映画

『三度目の殺人』キャスト・相関図とあらすじを解説

アイキャッチ画像

映画『三度目の殺人』は、2017年に公開された是枝裕和監督による法廷サスペンスです。福山雅治と役所広司という日本映画界を代表する俳優が共演し、第41回日本アカデミー賞で6部門の最優秀賞を獲得した話題作です。弁護士と殺人犯の接見を通じて「真実とは何か」を問いかける深い物語が展開されます。本記事では、『三度目の殺人』のキャスト・相関図からあらすじ、結末のネタバレまで徹底的に解説します。

この記事のポイント
  • 福山雅治と役所広司が初共演を果たした是枝裕和監督の法廷サスペンス
  • 第41回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む6部門を受賞した実力作
  • 弁護士・重盛と殺人犯・三隅の緊迫した対話が物語を牽引する
  • 広瀬すず演じる被害者の娘・咲江が事件の鍵を握るキーパーソン
  • 供述が二転三転する中で浮かび上がる「三度目の殺人」の真の意味
  • U-NEXTやFODなどの動画配信サービスで視聴可能

『三度目の殺人』キャスト・相関図の基本情報

『三度目の殺人』キャスト・相関図とあらすじを解説のワンシーン

映画『三度目の殺人』は、是枝裕和監督がこれまでの家族を題材にした作風から一転し、法廷サスペンスに挑戦した意欲作です。2017年9月9日に全国公開され、第74回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたことでも注目を集めました。福山雅治演じるエリート弁護士が、役所広司演じる謎多き殺人犯と対峙する中で、法廷における「真実」の意味を問い直す重厚なドラマが繰り広げられます。是枝監督はオリジナル脚本でこの作品を書き上げ、出演者たちの圧倒的な演技力と相まって、日本映画史に残る傑作となりました。

📌チェックポイント
  • 是枝裕和監督にとって初の本格法廷サスペンス作品
  • 第74回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に正式出品
  • 第41回日本アカデミー賞で最優秀6部門を受賞
  • 福山雅治と役所広司が初共演を実現
  • 上映時間124分の長編作品で公開初日2日間で興収2億3千万円超え

『三度目の殺人』キャスト・相関図の作品概要

映画『三度目の殺人』は、是枝裕和監督がメガホンを取った2017年公開の法廷サスペンスです。是枝監督といえば『そして父になる』や『万引き家族』など家族の在り方を描いた作品で知られていますが、本作では法廷という舞台を選び、「人が人を裁く」という根源的なテーマに挑んでいます。撮影は2016年末から2017年にかけて行われ、是枝監督自身が初めてオリジナル脚本で法廷ものを書き上げました。映画の企画段階から福山雅治と役所広司の共演が構想されており、二人の対峙が作品の核となっています。

項目 詳細
公開日 2017年9月9日
監督・脚本 是枝裕和
ジャンル 法廷サスペンス
上映時間 124分
配給 東宝、ギャガ
制作 フジテレビジョン、ギャガ、アミューズ
音楽 ルドヴィコ・エイナウディ

『三度目の殺人』キャスト一覧

本作には日本映画を代表する豪華キャストが集結しています。以下に主要キャストと役名をまとめました。

俳優名 役名 役柄
福山雅治 重盛朋章 エリート弁護士
役所広司 三隅高司 殺人の前科を持つ被告人
広瀬すず 山中咲江 被害者の娘
斉藤由貴 山中美津江 被害者の妻
吉田鋼太郎 摂津大輔 重盛の弁護士仲間
満島真之介 川島輝 若手弁護士
橋爪功 重盛彰久 重盛の父・元裁判官
市川実日子 篠原公子 三隅の前の事件の被害者遺族
松岡依都美 重盛結花 重盛の娘

主要キャスト紹介

福山雅治(重盛朋章役)

弁護士・重盛朋章を演じるのは福山雅治さんです。勝つことに執着する合理主義者であり、依頼人の話を深く聞くことなく法廷戦略を立てるタイプの弁護士を演じています。しかし三隅との接見を重ねるうちに、自らの信念が揺らいでいく変化を繊細に表現しました。是枝裕和監督作品への出演は『そして父になる』に続く2作目となります。福山さんは本作について、三隅との対話を通じて重盛自身が変わっていく過程が印象的だったと語っています。ミュージシャンとしても活躍する福山さんですが、俳優としての存在感は本作でも際立っています。

公式リンク

役所広司(三隅高司役)

殺人犯・三隅高司を演じるのは役所広司さんです。30年前に北海道で強盗殺人を犯して服役し、出所後に再び殺人を犯した男という複雑な役柄です。接見のたびに供述が変わり、真意がまるで読めない三隅の不気味さと人間的な深みを、役所さんは圧倒的な存在感で体現しました。本作で第41回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞しています。役所さんは国際的にも高い評価を受ける俳優であり、2023年にはカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞するなど、日本映画界を代表する名優です。三隅という謎めいた人物を多面的に演じ、観客に「この男は何を考えているのか」と問い続けさせる演技力は圧巻でした。

公式リンク

広瀬すず(山中咲江役)

被害者の娘・山中咲江を演じるのは広瀬すずさんです。足に障害を持ちながらも芯の強さを見せる少女を演じ、事件の真相に深く関わるキーパーソンとして物語に緊張感をもたらしました。三隅との間に不思議な絆が生まれていく過程を、繊細かつ大胆に演じ切り、第41回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞しました。当時19歳だった広瀬さんは、福山雅治や役所広司という大ベテランに引けを取らない堂々とした演技を見せ、若手女優としての評価を確固たるものにしました。咲江が三隅と見つめ合うシーンは、本作屈指の名場面として語り継がれています。

公式リンク

斉藤由貴(山中美津江役)

被害者の妻・山中美津江を演じるのは斉藤由貴さんです。夫を殺害された妻でありながら、保険金目的で三隅に殺害を依頼した疑惑がある複雑な立場の女性を演じました。真実を語っているのか嘘をついているのか判然としない曖昧さを、巧みな演技で表現しています。斉藤さんはベテラン女優として、限られた出番の中でも強烈な印象を残す演技を見せました。美津江の証言が事件の構図を大きく変える転換点となります。

公式リンク

『三度目の殺人』キャスト相関図の人物関係

本作の人物関係は非常に複雑に絡み合っています。中心となるのは弁護士・重盛と被告人・三隅の関係です。重盛は当初、三隅を単なる依頼人として扱いますが、接見を重ねるうちに三隅の人間性に惹かれていきます。接見室のガラス越しに二人が対峙するシーンでは、次第にガラスの反射が消えて二人の顔が重なり合うという演出がなされており、重盛と三隅の心理的な距離感の変化を視覚的に表現しています。

被害者の妻・美津江は保険金の受取人であり、三隅に殺害を依頼した可能性がほのめかされます。保険金は多額で、美津江にとって大きな動機となり得ます。被害者の娘・咲江は父親から虐待を受けていた過去があり、三隅は咲江を救おうとしたのではないかという疑惑が浮上します。咲江と三隅は河川敷でカナリアを通じて交流しており、二人の間には言葉を超えた絆が生まれていました。

さらに重盛の父・彰久は元裁判官で、30年前に三隅の最初の事件を担当したという因縁があります。当時、彰久は三隅に無期懲役を言い渡しましたが、もし死刑にしていれば今回の事件は起きなかったのではないかという問いが投げかけられます。重盛の娘・結花には万引きの癖があり、これは「裁く側」にも問題があることを暗示しています。こうした複雑な人間関係が、事件の真相をさらに謎めいたものにしていきます。

『三度目の殺人』あらすじ紹介

※以下、物語の核心に触れるネタバレを含みます。

序盤:弁護士と殺人犯の出会い

弁護士の重盛朋章は、勝つことにこだわるエリート弁護士です。ある日、殺人の前科がある三隅高司の弁護を担当することになります。三隅は解雇された食品加工工場の社長・山中を殺害し、遺体に火をつけた容疑で起訴されていました。犯行を自供しており、死刑は免れない状況でした。重盛は三隅の動機を「金目的」と割り切り、無期懲役への減刑を目指して弁護戦略を立て始めます。

中盤:二転三転する供述

重盛が接見を重ねるうちに、三隅の供述は不可解な変遷を見せます。当初は金銭目的の犯行と語っていた三隅が、次第に被害者の妻・美津江から殺害を依頼されたと主張し始めます。さらに被害者の娘・咲江の存在が浮かび上がります。咲江は足に障害を持ち、父親から性的虐待を受けていたことが示唆されます。三隅は咲江と密かに交流があり、咲江を父親から救うために殺害したのではないかという可能性が浮上します。重盛は三隅の真意を読み取れず、弁護方針の立て直しを迫られます。

終盤:真実の行方

裁判が進む中で、三隅は突然すべての供述を翻し、再び単独犯行を主張します。重盛は真実を追い求めますが、三隅の本当の動機は最後まで明かされません。法廷では「事実」が戦略的に操作され、三隅の供述の変遷は弁護側・検察側双方にとって都合の良いように解釈されていきます。重盛は「法廷で真実を明らかにすることは本当に可能なのか」という根源的な問いに直面します。

『三度目の殺人』キャスト・相関図を深掘り解説

『三度目の殺人』キャスト・相関図とあらすじを解説のワンシーン

映画『三度目の殺人』は、単なる法廷サスペンスにとどまらない深いテーマを持った作品です。是枝裕和監督は本作を通じて、日本の司法制度の問題点や、人が人を裁くことの本質的な矛盾を鋭く描き出しています。タイトルの「三度目の殺人」が意味するものは何なのか、観る者に多くの解釈を促す構成になっています。ここからは結末のネタバレや主題歌情報、配信サービスの情報まで、作品をより深く楽しむための情報をお届けします。

📌チェックポイント
  • タイトル「三度目の殺人」が指すものは観客の解釈に委ねられている
  • 是枝監督が日本の司法制度へ問題提起を込めた作品
  • 接見室のガラス越しの対峙シーンが映画のハイライト
  • ルドヴィコ・エイナウディによる音楽が作品の雰囲気を高める
  • 第74回ヴェネツィア国際映画祭に正式出品された国際的評価

『三度目の殺人』結末ネタバレ

※以下、結末に関する重大なネタバレを含みます。

映画のクライマックスでは、三隅は最終的に死刑判決を受けます。重盛は真実を求めて三隅と何度も接見を重ねましたが、三隅の本当の動機は最後まで明かされないまま物語は幕を閉じます。三隅は咲江を守るために殺人を犯したのか、それとも金銭目的だったのか、あるいは妻に依頼されたからなのか。三隅は接見のたびに異なる真実を語り、重盛だけでなく観客も翻弄されます。

裁判の終盤、重盛は三隅が咲江を守るために罪を被ったのではないかと考え、無罪を主張しようとします。しかし三隅は突然それを拒否し、自らの意志で罪を認める方向に転じます。重盛は三隅の真意を最後まで掴むことができないまま、裁判は結審します。法廷で重盛が三隅に向けた最後の言葉と、三隅の無表情な反応は、二人の関係性の複雑さを象徴しています。

ラストシーンでは、重盛が十字路に立ち尽くす姿が映し出されます。これは重盛が「真実とは何か」という答えの出ない問いの前で立ち往生していることを象徴しています。タイトルの「三度目の殺人」には複数の解釈があります。三隅が過去に犯した殺人、今回の殺人、そして法廷が三隅に死刑を宣告すること自体が「三度目の殺人」であるという読みが有力です。また、30年前に無期懲役にした彰久の判断が三度目の殺人を招いたという解釈や、法廷という制度そのものが人を殺す装置であるという見方もできます。是枝監督は明確な答えを提示せず、観客一人ひとりに考えることを求める、余韻の深い結末となっています。

『三度目の殺人』主題歌・音楽情報

本作の音楽は、イタリアの世界的作曲家ルドヴィコ・エイナウディが手がけました。映画『最強のふたり』の音楽でも知られるエイナウディが日本映画の音楽を担当するのは本作が初めてのことです。エイナウディは是枝監督と2017年2月に撮影現場で初対面し、映画のシーンを見ながらメインテーマの雰囲気を作り上げました。物悲しくも美しいピアノの旋律が、映画全体の謎めいた空気感を見事に引き立てています。エイナウディは映画のストーリーから感じる悲しみや嘆き、そして謎や不可解な要素を音楽に取り入れたとコメントしており、メインテーマは映画の中で何度か繰り返され、観客の心に深く刻まれます。楽曲は4分13秒で、配信やストリーミングサービスで聴くことができます。

▼ 主題歌を聴く

『三度目の殺人』配信情報

映画『三度目の殺人』は、複数の動画配信サービスで視聴可能です。

配信サービス 配信形態
U-NEXT 見放題
FOD 見放題
Lemino 見放題
Amazon Prime Video レンタル
DMM TV レンタル
TELASA レンタル

見放題で視聴したい場合は、U-NEXT、FOD、Leminoがおすすめです。いずれも無料体験期間が設けられているため、お試し期間中に視聴することも可能です。レンタルの場合はAmazon Prime VideoやDMM TVが便利で、個別課金で視聴できます。TELASAでも配信されており、選択肢は豊富です。是枝裕和監督の他の作品と合わせて鑑賞すると、監督の作家性をより深く理解できるでしょう。なお、配信状況は変更される場合がありますので、最新の情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

『三度目の殺人』キャスト相関図まとめ

  • 是枝裕和監督が初めて本格的な法廷サスペンスに挑んだ2017年公開の映画作品
  • 主演の福山雅治はエリート弁護士・重盛朋章を演じ、勝利至上主義者の葛藤を表現した
  • 役所広司は殺人の前科を持つ被告人・三隅高司を演じ、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞
  • 広瀬すずは被害者の娘・山中咲江を演じ、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞
  • 斉藤由貴は被害者の妻・山中美津江を演じ、保険金殺人の疑惑がある複雑な役柄に挑んだ
  • 吉田鋼太郎は重盛の弁護士仲間・摂津大輔を演じた
  • 橋爪功は重盛の父で元裁判官・重盛彰久を演じ、三隅との因縁を持つ
  • 三隅の供述は接見のたびに二転三転し、真の動機は最後まで明かされない
  • 被害者の娘・咲江は父親からの虐待を受けており、三隅との間に不思議な絆がある
  • タイトル「三度目の殺人」は法廷が死刑を宣告すること自体を指すという解釈がある
  • 第74回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に正式出品された
  • 第41回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む6部門を受賞
  • 音楽はイタリアの作曲家ルドヴィコ・エイナウディが日本映画で初めて担当した
  • U-NEXT、FOD、Leminoで見放題配信中
  • Amazon Prime Video、DMM TV、TELASAではレンタル配信も利用可能
  • 公開初日2日間で興行収入2億3千万円超えを記録した
  • 是枝監督は日本の司法制度の問題点を鋭く問いかけている
  • 接見室のガラス越しの対峙シーンが映画のハイライトとなっている

映画『三度目の殺人』は、豪華キャストの圧倒的な演技と是枝裕和監督の緻密な演出が光る傑作法廷サスペンスです。観終わった後も「真実とは何か」という問いが心に残り続ける、何度でも観返したくなる作品です。ぜひ動画配信サービスでご覧になって、あなたなりの「三度目の殺人」の解釈を見つけてみてください。

公式情報・出典(参照元)

関連記事

【映画・アニメ】『図書館戦争』キャスト相関図を徹底解説|実写版&声優の豪華出演者一覧

【映画】『そして父になる』キャスト相関図を徹底解説|福山雅治主演の家族ドラマ

【映画】『おくりびと』キャスト相関図|本木雅弘・広末涼子ら出演者の役柄と人物関係を徹底解説