。シーズン1に登場。数多くの遺体を見てきた経験から、独自の視点で事件を分析します。仕事は優秀ですが、恋愛経験が豊富で、男性を手玉に取るのが得意。対策室のメンバー、特に片桐や岩井を翻弄することもしばしば。
  • 黒原 理香(くろはら りか) / 演 - 成海璃子
    シーズン2から登場。木元に代わって対策室に配属された新人刑事。IQ140の天才的な頭脳を持ち、PCスキルやデータ分析に長けていますが、極度の人見知りでコミュニケーション能力に難あり。常にノートパソコンを持ち歩き、絵里子たちとはチャットで会話しようとします。

【相関図のポイント】

中心にいるのはもちろん「ボス」である大澤絵里子。彼女のリーダーシップの下に、個性的なメンバーたちが集結しています。絵里子と野立は同期で、信頼と軽口で結ばれた特別な関係。片桐と岩井は対立しがちな武闘派コンビ。木元(シーズン1)や理香(シーズン2)は若手として絵里子を慕い、花形はチームの潤滑油、山村は独自の能力で貢献します。彼らは当初こそバラバラですが、数々の事件を通して、次第に互いを認め合い、唯一無二のチームへと変貌していくのです。

シーズン1のあらすじ(1話〜最終回)

2009年に放送された1stシーズンでは、特別犯罪対策室の結成と、メンバーたちがチームとして結束していく過程が描かれました。

物語は、大澤絵里子が5年ぶりに日本に帰国し、野立信次郎の画策によって新設された「特別犯罪対策室」の室長に就任するところから始まります。しかし、そこに集められたのは、片桐、木元、花形、山村、岩井といった、警察組織の「お荷物」と見なされた刑事たちでした。

当初は全くまとまりがなく、互いに反発し合うメンバーたち。しかし、絵里子の卓越したプロファイリング能力と的確な指揮の下、爆弾事件、連続殺人、サイバーテロ、政治家が絡む陰謀など、様々な難事件に挑んでいきます。

各エピソードは基本的に1話完結で進みますが、物語の縦軸として、絵里子が過去に担当し、恋人を失う原因となった事件の謎が少しずつ明かされていきます。そして、その事件の黒幕とされる人物「高倉」が、最終章で対策室の前に立ちはだかります。

高倉は野立と警視総監を誘拐し、かつての仲間たちの釈放を要求。対策室は世間から非難を浴び、解散の危機に瀕します。絶体絶絶命の状況の中、絵里子とメンバーたちは、それぞれの能力と強い絆を武器に、最強の敵との最後の戦いに挑みます。メンバー一人ひとりが自らの弱さと向き合い、成長を遂げ、固い信頼で結ばれたチームとして巨悪を打ち破る姿は、大きな感動を呼びました。

シーズン2のあらすじ(1話〜最終回)

2011年に放送された2ndシーズンは、シーズン1の最終回から2年後の世界が舞台。一度は解散した特別犯罪対策室が、新たな脅威に立ち向かうために再結成されるところから物語が始まります。

国家公安委員長がテロ組織「黒い月」に狙撃されるという衝撃的な事件が発生。野立の要請により、対策室は再び招集されます。しかし、木元真実はFBIへの研修で渡米しており、代わりに新人刑事の黒原理香が加入。新たなメンバー構成で、対策室は「黒い月」の捜査を開始します。

シーズン2では、「黒い月」との対決がシリーズ全体の大きな軸となります。彼らは日本版CIAの設立を目論んでおり、そのためには手段を選ばない非情なテロ集団です。対策室は彼らの計画を阻止すべく奔走しますが、敵は警察内部にも深く根を張っており、捜査は困難を極めます。

そんな中、絵里子たちの前に、元同僚でありながら「黒い月」のメンバーとなった森岡博(大森南朋)が現れます。かつての仲間がなぜ敵になったのか。そして、組織の背後で糸を引く真の黒幕は誰なのか。対策室は、警察組織全体を揺るがす巨大な陰謀の渦中へと巻き込まれていきます。

各話で発生する凶悪事件を解決しながらも、「黒い月」の核心に迫っていく対策室。シリーズを通して描かれるのは、信じていた者からの裏切り、仲間との絆の再確認、そして「正義とは何か」という重いテーマです。

最終回はどうなる?物語の結末をネタバレ解説

【シーズン1 最終回】

野立と警視総監を誘拐した高倉(反町隆史)との直接対決。高倉は、かつて絵里子の恋人を死に追いやったテロ事件の首謀者でした。彼は警察組織への復讐を計画し、絵里子を交渉役に指名します。高倉の巧みな揺さぶりと世論の圧力により、対策室は解散寸前まで追い込まれます。しかし、絵里子は決して諦めませんでした。メンバーたちはそれぞれの特技を活かして高倉の潜伏先を突き止め、最後の作戦に臨みます。最終的に、絵里子は高倉と対峙し、彼の心の闇を暴き、逮捕することに成功。人質も無事に救出されます。事件解決後、対策室はその功績を認められ存続が決定。絵里子とメンバーたちは、これからも共に戦い続けることを誓い、物語は幕を閉じます。

【シーズン2 最終回】

テロ組織「黒い月」との戦いは最終局面を迎えます。組織の黒幕が、なんと新任の国家公安委員長であり、理香の父親でもある黒原健蔵(西田敏行)であることが判明。彼は、日本の安全保障のためと称して、非合法な手段で日本版CIAを創設しようと画策していたのです。

自分の父親が黒幕だと知った理香は苦悩の末、絵里子に真実を告白。対策室は、警察組織のトップである黒原を逮捕するという、前代未聞の任務に挑むことになります。

黒原はあらゆる権力を使って絵里子たちを妨害しますが、対策室は野立や元同僚・森岡の協力も得て、黒原の悪事を暴く決定的な証拠を手に入れます。

最終的に、絵里子は黒原と直接対決し、彼の歪んだ正義を断罪。黒原は逮捕され、「黒い月」は壊滅します。事件解決後、対策室は再び解散。絵里子は「またいつか会える」という言葉を残し、メンバーたちはそれぞれの場所へと戻っていきます。理香は刑事として成長することを誓い、絵里子もまた新たな道へと歩み出すことを示唆する、希望に満ちたラストで物語は締めくくられました。

脚本は林宏司が担当

本作の脚本を手掛けたのは、数々のヒットドラマを生み出してきた脚本家・林宏司です。彼の代表作には、『医龍-Team Medical Dragon-』シリーズ、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ、『ハゲタカ』などがあります。

林宏司の脚本の特徴は、専門的な世界を舞台にしながらも、そこに生きる人間たちの葛藤や成長、絆といった普遍的なテーマを深く描く点にあります。『BOSS』においても、プロファイリングや科学捜査といった専門的な要素を分かりやすく解説しつつ、大澤絵里子という一人の女性の苦悩や、個性的な刑事たちの人間臭いドラマを巧みに織り交ぜています。

シリアスな事件の合間に挿入されるコミカルな会話劇のテンポの良さも、彼の真骨頂と言えるでしょう。特に絵里子と野立のウィットに富んだやり取りは、多くの視聴者を魅了しました。キャラクター一人ひとりが生き生きと描かれ、それぞれの背景や個性が捜査に活かされる構成は見事の一言。『BOSS』が単なる刑事ドラマに終わらず、質の高いヒューマンドラマとして評価されているのは、林宏司の卓越した脚本術によるところが大きいでしょう。

主題歌はSuperflyの「Alright!!」と「Rollin' Days」

『BOSS』という作品を語る上で、Superflyが担当した主題歌の存在は欠かせません。そのパワフルで疾走感あふれる楽曲は、ドラマの世界観と完璧にマッチし、物語を大いに盛り上げました。

  • シーズン1主題歌: Superfly「Alright!!」シーズン1のオープニングを飾ったこの曲は、イントロが流れた瞬間に『BOSS』の世界に引き込まれるほどのインパクトを持っています。ポジティブで力強い歌詞と、越智志帆の突き抜けるようなハイトーンボイスが、困難に立ち向かう絵里子や対策室のメンバーたちの姿と重なります。ドラマのヒットと共にこの曲も大ヒットを記録し、2009年を代表する一曲となりました。
  • シーズン2主題歌: Superfly「Rollin' Days」シーズン2では、前作のイメージを踏襲しつつ、さらにロック色を強めた「Rollin' Days」が主題歌に起用されました。より手強くなった敵との戦いを予感させるような、スリリングでエネルギッシュな楽曲です。この曲もまた、ドラマのオープニング映像と相まって非常にスタイリッシュな印象を与え、作品の人気を支える重要な要素となりました。

これら2曲の主題歌は、単なるタイアップ曲にとどまらず、『BOSS』という作品の「顔」とも言える存在になっています。

【ドラマ】『BOSS』キャスト・相関図・あらすじをネタバレしたら

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チェックポイント

  • ドラマ『BOSS』をもう一度楽しむための視聴方法を詳しくガイド
  • 高視聴率を記録した本作が、なぜ多くの視聴者に支持されたのかを分析
  • 放送終了から10年以上経った今も熱望される続編の可能性に迫る
  • キャストの仲の良さが伝わる撮影現場の裏話やエピソードを紹介
  • 作品を彩った数々の名言や、視聴者の記憶に深く刻まれた名シーンを振り返る

動画配信サービスでの視聴方法(FODなど)

ドラマ『BOSS』をもう一度見たい、あるいはこれから初めて見てみたいという方も多いでしょう。2024年現在、本作はフジテレビ公式の動画配信サービス「FOD(フジテレビオンデマンド)」で、シーズン1、シーズン2共に全話配信されています。

FODでは、月額料金を支払うことで『BOSS』を含むフジテレビの名作ドラマやバラエティ、アニメなどが見放題になります。高画質でいつでもどこでも視聴できるため、一気見したい方には最適です。

ただし、動画配信サービスの情報は変更される可能性があります。特に期間限定の配信キャンペーンなどが行われることもあるため、視聴を検討する際には、必ずFODの公式サイトで最新の配信状況を確認することをおすすめします。レンタルや購入の形式で他のプラットフォームで配信される可能性もゼロではありませんが、現時点ではFODが最も確実な視聴方法と言えるでしょう。

シーズンごとの視聴率と世間の評価

『BOSS』は放送当時、非常に高い視聴率を記録し、社会的な注目を集めました。

  • シーズン1(2009年): 平均視聴率は17.0%、最高視聴率は最終回の20.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。この数字は2009年の民放連続ドラマの中でもトップクラスの成績であり、大きな話題となりました。
  • シーズン2(2011年): 平均視聴率は15.1%、初回視聴率は16.3%を記録。前作ほどの爆発的な数字ではなかったものの、依然として高い水準を維持し、その人気の根強さを証明しました。

本作が高く評価された理由は、いくつか挙げられます。第一に、天海祐希が演じる大澤絵里子のキャラクター造形です。仕事は完璧にこなしながらも、人間的な弱さも併せ持つ彼女の姿は、多くの視聴者、特に女性からの共感を呼び、「理想の上司」として絶大な支持を得ました。

第二に、脇を固めるキャスト陣の魅力です。竹野内豊、戸田恵梨香、玉山鉄二といった豪華な俳優たちが演じるキャラクターは、誰もが個性的で人間味にあふれており、彼らの掛け合いを見ているだけでも楽しめるという声が多く聞かれました。

そして第三に、本格的な事件と軽快なユーモアの絶妙なバランスです。シリアスな犯罪捜査を描きつつも、決して重苦しくなりすぎず、スタイリッシュな映像とテンポの良い展開で、エンターテインメントとして非常に質の高い作品に仕上がっていた点が、幅広い層から支持された要因と言えるでしょう。

続編や映画化の可能性はある?

シーズン2の放送が終了してから10年以上が経過した現在でも、『BOSS』の続編(シーズン3)や映画化を望む声は後を絶ちません。キャストやスタッフのインタビューなどでも、度々続編に関する質問が投げかけられてきました。

主演の天海祐希自身も、過去のインタビューで「お話をいただければいつでも」といった趣旨の前向きなコメントを残しており、作品への愛情が深いことがうかがえます。また、他のキャストたちも、チームの再結成を望む声を公にしています。

しかし、続編の制作が実現しない背景には、いくつかの課題があると考えられます。最大の障壁は、豪華キャスト陣のスケジュール調整です。天海祐希をはじめ、竹野内豊、戸田恵梨香、玉山鉄二など、今や全員が主役級の俳優として多忙を極めており、彼らのスケジュールを長期間合わせることは極めて困難です。

また、脚本の林宏司、演出の光野道夫といった主要スタッフの再集結も必要不可欠です。あの独特の世界観とクオリティを再現するには、オリジナルチームの力が欠かせません。

とはいえ、可能性が完全にゼロというわけではありません。近年では、過去の人気ドラマがスペシャル版や映画として復活するケースも増えています。ファンの熱い声援が続く限り、いつの日か特別犯罪対策室が再結成される日が来るかもしれません。公式な発表はありませんが、期待を込めて待ち続けたいところです。

制作の裏側や撮影時のエピソード

『BOSS』の魅力の一つに、キャスト同士の仲の良さから生まれるチームワークの良さが挙げられます。その雰囲気は撮影現場でも同様で、数々の微笑ましいエピソードが残されています。

特に、主演の天海祐希は、役柄だけでなく現場でも「ボス」として共演者やスタッフを引っ張っていく存在だったと言われています。彼女の明るく気さくな人柄が、現場に一体感を生み出していました。例えば、若手だった溝端淳平は、天海から演技についてのアドバイスを受けるなど、公私にわたって可愛がられていたそうです。

また、天海祐希と竹野内豊の二人が揃うシーンでは、アドリブの応酬が繰り広げられることも多く、台本以上の面白さが生まれることもしばしばでした。二人の絶妙な空気感は、長年の付き合いがある同期という役柄に、見事なリアリティを与えています。

戸田恵梨香は、役の上では無気力なキャラクターでしたが、カットがかかると共演者と談笑するなど、現場を楽しんでいた様子が伝えられています。ケンドーコバヤシや温水洋一といった個性派俳優たちも、その存在感で現場を和ませていました。

こうしたキャスト間の良好な関係性が、画面を通して伝わる「チーム感」に繋がり、作品の大きな魅力となっていることは間違いないでしょう。

心に残る名言・名シーン集

『BOSS』には、視聴者の心に深く刻まれた名言や名シーンが数多く存在します。ここでは、その一部を抜粋してご紹介します。

  • 「事件に大きいも小さいもない。あるのは、事実だけ」 - 大澤絵里子絵里子の刑事としての信念が凝縮されたセリフ。どんな事件にも真摯に向き合う彼女の姿勢は、対策室のメンバーだけでなく、視聴者にも大きな影響を与えました。
  • 「私、失敗しないので」 - 大澤絵里子自信に満ちたこのセリフは、彼女のキャラクターを象徴する言葉として有名です。 যদিও、後の大ヒットドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の決め台詞と似ていますが、『BOSS』の方が先に使われています。
  • 絵里子と野立の軽妙な掛け合い特定のセリフというよりも、二人が登場するシーンはすべてが名シーンと言っても過言ではありません。特に電話でのやり取りは秀逸で、互いを信頼しきっているからこそできる、ウィットに富んだ会話が繰り広げられました。
  • シーズン1最終回、チームの再結集シーン一度はバラバラになった対策室のメンバーが、絵里子の危機を救うために再結集するシーンは、シリーズ屈指の名場面です。それぞれのやり方で事件の情報を集め、絵里子のもとへ駆けつける姿は、彼らの絆の強さを象徴していました。
  • シーズン2、木元真実の再登場FBI研修中だった木元が、対策室のピンチに国際電話で捜査協力するシーンは、ファンを熱くさせました。離れていても仲間を思う気持ちが伝わる、感動的な場面です。

これらのシーンは、単なる事件解決のカタルシスだけでなく、キャラクターたちの人間的な魅力や成長を感じさせ、何度見ても色褪せない輝きを放っています。

『BOSS』ファンにおすすめの刑事ドラマ

『BOSS』の世界観やキャラクターが好きだったという方には、以下のような刑事ドラマもおすすめです。

  • 『アンフェア』シリーズ篠原涼子演じる型破りな女性刑事が、予測不能な事件の真相に迫るサスペンスドラマ。「無駄に美人」な主人公や、警察内部の闇を描くシリアスな展開など、『BOSS』と通じる部分も多い作品です。
  • 『ストロベリーナイト』シリーズ竹内結子演じる女性刑事が、トラウマを抱えながらも凶悪事件に立ち向かう姿を描きます。『BOSS』よりもダークで重厚な作風ですが、強い女性リーダーと彼女を支えるチームという構図に共通点があります。
  • 『緊急取調室』シリーズこちらも天海祐希が主演を務める人気シリーズ。可視化された取調室という密室を舞台に、被疑者との心理戦を繰り広げる捜査一課の活躍を描きます。大澤絵里子とはまた違った、叩き上げの刑事・真壁有希子の魅力が光る作品です。

これらの作品もまた、強い女性キャラクターと、彼女を取り巻く個性的なチームが魅力の刑事ドラマです。ぜひ、『BOSS』と合わせて楽しんでみてください。

【ドラマ】『BOSS』キャスト・相関図・あらすじのネタバレまとめ

  • 『BOSS』は2009年と2011年にフジテレビ系で放送された刑事ドラマ。
  • 主演は天海祐希が務め、警視庁捜査一課特別犯罪対策室の室長・大澤絵里子を演じた。
  • 絵里子をサポートする参事官補佐・野立信次郎役を竹野内豊が演じ、二人の軽妙なやり取りが人気を博した。
  • 対策室のメンバーには、戸田恵梨香、玉山鉄二、溝端淳平、温水洋一、ケンドーコバヤシといった個性的なキャストが揃う。
  • 科学捜査やプロファイリングを駆使して凶悪事件に挑む本格的な内容が特徴。
  • 物語は基本的に1話完結だが、シーズンを通して大きな事件の謎も描かれる。
  • シーズン1では、絵里子のアメリカ時代の過去や、対策室の設立の背景が徐々に明かされる。
  • シーズン2では、成海璃子や長谷川京子、西田敏行などが新キャストとして加わった。
  • 反政府組織「黒い月」との対決がシーズン2の大きな軸となっている。
  • 各シーズンで豪華なゲスト俳優が出演するのも見どころの一つ。
  • 脚本は『コード・ブルー』や『医龍』などを手掛けた林宏司が担当。
  • 主題歌はシーズン1がSuperflyの「Alright!!」、シーズン2が「Rollin' Days」で、いずれも大ヒットした。
  • 平均視聴率はシーズン1が17.0%、シーズン2が15.1%と高視聴率を記録した人気作。
  • シリアスな事件とコミカルな人間ドラマのバランスが絶妙。
  • 強いリーダーシップを発揮する絵里子の姿は「理想の上司」として多くの女性から支持を得た。
  • 現在、動画配信サービスFODなどで視聴が可能(最新の配信状況は要確認)。
  • 放送終了後も根強い人気があり、続編を望む声が多い。
  • キャスト同士の仲の良さが作品の雰囲気にも反映されていると評判だった。
  • 刑事ドラマでありながら、キャラクターの成長や人間関係のドラマも見応えがある。

痛快で、スタイリッシュで、そして何よりも人間味あふれる刑事ドラマ『BOSS』。放送から10年以上経った今でも、その輝きは少しも色褪せることがありません。もし、まだこの傑作に触れたことがないのなら、ぜひ一度、大澤絵里子率いる特別犯罪対策室の活躍をその目で確かめてみてください。きっとあなたも、彼らの虜になるはずです。


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