
2012年に放送され、多くの視聴者の心を掴んだ『最後から二番目の恋』。その待望の続編として2014年に放送されたのが『続・最後から二番目の恋』です。古都・鎌倉を舞台に、小泉今日子演じる吉野千明と中井貴一演じる長倉和平、アラフィフの男女が織りなすビターでコミカルな大人の日常は、前作以上の共感と感動を呼びました。そして2025年、11年の時を経て、待望のシリーズ3作目『続・続・最後から二番目の恋』が放送され、再び大きな話題を呼んだことも記憶に新しいでしょう。この記事では、シリーズの中でも特に人気の高い『続・最後から二番目の恋』を中心に、その魅力をキャストや相関図、詳細なあらすじと共に徹底的にネタバレ解説します。放送から時を経た今だからこそ見えてくる、作品の新たな魅力に迫ります。
記事のポイント
- 小泉今日子と中井貴一がW主演を務めた大人の青春ドラマの続編
- 古都・鎌倉を舞台に繰り広げられる40代〜50代の男女のリアルな日常と恋愛模様
- 坂口憲二、内田有紀、飯島直子など豪華キャストが織りなす軽妙な会話劇
- 仕事、家族、健康、そして「未来への恋」といった普遍的なテーマ
- 脚本家・岡田惠和による心に響く名セリフの数々
- 動画配信サービスでの視聴情報や、最新作『続・続・最後から二番目の恋』の情報についても解説
【ドラマ】『続・最後から二番目の恋』のキャスト・相関図とあらすじをネタバレ

チェックポイント
- 豪華主要キャストと個性豊かな登場人物を詳しく紹介
- 複雑ながらも温かい人間関係がわかる相関図を解説
- 物語の始まりから感動の最終回まで、各話のあらすじを網羅
- 名脚本家・岡田惠和が描く、リアルで心に響く世界観の魅力に迫る
- ドラマの雰囲気を彩る鎌倉の美しいロケ地情報
主要キャストと登場人物一覧(吉野千明、長倉和平ほか)
本作の魅力は、なんといっても個性豊かなキャラクターを演じる豪華キャスト陣の存在です。彼らが織りなすアンサンブルが、物語に深い奥行きと温かみを与えています。
- 吉野千明(よしの中あき)/演 - 小泉今日子
JMTテレビのドラマプロデューサー。48歳。仕事に生き、恋愛にも奔放だったが、鎌倉の古民家に移り住み、長倉家の面々と関わる中で心境の変化が訪れる。和平とは何かと口ゲンカが絶えないが、互いに最も理解し合える特別な存在。本作では副部長に昇進し、さらに仕事に邁進する一方で、元カレの涼太との再会や自身の老後についてなど、新たな悩みに直面します。カラッとした性格と、時折見せる繊細さが魅力の、多くの女性が憧れるキャラクターです。 - 長倉和平(ながくら わへい)/演 - 中井貴一
鎌倉市役所観光推進課の課長。52歳。真面目で堅物、しかし情に厚い長倉家の長男。亡き妻を今も想い続けています。千明が隣に越してきて以来、彼の平穏な日常は一変。口うるさくも心地よい千明との関係は、彼にとってかけがえのないものになっています。本作では世界遺産登録の失敗の責任を負わされ、秘書課長を兼務することになり、柴田理恵演じる新市長に振り回される日々を送ります。彼のぼやきや葛藤は、多くの中間管理職の共感を呼びました。 - 長倉真平(ながくら しんぺい)/演 - 坂口憲二
長倉家の次男で、自宅を改装したカフェ「ナガクラ」を営む。心優しい性格で、誰からも「天使」と慕われる存在。前作で大病を乗り越え、本作では知美との結婚を控えています。しかし、病気を克服したからこその新たな人生への戸惑いや、知美との間に生じる小さなすれ違いに悩みます。彼の存在は、長倉家にとっての癒やしであり、物語の良心とも言えるでしょう。 - 長倉万理子(ながくら まりこ)/演 - 内田有紀
和平の妹で、真平とは二卵性の双子。38歳。少々風変わりでマイペースな言動が多いが、物事の本質を突く純粋さを持っています。脚本家を目指しており、本作ではその才能が認められ、大きなチャンスを掴むことになります。千明の元カレである涼太に興味を持つなど、彼女の恋模様にも変化が訪れます。彼女の突拍子もない行動は、時に物語をかき回し、笑いと意外な感動を生み出します。 - 水谷典子(みずたに のりこ)/演 - 飯島直子
長倉家の長女で専業主婦。47歳。見栄っ張りで世間体を気にする面もありますが、根は家族思い。夫・広行との関係に悩みを抱え、千明によく相談を持ちかけます。本作では広行の浮気を疑い、夫婦関係は新たな局面を迎えます。コミカルな言動の裏にある、女性としてのリアルな焦りや寂しさが描かれています。 - 原田薫子(はらだ かおるこ)/演 - 長谷川京子
和平の部下。千明と年齢が近いこともあり、当初は千明に対して対抗心を燃やす場面も見られます。和平に思いを寄せており、千明の存在を強く意識しています。仕事ができるキャリアウーマンでありながら、恋愛には不器用というギャップが彼女の人間的な魅力を引き立てています。 - 高山涼太(たかやま りょうた)/演 - 加瀬亮
千明の元カレ。かつてポストイット1枚で千明を振った過去を持つ。脚本家を目指していましたが、現在は生活に困窮しており、ひょんなことから千明の家に転がり込みます。彼の出現が、千明や万理子の心に波紋を広げます。掴みどころのない自由人ですが、その存在が千明に自身の過去と向き合うきっかけを与えます。 - 水谷広行(みずたに ひろゆき)/演 - 浅野和之
典子の夫。どこか頼りなく、浮気性な面もありますが、憎めないキャラクター。本作でも彼の行動が水谷家の騒動の火種となります。彼のダメ夫っぷりは、典子とのコミカルな夫婦喧嘩の源泉であり、物語に笑いを提供します。
『続・最後から二番目の恋』の相関図とキャラクターの関係性
物語の中心は、吉野千明と長倉和平の「友達以上、恋人未満」な絶妙な関係です。互いに憎まれ口を叩き合いながらも、誰よりも深く理解し合い、心の支えとなっています。恋愛感情を超越した、魂のパートナーとも言える二人の絆が、物語の縦軸を形成しています。
長倉家は、長男・和平を筆頭に、天使のような次男・真平、不思議ちゃんの双子の妹・万理子、そして嫁いでいる長女・典子が、それぞれの人生に悩みながらも固い絆で結ばれています。千明は、そんな長倉家の「家族のような他人」として、彼らの日常に深く関わっていきます。特に、長倉家の面々がカフェ「ナガクラ」の食卓に集うシーンは、本作の象徴であり、温かい人間関係が凝縮されています。
恋愛関係では、和平に想いを寄せる部下の薫子(長谷川京子)が、千明との間に見えない火花を散らします。大人の女性同士のプライドをかけた静かなバトルは、物語に緊張感を与えます。一方、千明の前に突然現れた元カレの涼太(加瀬亮)は、千明だけでなく、脚本家志望の万理子とも関わりを持つようになり、物語に新たな波乱を巻き起こします。彼の存在は、千明と和平の関係性を試す試金石ともなります。
真平は恋人の知美(佐津川愛美)との結婚を前にし、典子は夫・広行(浅野和之)との夫婦の危機に直面するなど、各キャラクターがそれぞれの人間関係の中で悩み、成長していく姿が丁寧に描かれています。
1話から最終回までのあらすじをネタバレありで紹介
物語は前作から約1年半後、千明が48歳、和平が52歳になったところから始まります。それぞれの日常に、新たな変化の波が訪れます。
第1話:ドラマのロケハンでフランスを訪れた千明は、姉妹都市交流で同じくフランスのニースに来ていた和平と偶然再会。相変わらずの口ゲンカを繰り広げつつも、異国の地で二人の距離は少しだけ縮まります。帰国後、和平は世界遺産登録の失敗の責任を押し付けられる形で秘書課長兼務を命じられ、エネルギッシュな新市長・伊佐山良子(柴田理恵)に振り回される日々がスタート。一方、千明の前にはポストイット一枚で別れた元カレ・涼太(加瀬亮)が突然現れ、なし崩し的に千明の家に居候することになります。平穏だったはずの日常に、公私ともに嵐の予感が漂い始めます。
中盤:物語は、各キャラクターが抱える問題に深く切り込んでいきます。真平と知美は結婚式の準備を進める中で、価値観の相違からぎくしゃくしてしまいます。万理子は脚本家として大きなチャンスを掴むものの、自身の才能と向き合う中でスランプに陥ります。典子は夫・広行の浮気を疑い、ついに家出を決行。長倉家はそれぞれが人生の岐路に立たされます。
千明は副部長への昇進を打診され、管理職としての責任と現場への思いとの間で葛藤します。涼太との奇妙な同居生活は続き、彼の自由奔放な生き方に苛立ちながらも、どこか羨望の念を抱きます。和平は市長との仕事に奮闘しながら、部下である薫子からの好意に戸惑い、千明への特別な感情を再認識していきます。特に、千明、和平、薫子、涼太が長倉家の食卓を囲むシーンでは、それぞれの本音と建前が交錯し、大人の男女の複雑な心理が見事に描かれます。
最終回:それぞれのキャラクターが自身の問題に一つの答えを見つけ、未来へと歩み出します。万理子の脚本は高く評価され、映画化が決定。彼女は脚本家として大きな一歩を踏み出します。真平と知美は互いの大切さを再確認し、無事に結婚式を挙げます。典子と広行も、嵐のような夫婦喧嘩の末に、新たな関係性を築き始めます。涼太もまた、自身の夢を見つめ直し、千明の家から旅立っていきます。
長倉家で開かれたパーティーの後、二人きりになった千明と和平は、互いへの感謝と素直な気持ちを伝え合います。「長倉家の人になってよかった」という千明の言葉に、和平は「あんたが来てから、止まってた時計がファンキーに動き出した」と応えます。そして、じゃれあう中で、和平は千明を優しく後ろから抱きしめ、二人はソファで寄り添って眠りにつきます。「48歳と52歳のファンキーな青春は、あわせて200歳を目指す」という決意を胸に、結婚という形にはこだわらない、けれど誰よりも強い絆で結ばれた二人の「未来に恋する」物語は、温かく、希望に満ちた余韻を残して幕を閉じます。
脚本・岡田惠和が描く世界観と心温まるストーリー
本作の脚本を手がけたのは、『ちゅらさん』や『ひよっこ』など数々の名作を生み出してきた岡田惠和。彼の脚本の最大の魅力は、日常に潜む機微を丁寧に掬い上げ、登場人物たちの心情をリアルに描き出すセリフの妙にあります。
『続・最後から二番目の恋』でも、千明と和平が繰り広げる長尺の会話劇は健在。それは単なる口ゲンカではなく、人生の寂しさや生きることの面倒くささ、それでも捨てきれない希望といった、誰もが抱える感情を代弁する哲学的な問答のようです。「いいね、大人の青春って、面倒くさくて」「未来に恋してれば、きっと楽しく生きていける」といった名セリフは、多くの視聴者の心に深く刻まれました。これらのセリフは、ただ美しいだけでなく、登場人物たちの人生経験に裏打ちされているからこそ、強い説得力を持つのです。
また、岡田脚本はコメディとシリアスのバランスが絶妙です。クスリと笑えるやり取りの中に、ふと老いや孤独、家族といった普遍的なテーマが織り込まれ、物語に奥行きを与えています。登場人物たちは決して完璧ではなく、それぞれが弱さやコンプレックスを抱えながらも、懸命に前を向いて生きています。そんな彼らの姿に、私たちは自分自身を重ね合わせ、励まされ、温かい気持ちになるのです。特に長倉家の食卓のシーンは、岡田脚本の真骨頂。他愛のない会話の中に、家族の歴史や愛情、そしてちょっとした毒が絶妙にブレンドされ、いつまでも見ていたくなるような心地よい空間を生み出しています。
物語の舞台となった鎌倉のロケ地巡り
本作のもう一つの主役とも言えるのが、古都・鎌倉の美しい風景です。登場人物たちの心情とリンクするように、鎌倉の四季折々の表情が巧みに映し出されています。ドラマを観た後、実際にロケ地を訪れたファンも少なくありません。
- 御霊神社(ごりょうじんじゃ)と江ノ電の踏切千明の家と長倉家の間にある踏切として、象徴的に登場します。江ノ電が走り抜ける日常の風景は、ドラマのオープニングにも使われ、多くのファンが訪れる聖地となりました。「カンカンカン」という踏切の音を聞くと、千明と和平の会話が聞こえてくるようです。
- カフェ「ナガクラ」長倉家の実家であり、真平が営むカフェ。実際に存在する古民家カフェ「坂の下のカフェ」がロケ地として使われました。ドラマの雰囲気をそのまま感じられる人気のスポットで、ここで過ごす時間は、まるでドラマの世界に入り込んだかのような特別な体験となるでしょう。
- 極楽寺駅千明や和平が日常的に利用する江ノ電の駅。関東の駅百選にも選ばれたレトロな駅舎が、ドラマの持つどこか懐かしい雰囲気を引き立てています。この駅に降り立つだけで、物語の始まりを予感させます。
- 由比ヶ浜千明と和平が語り合ったり、物思いにふけったりするシーンで度々登場する海岸。広大な海と空が、彼らの心情を雄弁に物語ります。夕暮れの海岸を二人で歩くシーンは、本作屈指の名場面です。
これらのロケ地を巡ることで、ドラマの世界観にさらに深く浸ることができるでしょう。鎌倉の街全体が、この物語の大きな舞台装置となっているのです。
主題歌は浜崎あゆみ「Hello new me」
本作の主題歌は、浜崎あゆみが歌う「Hello new me」です。前作の「how beautiful you are」に続き、ドラマのために書き下ろされました。
「君と2人でいると なんてことない出来事なのに突然笑いが止まらなくなったり」「モノクロだった景色が一気にカラフルに色付いていくようで」といった歌詞は、まさに千明と和平の関係性そのもの。新しい自分に出会い、新しい毎日を創っていくというポジティブなメッセージが、年齢を重ねることを恐れず、未来に恋しようとする登場人物たちの姿に完璧にシンクロしています。軽快なメロディと浜崎あゆみの透明感のある歌声が、ドラマのエンディングを爽やかに彩りました。
ドラマのエンディングで、浜崎あゆみの澄んだ歌声と共にキャスト陣が楽しそうにダンスを踊る映像は、一週間の疲れを癒してくれるような多幸感に満ち溢れていました。この曲を聴くと、ドラマの名場面が鮮やかに蘇ります。
スペシャルドラマ(2012年秋)との繋がり
連続ドラマ第1シリーズ(2012年1月期)と、本作『続・最後から二番目の恋』(2014年4月期)の間には、スペシャルドラマ『最後から二番目の恋 2012秋』が放送されています。
このスペシャルドラマでは、千明が乳がん検診で再検査となり、自身の体や人生と向き合う姿が描かれました。また、和平は高校時代の同級生と再会し、淡い恋模様が展開されます。千明が健康というシリアスな問題に直面したことで、和平との絆、そして長倉家との関係性がより一層深いものとなっていきます。
『続・最後から二番目の恋』は、このスペシャルドラマで描かれた出来事を経て、さらに深まった千明と和平、そして長倉家の面々の関係性をベースに物語が始まります。スペシャルドラマを観ておくことで、各キャラクターの心情の変化や成長をより深く理解することができるでしょう。
豪華なゲスト・特別出演キャストは誰?
本作はレギュラーキャストだけでなく、各話に登場するゲスト出演者も豪華です。彼らの登場が、物語に新たな彩りと深みを与えています。
- 伊佐山良子(いさやま りょうこ)/演 - 柴田理恵
和平が仕えることになった鎌倉市の新市長。エネルギッシュで少々強引なキャラクターが、物語の良いアクセントになっています。和平を振り回しながらも、彼の誠実な仕事ぶりを認めていく過程も見どころです。 - 一条(いちじょう)/演 - 織本順吉
和平がコンビニで出会うクレーマーの老人。彼との関わりが、和平に自身の生き方や仕事への姿勢を見つめ直すきっかけを与えます。
その他にも、和平の同僚役で柳沢慎吾、千明の業界の先輩役で香坂みゆき、若手脚本家役で益若つばさなどがゲストとして出演し、その確かな演技で物語を盛り上げています。
『続・最後から二番目の恋』のキャスト・相関図とあらすじのネタバレを理解したら

チェックポイント
- ドラマの評価を決定づける視聴率の動向と世間の反響を分析
- ファン必見のDVD・Blu-ray情報を特典内容とともに紹介
- いつでも作品を楽しめる動画配信サービスの最新情報をチェック
- 前作からの進化は?シリーズを通しての魅力と変更点を探る
- 心に深く刻まれる、珠玉の名言・名セリフを厳選して紹介
視聴率はどうだった?世間の評価や感想
『続・最後から二番目の恋』の平均視聴率は12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前作の12.4%を上回る結果となりました。初回14.0%で好スタートを切ると、その後も安定した数字を維持し、最終回は13.8%を記録。同クールに放送されたドラマの中でも高い人気を誇りました。
視聴者からは、「千明と和平の掛け合いが最高に面白い」「セリフの一つ一つが心に響く」「こんな50代になりたいと思わせてくれる」「鎌倉の景色が美しくて癒される」といった絶賛の声が多数寄せられました。特に、主演の小泉今日子と中井貴一の演技は高く評価され、二人の軽妙なやり取りは「夫婦漫才のよう」と評されるほどでした。その会話には、単なる面白さだけでなく、長年連れ添ったパートナーのような深い信頼感と愛情が滲み出ていました。
単なる恋愛ドラマではなく、仕事、家族、友情、老いといった人生の様々な側面をリアルに描いたことで、幅広い世代、特に同年代の男女から圧倒的な共感を得たことが、高視聴率と高い評価に繋がったと言えるでしょう。このドラマは、多くの人々にとって「自分の物語」として受け止められたのです。
DVD・Blu-ray化情報と特典内容
『続・最後から二番目の恋』は、DVD-BOXとBlu-ray BOXが2014年10月にポニーキャニオンから発売されています。
本編全11話に加え、ファン必見の豪華な特典映像が収録されています。
- フランスロケ メイキング
- 完成披露試写会
- 「T字路」スペシャルメイキング
- 最終回直前スペシャル 大人な鎌倉グルメさんぽ 特典ver.
- 未公開映像
- 涙のクランクアップ集
- フォトギャラリー
キャストの素顔が垣間見えるメイキング映像や、本編ではカットされた貴重な未公開シーンなど、作品の世界をより深く楽しむことができる内容となっています。特に、小泉今日子と中井貴一がクランクアップで涙を見せるシーンは感動的です。何度も繰り返し観たいファンにとっては、必携のアイテムです。
動画配信サービス(FODなど)での視聴方法
現在、『続・最後から二番目の恋』は、フジテレビ公式の動画配信サービス「FOD(フジテレビオンデマンド)」で全話見放題配信されています。
FODプレミアムに登録すれば、本作はもちろん、第1シリーズやスペシャルドラマ『2012秋』、そして最新作である『続・続・最後から二番目の恋』も併せて視聴することが可能です。シリーズを一気見したい方にとっては、最適なサービスと言えるでしょう。月額料金で、フジテレビの名作ドラマやバラエティ、アニメ、映画などが見放題となるため、非常にお得です。
配信状況は変動する可能性があるため、視聴前には必ず公式サイトで最新の情報を確認することをおすすめします。
前作『最後から二番目の恋』との違いや共通点
本作は、前作で築き上げた世界観やキャラクターの魅力を引き継ぎつつ、新たなステージへと物語を進化させています。
共通点としては、やはり千明と和平を中心とした軽妙な会話劇、鎌倉の美しい風景、そして「大人の青春」という根底のテーマが挙げられます。長倉家の面々が食卓を囲むシーンの温かい雰囲気も健在です。岡田惠和脚本ならではの、日常を愛おしむ視点はシリーズを通して一貫しています。
一方、違いとしては、登場人物たちがそれぞれ少しずつ年齢を重ねたことによる変化が描かれている点です。千明は45歳から48歳に、和平は50歳から52歳になり、仕事での責任が増したり、より具体的に老後を意識したりと、抱える悩みもより現実的で深くなっています。前作が「新しい場所での新しい出会い」という非日常的なときめきを描いていたとすれば、本作はより「日常の中での深化」に焦点を当てています。
また、長谷川京子演じる薫子や、加瀬亮演じる涼太といった新キャラクターの登場が、前作にはなかった新たな人間関係の摩擦や化学反応を生み出し、物語に新鮮な刺激を与えています。これにより、千明と和平の関係性も、ただ仲が良いだけでなく、お互いの存在を脅かす他者が現れることで、よりその絆の強さが試されることになりました。
心に響く名言・名セリフ集
本作には、日常の中でふと口にしたくなるような、心に響く名言が散りばめられています。岡田惠和脚本の真骨頂とも言える、人生の真理を突く言葉の数々をご紹介します。
- 「寂しくない大人なんていないんだから。寂しさとどう付き合うかなんだよ、大人は。」(吉野千明)大人が抱える孤独の本質を突いたセリフ。寂しさを否定するのではなく、受け入れて共に生きていくという千明の強くしなやかな価値観が表れています。
- 「未来に恋してれば、きっと楽しく生きていける。48歳独身、人生の恋はまだ終わらない。」(吉野千明)年齢を重ねることをネガティブに捉えず、これからの自分の人生に期待し、恋するように生きていこうという、本作のテーマを象徴する言葉です。このセリフに勇気づけられた視聴者は少なくないでしょう。
- 「人生ってのは、自分の未来に恋することなのかもしれない。」(長倉和平)いつもは現実的な和平が、千明の言葉に影響され、不器用ながらも前を向こうとする心情が伝わってきます。彼のこのセリフは、大きな成長の証でもあります。
- 「大人の青春だって、キラキラしてるだけじゃない。むしろ面倒くさいことの方が多い。でも、それがいいんじゃないですか。」綺麗事だけではない、大人のリアルな日常を肯定してくれるような温かいセリフです。面倒くささも含めて人生を愛おしむ、本作の哲学が凝縮されています。
これらの言葉は、放送から時間が経った今でも色褪せることなく、私たちの心に寄り添い、人生の道標となってくれます。
千明と和平、二人の恋の結末は?
物語の最後まで、千明と和平が明確に恋人として結ばれることはありません。しかし、最終回で描かれた二人の姿は、どんな恋人同士よりも深い絆で結ばれていることを示唆しています。
パーティーの後、二人きりになった千明と和平。千明は「長倉家の人になってよかった」と感謝を伝え、和平は「あんたが来てから、止まってた時計がファンキーに動き出した」と応えます。そして、和平はふざける千明を優しく後ろからハグし、二人はソファで寄り添って眠りにつきます。
結婚や恋愛という形式的な「正解」にこだわらず、互いを唯一無二の存在として認め合い、共に未来を歩んでいく。それこそが、彼らが見つけ出した最高のパートナーシップの形なのかもしれません。視聴者の想像に委ねる形でありながら、これ以上ないほどの幸福感に満ちた結末と言えるでしょう。二人の関係は、「恋」という言葉だけでは定義できない、もっと大きく、もっと豊かなものなのです。
ファンが語る作品の魅力と見どころ
多くのファンが語る本作の最大の魅力は、やはり「リアルな共感性」です。仕事の悩み、家族との関係、体の衰え、将来への不安など、ドラマで描かれるエピソードは、私たちの日常と地続きにあります。
「千明の生き方に勇気をもらう」「和平さんの不器用さが愛おしい」「長倉家みたいな家族、理想だなあ」といった声が多く、登場人物たちをまるで自分の友人や家族のように感じながら、物語に没入できるのが特徴です。特に、千明と和平の掛け合いは、見ているだけで元気になれるというファンが後を絶ちません。
また、「何度見ても新しい発見がある」という意見も少なくありません。若い頃に観た時と、年齢を重ねてから観た時とでは、セリフの響き方や共感するポイントが異なり、その時々の自分の状況に寄り添ってくれる、スルメのような味わい深さも本作ならではの見どころです。放送から10年以上経った今でも、色褪せない普遍的な魅力を持っている証明と言えるでしょう。
待望の続編『続・続・最後から二番目の恋』が放送!
前回の記事で誤った情報をお伝えしてしまいましたが、多くのファンの熱望に応える形で、2025年4月14日から6月23日まで、11年ぶりとなる待望の続編『続・続・最後から二番目の恋』がフジテレビ月9枠で放送されました。
千明は59歳、和平は63歳となり、定年後のセカンドライフという新たなステージを迎えた二人の物語が描かれました。坂口憲二、内田有紀、飯島直子らおなじみのメンバーも再集結。さらに新キャストとして三浦友和、石田ひかりらが加わり、新たな人間模様が展開されました。
人生100年時代における「終活」や「第二の人生」といった、より現代的なテーマに切り込みながらも、シリーズの持ち味である心温まる会話劇は健在。年齢を重ねたからこその悩みや喜びが丁寧に描かれ、再び多くの視聴者の共感を呼びました。こちらもFODで全話配信中ですので、『続・最後から二番目の恋』と併せてご覧になることを強くお勧めします。
【ドラマ】『続・最後から二番目の恋』キャスト・相関図・あらすじのネタバレまとめ
- 『続・最後から二番目の恋』は2014年にフジテレビ系で放送された人気ドラマの続編。
- 主演は小泉今日子(吉野千明役)と中井貴一(長倉和平役)。
- 古都・鎌倉を舞台に、大人の男女の日常と恋愛をコミカルかつリアルに描く。
- 主なキャストとして坂口憲二、内田有紀、長谷川京子、飯島直子らが続投。
- 脚本は前作に引き続き岡田惠和が担当。
- 千明と和平の軽妙な掛け合いや、心に刺さるセリフが大きな魅力。
- 長倉家の兄弟姉妹(和平、真平、万理子、典子)が織りなす人間模様も見どころ。
- 物語は、千明と和平の関係性に加え、それぞれの仕事や家族との向き合い方を描く。
- 新キャストとして加瀬亮や長谷川京子が登場し、物語に新たな展開をもたらす。
- 主題歌は浜崎あゆみの「Hello new me」で、ドラマの世界観を彩った。
- 鎌倉の美しい風景やおしゃれなカフェなどがロケ地として多数登場。
- 平均視聴率も高く、前作からのファンを中心に多くの支持を集めた。
- 放送終了後も根強い人気があり、2025年には続編『続・続・最後から二番目の恋』が放送された。
- 動画配信サービスFODなどでシリーズ全作の視聴が可能(最新情報は要確認)。
- 大人の青春、セカンドライフ、家族の絆といったテーマが根底に流れている。
- 40代、50代の視聴者から特に強い共感を得た作品。
- 最終回では、千明と和平が未来に向けて新たな一歩を踏み出す姿が描かれた。
- コメディ要素とシリアスなテーマのバランスが絶妙と評価されている。
- 登場人物たちのファッションやライフスタイルも注目された。
- 何度見ても新しい発見がある、味わい深い大人のラブストーリー。
人生100年時代と言われる今、40代や50代はもはや人生の折り返し地点ではありません。『続・最後から二番目の恋』は、年齢を重ねることを恐れず、むしろ楽しむためのヒントを私たちに教えてくれます。面倒くさいけど愛おしい日常の中で、未来の自分に恋をし続ける。そんな登場人物たちの生き様は、明日を生きる私たちに温かいエールを送ってくれるはずです。まだ観たことがない方はもちろん、かつて夢中になった方も、この機会に改めて大人の青春物語に浸ってみてはいかがでしょうか。
参照元
- フジテレビ公式サイト: https://www.fujitv.co.jp/nibanmeno_koi/
- ORICON NEWS: https://www.oricon.co.jp/drama/81/episode/
- TVガイドWeb: https://www.tvguide.or.jp/dramaguide/00002716/